県内各地で温泉が湧いている群馬県は、温泉県という名称を巡って大分県と競い合う東日本屈指の湯どころでもありますが、そんな土地柄だからか、県庁所在地の最寄駅前という至って交通至便な場所にも、良質な温泉浴場を擁しているのであります。
前橋駅から駅前の並木道を進んだ右手にあるのが、温泉ファンからの誉れが高い「まえばし駅前温泉 ゆ~ゆ」です。私は今まで何度か訪れていますが、ブログで紹介したことがなかったため、ネタ集めを兼ねて先日再訪致しました。
玄関廻りはまるでシティホテルかフィットネスジムのようなファサードです。駅前ですので電車でのアクセスが楽チンなのはもちろんですが、建物の裏手には駐車場も完備されていますので、車でのアクセスも良好です。
1階のカウンターで受付で下駄箱の鍵(100円リターン式)と引き換えに、館内精算用の番号札が手渡されます。この札を手にしながら2階へ。
2階には大きな食堂が営業しており、この日も多くのお客さんで賑わっていました。
食堂と同じ2階に浴場の入口があり、紅と紺の暖簾がさがっています。
なお、この先は撮影禁止につき、以下の画像は公式サイトからお借りしております。
天井が高い浴室には大きなガラスを採用されており、外光がふんだんに室内へ降り注ぐことにより明るく開放的な入浴環境が作り出されています。都市部の公衆浴場ですから洗い場スペースは広く確保されており、シャワー付きカランが壁沿いに11個、二つの島に12個、奥の壁沿いに4個、計27個設置されているのですが、私の訪問時は混雑していたため、その多くが埋まっていました。すごい人気なんですね。
大きな窓の下には、まるでプールを彷彿とさせるような大きさの主浴槽が据え付けられています。その主浴槽の手前側の角には、ぬるい源泉のお湯が注がれる掛け湯専用の槽があり、その近くに主浴槽用の湯口が設けられています。掛け湯はぬるめですが、湯口から出るお湯は熱いため、大きな主浴槽でも掛け湯側の湯加減は若干熱めである一方、その反対側の奥は若干ぬるめでした。
内湯のお湯はやや赤みを帯びた淡い黄色を呈しつつ、少々濁っています。温度調整等のために槽内循環されていますが、同時に新鮮源泉も投入されており、お湯の溢れ出しもしっかりと見られ、オーバーフローが流れる室内の床は、元々白い素材だったにもかかわらず、赤茶色に染まっていました。また掛け湯のお湯は主浴槽へと落ちるのですが、その流下する部分には石灰の析出がコテコテにこびりついていました。色や析出などにより、お湯の濃さがビジュアル的に伝わってきますね。
なお浴室の奥にはサウナ室があります。おぼろげな記憶なのですが、10年ほど前に訪れた時、サウナは無かったような気がしますので、おそらく後から増設したんだろうと推測されますが、いかにも後付けらしく何とかスペースを捻出して作ったような感があり、広い浴室に比べると若干物足りなさを覚えるかもしれません。
続いて露天へ。
周囲は市街地ですから周囲は高い塀に囲まれており、景色は望むべくもありません。しかし西洋のガーデン調に設えられたこの露天ゾーンは寛ぐに十分スペースが確保されており、実際にこのゾーン内に置かれた数台のデッキチェアーでは、お風呂で温まった体をクールダウンさせるべく、お客さんたちが寝そべってノンビリ過ごしていらっしゃいました。
露天の浴槽は内湯をひとまわり小さくさせたような感じですが、それでもなかなか大きなもの。内湯のお湯の色合いは赤みを帯びた黄色でしたが、露天ではそれよりも緑色に傾いているように見えます。外気の影響を受けるためか、内湯より若干ぬるめの湯加減でしたが、むしろそれが人を長湯へいざなうのか、たくさんのお客さんが瞑目したり、仲間同士でおしゃべりしたりと、思い思いのスタイルでのんびり湯浴みしていました。
内湯の掛け湯下にある湯口にてお湯を口に含んでみたところ、はっきりとした塩味に鉄錆味が感じられ、アブラ臭も嗅ぎ取れます。上述のように石灰の析出が見られるお湯なので、引っかかりのある浴感なのかと思いきや、食塩泉らしい滑らかなツルスベ浴感が得られ、且つ、食塩泉らしいパワフルな温浴効果が如何なく発揮されるため、お風呂上がりは大変気持ち良く、いつまでも湯冷めせずに体がホコホコし続けました。
ちなみにこちらの施設で使われている源泉は、施設の直下にあるんだとか。駅前の市街地なのに、こんな本格的且つ実力派の温泉に入れるのですから、前橋という街にはただただ驚くほかありません。温泉ファンのみならず地元の方々からも支持される良質な温泉です。
くりまの湯
ナトリウム-塩化物温泉 55.5℃ pH7.3 133L/min(掘削動力揚湯) 溶存物質4.70g/kg 成分総計4.74g/kg
Na+:1544mg(90.31mval%), Mg++:20.3mg, Ca++:98.0mg,
Cl-:2221mg(85.43mval%), HCO3-:641mg(14.33mval%), Br-:10.3mg,
H2SiO3:59.6mg, HBO2:80.4mg, CO2:36.2mg,
加水あり(源泉温度が高いため)
循環あり(温度調整のため)
加温なし
JR両毛線・前橋駅より徒歩3分程度
群馬県前橋市表町2-10-31
027-224-0111
ホームページ
10:00~23:00(受付22:30終了) 年中無休
平日650円、土日祝等750円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5
前橋駅から駅前の並木道を進んだ右手にあるのが、温泉ファンからの誉れが高い「まえばし駅前温泉 ゆ~ゆ」です。私は今まで何度か訪れていますが、ブログで紹介したことがなかったため、ネタ集めを兼ねて先日再訪致しました。
玄関廻りはまるでシティホテルかフィットネスジムのようなファサードです。駅前ですので電車でのアクセスが楽チンなのはもちろんですが、建物の裏手には駐車場も完備されていますので、車でのアクセスも良好です。
1階のカウンターで受付で下駄箱の鍵(100円リターン式)と引き換えに、館内精算用の番号札が手渡されます。この札を手にしながら2階へ。
2階には大きな食堂が営業しており、この日も多くのお客さんで賑わっていました。
食堂と同じ2階に浴場の入口があり、紅と紺の暖簾がさがっています。
なお、この先は撮影禁止につき、以下の画像は公式サイトからお借りしております。
天井が高い浴室には大きなガラスを採用されており、外光がふんだんに室内へ降り注ぐことにより明るく開放的な入浴環境が作り出されています。都市部の公衆浴場ですから洗い場スペースは広く確保されており、シャワー付きカランが壁沿いに11個、二つの島に12個、奥の壁沿いに4個、計27個設置されているのですが、私の訪問時は混雑していたため、その多くが埋まっていました。すごい人気なんですね。
大きな窓の下には、まるでプールを彷彿とさせるような大きさの主浴槽が据え付けられています。その主浴槽の手前側の角には、ぬるい源泉のお湯が注がれる掛け湯専用の槽があり、その近くに主浴槽用の湯口が設けられています。掛け湯はぬるめですが、湯口から出るお湯は熱いため、大きな主浴槽でも掛け湯側の湯加減は若干熱めである一方、その反対側の奥は若干ぬるめでした。
内湯のお湯はやや赤みを帯びた淡い黄色を呈しつつ、少々濁っています。温度調整等のために槽内循環されていますが、同時に新鮮源泉も投入されており、お湯の溢れ出しもしっかりと見られ、オーバーフローが流れる室内の床は、元々白い素材だったにもかかわらず、赤茶色に染まっていました。また掛け湯のお湯は主浴槽へと落ちるのですが、その流下する部分には石灰の析出がコテコテにこびりついていました。色や析出などにより、お湯の濃さがビジュアル的に伝わってきますね。
なお浴室の奥にはサウナ室があります。おぼろげな記憶なのですが、10年ほど前に訪れた時、サウナは無かったような気がしますので、おそらく後から増設したんだろうと推測されますが、いかにも後付けらしく何とかスペースを捻出して作ったような感があり、広い浴室に比べると若干物足りなさを覚えるかもしれません。
続いて露天へ。
周囲は市街地ですから周囲は高い塀に囲まれており、景色は望むべくもありません。しかし西洋のガーデン調に設えられたこの露天ゾーンは寛ぐに十分スペースが確保されており、実際にこのゾーン内に置かれた数台のデッキチェアーでは、お風呂で温まった体をクールダウンさせるべく、お客さんたちが寝そべってノンビリ過ごしていらっしゃいました。
露天の浴槽は内湯をひとまわり小さくさせたような感じですが、それでもなかなか大きなもの。内湯のお湯の色合いは赤みを帯びた黄色でしたが、露天ではそれよりも緑色に傾いているように見えます。外気の影響を受けるためか、内湯より若干ぬるめの湯加減でしたが、むしろそれが人を長湯へいざなうのか、たくさんのお客さんが瞑目したり、仲間同士でおしゃべりしたりと、思い思いのスタイルでのんびり湯浴みしていました。
内湯の掛け湯下にある湯口にてお湯を口に含んでみたところ、はっきりとした塩味に鉄錆味が感じられ、アブラ臭も嗅ぎ取れます。上述のように石灰の析出が見られるお湯なので、引っかかりのある浴感なのかと思いきや、食塩泉らしい滑らかなツルスベ浴感が得られ、且つ、食塩泉らしいパワフルな温浴効果が如何なく発揮されるため、お風呂上がりは大変気持ち良く、いつまでも湯冷めせずに体がホコホコし続けました。
ちなみにこちらの施設で使われている源泉は、施設の直下にあるんだとか。駅前の市街地なのに、こんな本格的且つ実力派の温泉に入れるのですから、前橋という街にはただただ驚くほかありません。温泉ファンのみならず地元の方々からも支持される良質な温泉です。
くりまの湯
ナトリウム-塩化物温泉 55.5℃ pH7.3 133L/min(掘削動力揚湯) 溶存物質4.70g/kg 成分総計4.74g/kg
Na+:1544mg(90.31mval%), Mg++:20.3mg, Ca++:98.0mg,
Cl-:2221mg(85.43mval%), HCO3-:641mg(14.33mval%), Br-:10.3mg,
H2SiO3:59.6mg, HBO2:80.4mg, CO2:36.2mg,
加水あり(源泉温度が高いため)
循環あり(温度調整のため)
加温なし
JR両毛線・前橋駅より徒歩3分程度
群馬県前橋市表町2-10-31
027-224-0111
ホームページ
10:00~23:00(受付22:30終了) 年中無休
平日650円、土日祝等750円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5