温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

台東県 金崙温泉 一田屋旅館

2017年07月30日 | 台湾
前回記事で取り上げたように、雨がそぼ降る中、河原に湧く金崙温泉の野湯に入ったのですが、その後は野湯をハシゴした疲れを癒すべく、同じ金崙温泉にあ旅館で一晩過ごすことにしました。今回選んだのは「一田屋旅館」。ネット上での口コミがよかったので、泊まってみたかったのです。週末に予約なしで飛び込んだため、もしかしたら満室で断られるかもしれないと覚悟していたのですが、受付にいた超美人な若女将をたずねたところ、すんなり部屋を確保することができました。なお群馬県草津温泉の地蔵の湯近くにも同じ名前の温泉旅館がありますが、そちらとどのような関係があるのかはわかりません。敢えて詮索しないことにしましょう。


 
こちらが外観。県道から一本入った路地沿いですから、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、県道に看板がたくさん立っていますから、それに従えば迷うことはないでしょう。ひと昔前の草臥れた宿が多い当地にあって、こちらのお宿は小さいながらもリニューアルが図られており、旅館というよりペンションと称したくなるようなウッディで若々しさを感じるファサードです。


 
フロントの前にはスナック類や各種ドリンクが販売されているのですが、全てセルフサービスになっており、自分で商品を手にとってその代金を所定の料金箱に投入すればOKです。当世風に装飾された階段を上がって客室へ。


●客室と室内のお風呂
 
館内には利用人数に応じた客室があるのですが、ひとり旅の私は「単人房」つまり一人用の客室へ通されました。6畳ほどの室内にはセミダブルのベッドのほか、テレビや冷蔵庫などが備え付けられているほか、ベッドと全く仕切りがない状態でお風呂も一緒に据え付けられており、つまり6畳の限られた空間の中でベッドルームとバスルームが一体化され、しかも各種家電類もその中に詰め込まれているという、合理的というか無理矢理というか、とにかく凝縮されたお部屋になっているのでした。ベッドの目の前にお風呂がある部屋なんて、日本じゃお目にかかれませんね。客室に必要な要素を限られた空間にぎゅっと詰め込んでいるため、窮屈な感じは否めませんが、清掃が行き届いておりとても綺麗ですので不快な思いはしませんでした。なお室内にはWifiの電波が飛んでおり、エアコンも完備されています。私が泊まった時には朝食付きで1660元でした。


 
壁にはお風呂に関する説明や注意がいくつか記されているのですが、それらの中で最も目立つ位置に掲示されていたのは、シャワーの向きに留意して下さいという旨の注意書きでした。上述のようにお風呂とベッドの間には仕切りがなく、お風呂の目の前にベッドがありますから、シャワーの向きに気をつけないとベッドがびしょびしょになってしまうのです。
浴槽の縁にはヒノキの手桶が置かれていましたが、洗い場のスペースは無く、ユニットバスのように浴槽内でシャンプーなどをしなくてはならないため、手桶を実際に使う機会はあまり無いかと思います。つまり温泉らしい雰囲気を醸し出すための飾りなのでしょう。


 
カランから出てくるお湯は熱々の温泉。カランにおける吐出温度は59.3℃という結構な高温でしたから、お湯と水の両方を出しながら湯船にお湯を張りました。温泉旅館としての矜持なのか、部屋の空間は限られているのに、浴槽は1.5人分はあるかと思われるほど、そこそこ立派な造りです。このためゆったりと寛いで入浴できるのですが、その反面、お湯が溜まるまで30分以上かかりました。


 
浴槽にお湯を張ったところを撮ったのは上画像です。お宿の説明によれば自家源泉100%とのこと。見ての通り無色透明で湯の花などは無く、ほぼ無味無臭なのですが、カランのコックを開けた瞬間には、ふわっとタマゴ臭(イオウのような香り)が香ってきました。またお湯を口の中で転がしてゆっくりテイスティングしてみますと、弱い土類感と僅かな金気、そして薄っすらとした塩気が感じられました。館内表示によれば泉質は碳酸氫鹽泉、日本語に直訳すると重炭酸塩泉となり、従来の日本式の分類ではおそらく重炭酸土類泉に該当するものと思われますが、上述した各特徴は日本の重炭酸土類泉にも共通するものであり、また私がいままで金崙温泉の他施設で入ってきたお湯の特徴とも似通っていますので、主張は弱いものの正真正銘本物の温泉であることに間違いないかと思います。
自分以外誰にも触れていないお湯ですし、がっちりした造りのお風呂は四肢を伸ばしてゆったり入れるので、夜はベッドに入る直前まで、朝は起床してすぐ、それぞれお風呂に入って湯浴みを存分に楽しませてもらいました。ちなみに右(or下)画像は、お風呂(客室)の窓から眺めた外の景色。田舎の集落そのものですね。もし外からの人目が気になる場合は、カーテンを閉めれば大丈夫。


●食事

台湾の温泉宿は料金に夕食が含まれていないことが多く、特に金崙のような僻地で泊る場合は食堂探しに難儀するのですが、こちらのお宿はフロントの前に食事ができるオープンスペースが設けられており、18:00から19:00の間は別料金で夕食をいただくことができます。つまり食堂を探し歩く必要がないのです。これは便利ですね。


 
注文できるメニューは、お店自慢の水餃子のほか、チャーハン、スープ、季節の野菜の炒め物の以上4点に限られています。ちなみに私が泊まった日のスープの具はミートボールで、炒め物の野菜はキャベツでした(スープはタマゴスープの場合が多いようです)。欲張りな私は全部注文しようと試みましたが、お店の方曰く、一人では量が多すぎるとのことでしたので、チャーハン以外の3点(水餃子・スープ・炒め物)をいただくことにしました。いずれも地元のお母さんたちの手作り。特に水餃子はモチモチした食感が素晴らしく、とても美味しかった! ちなみにその3点で合計135元ですから、日本円で約500円。リーズナブルなのに、量が多くて美味しい。なお食後にはお茶かコーヒー、そして温泉卵(ゆで卵)のサービスが付いています。胃袋を掴まれるとハートまで支配されてしまうわけですが、この食事と若女将の笑顔のおかげで、すっかりこの宿が気に入りました。


 
朝食は料金に含まれており、チェックイン時に希望時間を伝えれば、お部屋まで届けてくれます。届けてくれると言っても、部屋のドアを開けて直接手渡されるのではなく、ドアの外側の脇に朝食専用の折りたたみ式小テーブルがあり、指定の時間になるとその小テーブルの上に、紙袋に入れられた朝食が置かれるのです。
紙袋の中に入っていたのは、焼餅(台湾風焼きパン)、ちまき、ロールケーキ、そして豆漿という、いかにも台湾の朝食らしい内容でした。


●露天風呂(大衆湯)と個室風呂
 
お宿の1階にはパブリックの露天風呂(大衆湯)、そして個室風呂があり、これらは外来入浴も可能です。部屋の中にいるだけでは退屈なので、夜に部屋で水着に着替えてから露天風呂へ入ってみることにしました。露天風呂といっても、フロント右前の、エントランスのアプローチから続く奥まった空間に無理やりプールを設けているような感じで、正直なところ温泉風情はなく、屋外プールとしての趣きや開放感もいまいちです。なお入浴時間は決められており、午後5時から午後10時まで。


 
日帰り入浴は200元で、料金にはPETボトルのミネラルウォーターと貸しタオルが含まれています。館内表示によればお湯は自家源泉で、何も手を加えていない源泉100%なんだそうです。


 
私が露天風呂(大衆湯)に入ると、日本人は熱い風呂が好きだと理解しているのか、宿のおばちゃんが湯口のコックを全開にして、お湯をドバドバと大量に投入してくれました。そのおかげで、私の利用前は38℃でしたが、短時間で41℃まで上昇しました。表面を白い析出で覆われたパイプが複数あり、手元のコックの開閉で投入量が調整できるのですが、おばちゃんは配管の大元にある開閉バルブを操作してくれたので、手元バルブの全開以上に怒涛の若く温泉が噴き出されたのでした。
お湯は無色透明で、湯口付近ではほんのりとタマゴ臭が香ってきます。湯中ではツルツルとキシキシという相反する浴感が拮抗しながら肌に伝わってきますが、その浴感は重炭酸土類泉の特徴そのもの。お湯の投入が続いてプール内のお湯がどんどん入れ替わってゆくにつれ、お湯から伝わるフィーリングも良くなっていきました。またそれに比例して温浴効果も強くなり、本来なら長湯できて当然の41℃なのに、このお湯に浸かっているとパワフルに温まり、湯上がりには長時間にわたって汗が引かなくなりました。


 
体をクールダウンさせるついでに、大衆湯の奥へ伸びる細長い通路を進んでゆくと、その奥には個室風呂(私人小湯)の個室が並んでいました。こちらも利用時間が決められており、夜は午後3時から午後11時、翌朝は午前8時から11時までのようです。



個室風呂群の手前には、大衆湯用の着替え用個室、そしてドライヤーやミラーなどが備え付けられた空間も用意されていました。


 
各個室は浴槽の大きさやレイアウトに若干の違いがありますが、どこもほとんど同じような造りで、それぞれ浴槽ひとつとシャワーが1基設置されていました。なおこちらの個室風呂は、利用の都度お湯を張り直すタイプですので、利用が終わったらお湯を抜いて空にしておきます。もちろん各個室に引かれているお湯は温泉です。台湾の一般的な個室風呂と同じく、単に体を洗って湯船に浸かるためだけの、至って実用的なお風呂ですので、利用の際にドアを閉めると閉塞的で圧迫感があり、温泉風情を期待できるものではありません。私は自分の客室でお風呂に入れたので、この個室風呂は利用しておりません。


 
チェックアウトの際、宿のおばちゃんからお土産をいただきました。宿のロゴが印刷されたパッケージには「温泉蜜汁地瓜」と記されているように、おそらく温泉の熱で調理した(あるいは温泉を使って栽培した)サツマイモなのでしょう。地瓜とはサツマイモのことです。実際に食べてみますと、はじめの一口二口は美味しいのですが、砂糖で煮ているのか非常に甘いため、途中でギブアップしてしまいました。一人ではなくみんなで少しずつ摘んでいただくのが良いのかもしれませんね。

日帰り入浴できる露天風呂(大衆池)や個室風呂は正直なところ温泉風情に欠けるので、あくまで私個人の意見を申し上げれば、これらを目当てにしてわざわざ来るほどではないような気がしますが、宿自体は綺麗で便利ですし、超美人の若女将をはじめ宿の方は皆さん親切、お部屋もコンパクトながらオールインワンで便利で綺麗、しかもリーズナブルという、ポジティヴ評価したくなるポイントがたくさんありますから、金崙温泉での宿泊で迷ったら、ここを第一候補にするのも良いかもしれません。フレッシュなお湯を自分の部屋で楽しみながら、実に快適な一晩を過ごすことができました。


碳酸氫鹽泉 30℃以上 溶存物質500mg/L以上 HCO3-:250mg以上,


GPS座標:22.531474, 120.942668
台東県太麻里郷金崙溫泉34-5
電話089-772289
ホームページ

日帰り入浴8:00〜22:00
200元(ミネラルウォーター・貸タオル付き)
ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5

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台東県 金崙温泉 河原の野湯 2017年3月

2017年07月28日 | 台湾
2017年3月に私が実践した、1日で4つも野湯をハシゴする台東県野湯の旅。ラストの4湯目は金崙温泉の河原に湧く野良湯です。金崙温泉の温泉旅館は川に並行して伸びる県道沿いに点在しているのですが、そもそも源泉自体が川に沿って分布しているらしく、熱い温泉が気まぐれに河原で自噴することがあります。拙ブログでもそのような野湯を以前取り上げたことがありますが(当時の記事はこちら)その野湯は後日河川工事に伴って埋められてしまいました。その後も、河原の随所でお湯が湧いたようですが、河川工事や川の増水などによって短期間で砂利に埋もれてしまい、恒常的に楽しめる状態でないのが残念なところです。さて、2017年3月の台湾旅行を計画しているとき、何となく金崙温泉についてネットで調べていたら、河原に再び野湯が出現しているらしいという情報を得たので、ダメ元で行ってみることにしました。


 
まずは金崙温泉のシンボル的存在である赤いアーチ橋へと向かいます。
前回記事で取り上げた「金峰温泉」の後に金崙を目指したのですが、「金峰温泉」で熱い簡易露天風呂に入っている頃から空の低い位置に鉛色の雲が広がり、私が金崙に到着すると同時に雲からポツポツと雨が降りはじめました。あまり野湯を楽しめる状況ではありませんが、さほど歩くわけでもないので、折りたたみ傘をさしながら野湯を探索することにしました。


 
アーチ橋の真下(左岸側)に設けられている歩道を上流に向かって歩くと、やがて丘の方からせり出している岩にぶつかって道は途絶えてしまいます。しかしながら、この歩道終端の一部は手すりが外されており、そこから川の方を見下ろすと、歩道の下から河原に向かってロープが垂らされていました。下りてくださいと言わんばかりのこのロープを使って、河原へおります。


 
今回目指す野湯はロープ場から上流へ遡った左岸の河原にあるらしいのですが、そのためには上述の歩道を行き止まりにさせていた岩を乗り越えなければなりません。岩の下は川の淵になっているため、川に入って遡ることは難しく、岩の上を越えてゆくのが無難なのですが、先ほどから降り出した雨のために、岩の上は滑りやすく、ひとたび足を滑らせたら川へ落ちて捻挫しちゃうことは必至。仕方なく傘をしまい、頭から雨に濡れるのを覚悟の上で、両手を使いながら岩をよじ登って慎重に進んだところ・・・


 
やっとのことで岩の下へおりたら、その足元に早速湯溜まりを発見することができました。この時は雨が降っていたので少々手間取りましたが、晴れて入ればかなりイージーにたどり着けることでしょう。お湯が溜まっている窪みには、モスグリーンの温泉藻が生えているため、単に川水が溜まっているだけなのか、あるいは温泉なのか、すぐに判別できます。また底の藻は生え方が薄くて弱いため、ちょっとでもお湯を動かすことで容易に剥がれて流れていきました。


 
上流側から野溜まり群を撮ったのが上の画像です。私が越えてきた岩に沿って、砂利の河原に大小様々な湯溜まりがいくつも連なっているのが一目瞭然。野湯好きの方々が湯脈を見つけ、スコップなどで掘って作ったのでしょう。


 
大きな湯溜まりの一つに持参した計器を入れたところ、温度とpHは、44.4℃・pH6.87でした。お湯は無色透明で、匂いや味にこれといった特徴は無かったように記憶しています。各湯溜まりにおいて温泉は砂利の下から自然湧出していましたから、この辺りの河原を掘ればお湯が地面から湧いて出てくるのでしょう。


 
湯溜まりの温度は場所によって様々。熱いところでは47℃もありました。そこで、いくつもある湯溜まりのうち、適度な大きさと温度を兼ね備えている箇所を見つけて・・・


 
水着に着替えて入ってみました。とはいえ、姿勢を工夫して入ってもせいぜい腰湯がいいところ。先人がこの湯溜まりを掘った時にはそれなりのサイズがあったのでしょうけど、所詮は河原の砂利ですから時間の経過とともに崩れていき、それに伴って穴が徐々に小さくなってしまったのでしょうね。お湯の温度は42.6℃という適温なので、もしスコップを持って入れば、自分で穴を拡大すれば最高な露天風呂ができたのでしょうけど、私は掘る道具を持っていないので、これで我慢するほかありません。



もう少し大きな湯溜まりを見つけたので、そちらに移ってみたのですが、多少湯嵩が上がった程度で、腰湯状態であることに違いありませんでした。「働かざる者食うべからず」ならぬ「掘らざるもの湯浴みするべからず」という、容易に湯浴みをさせてくれない野湯なのかもしれません。また、すぐ目の前に川の本流が流れていますから、夏季の増水時には河原ごと川に飲み込まれてしまうでしょう。
でも、以前からこの河原では野湯が楽しまれていたようですから、今夏に増水などで湯溜まりが消えてしまったとしても、渇水期に河原の砂利を掘れば、再び温泉が出てくるのかもしれません。どうしてもここで野湯を楽しみたければ、スコップ必携ですね。



台東県太麻里鄉金崙村
GPS座標:22.528760, 120.937722
24時間アクセス可能。無料。ただし川の増水によって消失してしまう可能性あり。

私の好み:★★
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台東県 金峰温泉

2017年07月26日 | 台湾
台湾には温泉がたくさんありますが、その多くが山間部に位置しているため、台風や豪雨、そして地震など天変地異の被害に遭いやすく、大きな天災が発生するたびにどこかの温泉施設が閉業に追い込まれていると言っても過言ではありません。罹災した後に再興する温泉もありますが、復活せずに放置されたまま廃墟と化してゆくところもあります。前回記事で取り上げた台東紅葉温泉の場合も、2008年に当地を襲った台風被害のため公営の温泉公園が濁流に飲み込まれ、その後現在に至るまで再興せず廃墟のまま放置されているですが、人の手を借りなくても温泉はたくましく自然湧出し、河原に野湯ができあがっていたわけです。
同じ台東県の南部にある「金峰温泉」も台風被害に遭った温泉のひとつ。かつては公営の温泉公園がありましたが、同じく2008年の台風に伴う水害(いわゆる八八水災)で濁流に飲み込まれ、公園としての機能が失われたばかりか、アクセスする道路も土砂崩れによって崩壊してしまいました。さらには2016年にも台風被害に遭ってしまいました。しかしながら金峰温泉の場合は、地元自治体で予算の都合がついたのか、再興へ向けて少しずつ動きはじめているらしく、すでに温泉は湧出しており、しかも今ならそのこぼれ湯で野湯ができるという情報を入手したので、機を逃すまいと意気込んで現地へ行ってみることにしました。


 

太麻里の街から台東県道64号線に入り、太麻里渓に沿って車を西へ走らせます。途中で金峰郷公所などを擁する嘉蘭地区を抜け、さらに西へ進んでゆくと、明るいグリーン色に塗られたアーチ橋(ローゼ橋)の「拉冷冷大橋」にたどり着きます。この橋の前には「金峰温泉」を示す標識が立っているのですが・・・


 
私が訪ねた2017年3月時点で「拉冷冷大橋」から先の県道64号線にはバリケードが設置されており、看板には「梅姫台風による連日の豪雨により道路には崖崩れが多いので、観光客は(金峰温泉方面へ)入らないでください」と記されていました。梅姫台風とは2016年に発生した台風17号の台湾名で、台湾各地に甚大な被害をもたらしましたが、この金峰も例外ではなかったようです。しかし、バリケードは大型トラックでも余裕で通れるほど幅が開けられていますし、金峰温泉はこの先にありますので、私はレンタカーを「拉冷冷大橋」の脇に駐車し、自己責任で歩いてバリケードから先へ向かうことにしました。


 
たしかにバリケードから先にはところどころで斜面が崩壊していましたが、路面自体が崩れているわけではないので、特に支障なく歩くことができました。太麻里渓に沿ってひたすら進みます。


 
「拉冷冷大橋」から歩くこと13〜4分で、道のどん詰まりにたどり着きました。道路はここまで舗装されており、本来県道自体はもっと先まで続いているのですが、先述の災害によりここから先の県道は崩壊しているため、現時点では実質的な行き止まりとなっているのです。なお私はこの地点まで徒歩で来ましたが、道路の状態は悪くないので、ここまでなら車で来られます。
本来の県道は崩壊していますが、その代わり工事用車両はこの先へ行かなければなりません。このため、この行き止まりのガードレールの一部が撤去され、河原の一部をこの道に向かって盛り土することにより、仮設の道路が河原に設けられていました。私もこの仮設道路へ入ることにしました。


 
盛り土の坂路で河原へ下り、仮設道路を進みます。河原にはタイヤの轍がはっきり残っているので、迷うことはありません。轍の先にはテントが数張立てられており、その奥に白い湯気も上がっていることも確認できました。


 
河原の仮設道路を歩いている途中で右手の山の斜面を見ますと、急傾斜の山が上の方から大規模に崩れ、斜面を横切る道路がその崩落に飲み込まれてすっかり姿を消していました。河原の仮設路を除けば、この道路は金峰温泉の温泉公園へアクセスする唯一の道ですので、温泉公園の復活にはこの道路の復旧も欠かせません。果たしていつ開通できるのでしょうか。


 
野営ポイントには大小のテントがいくつか張られており、プロパンガスを熱源とするキッチンまで備え付けられた本格的なものなのですが、どのテントにも人がおらず、みなさんどこかへ出かけているようでした。工事関係者のものなのか、あるいは川の上流にある比魯温泉(上級者向けの野湯)へアタックする人たちのベースキャンプなのか・・・。人様の物を詮索しても意味がないので、とりあえず今はここを通過し、その奥へ進みます。


 
河原を遡ってゆくと、金峰の温泉公園跡地に到着しました。平らに整地された敷地内には丸いプールが複数あり、往時の賑わいを想像させてくれますが、プールの中のひとつに藻が繁殖して汚く淀んだ水が溜まっているばかりで、他のプールは空っぽ。全体的に埃っぽく、とても公園として使える状態ではありません。再整備はまだまだこれからなのでしょう。


 
この公園の脇には金峰温泉の源泉があります。「国破れて山河あり」ならぬ「公園破壊されて源泉あり」。直径数メートルの穴からは、ふつふつと音を立てながら大量の温泉が湧出しており、白い湯気が濛々と天高く上がっていました。近づくだけで身の危険を覚える程のすごい熱気を感じます。源泉に接近できないよう、無骨な柵が二重に立てられていましたが、かつて公園が開放されていた頃、この源泉はモニュメントのような形状に整備されていましたから、将来的に公園が再オープンする時にはこの源泉も観光名所に相応しい形状を纏うのかもしれません。


 
現在この源泉を使う施設がないため、温泉はひたすら捨てられています。柵の外へ溢れ出る温泉を図ってみたら、76.3℃という高温でした。触ったら火傷しちゃいますね。


 
「水は高きより低きに流れる」という幼稚園児でもわかる当たり前の摂理に従い、源泉から捨てられたお湯は傾斜を流れて河原へと落ちていきます。ちょうど先述のテント群の近くに、こぼれ落ちた温泉が溜まってできた池があるのですが、この湯溜まりは浅くてぬるく、しかも泥が深く沈んでいるため、とても入れるような状況にありません。その代わり・・・



先ほどのテントの前には、工事用の分厚いシート(ブルーシートみたいなもの)でつくられた簡易風呂が二つ設けられていました。ここなら入浴ができそうですね。双方とも源泉近くからホースでお湯を直接引いているのですが、うち一つはホースが途中で外れていたため、お湯がお風呂まで届かず、その代わり雨水が溜まって藻が生えていました。もう一方にはちゃんとお湯が引かれており、無色透明の綺麗なお湯で満たされていました。


 
3〜4人は同時に入れそうな大きさを有しており、しかも深さも良い感じです。岩を並べてシートを敷き、ホースを引いてお湯を張るという作業は、言葉にすると単純ですが、それを実践することは相当な苦力が必要かと思います。この即席露天風呂を作った方はかなり器用なのでしょう。
ただ、70℃以上の温泉をそのまま引いているため、お湯は篦棒に熱い。しかも河原とはいえ川の流れからちょっと離れているので水を引くことができない。そこでホースの先っちょにネットを被せて霧吹き状にすることにより、温度を下げているのでした。つくづく上手く作っていると感心させられます。


 
霧吹き状にして自然冷却を図っているものの、加水しないで温度を下げるのは至難の技。私が訪ねた時の湯船は46.5℃という高温でした。栃木県那須湯本の「鹿の湯」なみの熱い風呂です。でも私はいままで49℃のお湯に入ったことがありますので、決して入れない温度ではありません。しっかり掛け湯をして体を慣らせば何とかなりそうです。なおpH値はpH8.84ですから純然たるアルカリ性泉ですね。



気合を入れて入浴しちゃいました。あまりの熱さに10秒入るのが限界でしたが、でもその僅かな間で得られた浴感の素晴らしさは感動もの。具体的には、pHの数値からも想像できるようにお湯がトロットロで、肌に伝わるツルツルスベスベ感が大変つよく、まるでローションに浸かっているかのように、全身がトロミに包まれました。またお湯からは薄い塩味のほか、ゆで卵の卵黄のような味や匂いがほんのり感じられ、味や匂いの面でも温泉らしい特徴を兼ね備えています。もし湯加減が適温だったら、あまりに素晴らしいお湯に心を奪われ、後ろ髪を引かれてここから帰れなくなってしまったかもしれません。むしろ長湯できない熱いお風呂でよかったのかも。
とにかく「台湾のうなぎ湯」と称したくなるほど極上のニュルニュル感には、お世辞抜きで本当に感激してしまいました。近くには同じくトロトロのアルカリ性泉で有名な知本温泉がありますが、私個人の感覚ではそれに比肩するか、あるいはそれ以上の浴感が楽しめたように思っています。



台東県金峰鄉嘉蘭村
GPS座標:22.592884, 120.938635
24時間アクセス可能。無料。
ただし立ち入り制限ゾーンなので訪問の際は自己責任で。

私の好み:★★★

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台東県 台東紅葉温泉の野湯 その2(紅葉橋付近)

2017年07月24日 | 台湾
台東紅葉温泉エリアでは、前回記事で取り上げた「松楓橋」付近にある大きな湯溜まりの他、そこからちょっと川を遡ったところにある旧温泉公園跡地付近でも温泉が自然湧出しており、そこでも野湯を楽しめるらしいので、どんなお湯に巡り会えるのか確かめるべく、行ってみることにしました。


 
前回記事の冒頭で紹介した「松楓橋」は川の左岸に架かっていましたが、今度は同じ川の右岸(つまり上流に向かって左側の岸)を走ります。台東県道36号線を川に沿って走ってゆくと、やがて赤いアーチの「紅葉橋」を渡ります。


 
橋を越えた先には「紅葉温泉」を示す標識が立っているのですが、2008年に当地を襲った台風の影響で台東紅葉温泉は濁流に飲み込まれてしまい、それ以来温泉入浴施設は現在に至るまで閉鎖されたままです。



このように紅葉温泉のゲートもまだ残されたままですが、施設は完全に廃墟になっていますので、このゲートを潜っても何もありません。


 
かつて川沿いには「紅葉温泉公園」という温泉プールを主体とした公営施設がありましたが、水害に遭った後は放置されたまま。跡地には作業用の塀が立てられており、そこには工事中であるような文言が記されていますが、私が見た限り、工事は全く行われていないようでした。公園跡地に入ってみます。


 
温泉公園跡地は荒れ放題の廃墟。もう再開発するつもりは無いのかもしれませんね。


 
温泉公園跡地から河原へ下りると、礫だらけの広い河原の一部に、オレンジ色に染まった帯状の浅い流れを発見。


 

その帯状の流れに近づいてみますと、河原の小石の下から滲み出るようにして少しずつ温泉が湧き、それらが集まって一筋の流れを形成していました。つまり源泉が河原で帯状に現れているのでしょう。湯気を上げながら流れる温泉の温度は45℃というなかなかの高温。上から眺めた時にはオレンジ色一色に見えた石は、よく見ますとオレンジ色のほかモスグリーンにも染まっています。温泉に含まれる金気がこびりついているほか、高温でも繁殖できる温泉藻がびっしりとこびり付いていたのでした。誰かさんがスコップで掘ったと思しき小さい湯溜まりがいくつも連続していましたが、いずれも小さい上に浅く、しかも熱くて藻類の繁殖も酷かったので、入浴には不向きでした。


 
さらに川下の方へ歩いてゆくと、断崖の下に湯気を上げている湯溜まりを発見。


 
こちらの湯溜まり群は一つ一つが入浴できるほど大きく、しかも藻類が発生していないため、藻の気持ち悪さを気にせず野湯を楽しめそうです。先人がこの湯溜まりを掘ってから、まだあまり時間が経過していないのでしょうね。


 
温泉は各湯溜まりの底よりプクプクと気泡をあげながら自然湧出しており、湯面に同心円の波紋を作っていました。お湯は無色透明でとてもクリアに澄んでいますが、底の礫はほんのり赤く染まっていました。おそらく金気の影響でしょう。


 
41℃という素晴らしい湯加減。pH6.98。塩気やイオウ感は無いのですが、その代わりとにかく金気(匂い・味ともに)の主張が強い。前回記事で取り上げた「松楓橋」付近の湯溜まりでは、お湯を白濁させるような硫黄感と少々の塩気、そして金気が感じられましたが、そこから数百メートルしか離れていないにもかかわらず、全く異なる泉質なんですね。


 
最高の湯加減と開放的なロケーションにすっかり魅了された私は、その場で水着に着替えて実際に入浴しました。全身浴するには若干浅いのですが、うまく寝そべれば肩まで湯に浸かることが可能。お湯の温度は絶妙。体が火照ったら川風でクールダウン。それを何度も繰り返して、存分に野湯を楽しませてもらいました。また「松楓橋」の湯溜まりと異なり、こちらにはテントを張っているような人がおらず、ひたすら独占できたので、余計に気持ち良く、野湯ならではの魅力を堪能することができました。
それぞれの湯溜まりは、一見すると単に礫の河原を掘っただけのようですが、よく観察すると、お湯が漏れないよう石の積み方が工夫されていたり、あるいは湯加減調整のため川水を取り入れたり、熱いお湯を排出すべく塩ビ管を埋め込んでいたりと、入浴に適した状態にするべく、器用に上手く作られていることがわかります。素晴らしい湯溜まりをつくってくれた先人に感謝です。


 
さて、私が入浴した湯溜まりの前にはまっすぐ伸びる階段がありました。かつては遊歩道が整備されていたのでしょうか。コンクリ基礎の形状から推測するに、ここには橋が架かっていたのかもしれません。


 
この階段を登って見ます。途中で振り返ると河原の全体を見下ろせ・・・


 

階段を上りきると、紅葉橋へ続く道に出ました。上画像に写っている車は、私と入れ違いに野湯を楽しみにやってきたファミリーのものです。ここで野湯を楽しむならば、上画像のようにここで車をとめ、目の前の階段を下るだけで、すぐに野湯へアクセスできちゃいます。なおこの場所から東へ約200mで当記事の冒頭で触れた「紅葉温泉」の標識(つまり紅葉橋)、北西へ約150mで温泉公園跡地です。

車かバイクがあれば簡単にアクセスできる上、素晴らしいロケーションで本格的な野湯を楽しめる、とってもブリリアントなスポットでした。



台東県延平郷
GPS座標:22.889952, 121.070172
24時間アクセス可能。無料。

私の好み:★★★

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台東県 台東紅葉温泉の野湯 その1(松楓橋付近)

2017年07月22日 | 台湾
今回から連続で台湾・台東県の温泉を取り上げます。

自然豊かな台東県には温泉地が数多くあるため、移動手段を確保して上手く計画を立てれば、野湯をいくつもハシゴすることができます。今年(2017年)3月某日、私はその台東県でレンタカーを借り、1日で野湯を4ヶ所もハシゴしちゃいましたので、その時に訪ねた野湯を順に紹介させていただきます。なお記事で紹介する各温泉(野湯)は訪問当時(2017年3月時点)の様子です。夏季を迎えた台湾では川の増水などにより、この記事で取りあげた野湯が消えている場合がありますので、あらかじめご了承ください。


 
朝8時に台東駅前でレンタカーをピックアップ。台9線を北上し、鹿野の手前で左折。鹿野渓を遡って台東紅葉温泉方面へと向かいます。台湾東部には紅葉という名前を冠する温泉が2ヶ所あり、ひとつは花蓮県瑞穂温泉の奥にある紅葉温泉、もうひとつは台東県延平郷のブヌン族が多く住むエリアにある台東紅葉温泉ですが、今回訪ねるのは後者です。
台東の紅葉温泉は2009年の台風により壊滅的な被害を受け、それ以来温泉公園が閉鎖されたままなのですが、温泉だけはその後も湧き続けており、最近は大規模な湯溜まりができてアウトドアスポットになっているという情報を得たので、実際に行ってみることにしたのです。

鹿野渓の左岸と並行に伸びる道を走っていると、途中で「松楓橋」という橋を渡ります。この橋の付け根にはちょっとした展望台が設けられているので、そこから川の上流を眺めてみますと、川の左岸(上の画像ですと向かって右側)の礫が広がる河原にテントがいくつか立っており、複数の人影も確認できました。どうやらそのあたりに温泉の湯だまりがあるようです。


 
「松楓橋」からさらに進むと、左手に路地が分かれており、その丁字路に面する擁壁には少年野球を描いた壁絵が施されていました。後日調べたところによると、この紅葉地区に住んでいる原住民ブヌン族の子供達によって結成された少年野球チームが、1968年台湾へ招聘した日本のチーム(関西地区リトルリーグの混成チーム)に連勝したことをきっかけにして、台湾では野球熱が高まり、それ以来台湾の野球人気が続いているんだとか。つまり、現在の台湾の野球人気や実力の根源は、この台東県紅葉の地にあったと言っても過言ではないのでしょうね。この壁絵はそんな経緯を伝えるべく描かれたのでしょう。
当時のリトルリーグの少年たちに経緯を払いつつ、路地へと入っていきます。


 
狭いながらもコンクリ舗装されている道を進んで河原の方へ坂道を下ってゆくと・・・


 
坂道を下りきったあたりで舗装が途切れるので、その手前の広場に車をとめて、さらに川へ向かって歩いてゆきます。


 
歩き始めて3〜4分で川に出られます。河原には野営しているテントをいくつか発見。4駆車ならば川の前まで入って来られるのですね。みなさん、河原でアウトドアを楽しんでいらっしゃるらしく、歓談の声が聞こえてきました。
なお上画像の奥に写っているアーチ状の構造物は、先ほど河原を上から眺めた「松楓橋」です。


 
4駆車がとまっているすぐ後ろに、コンクリの擁壁で堰き止められている白濁の湯溜まりを発見。でもさすがにこの湯溜まりは小さすぎて、入浴には不向きです。


 
小さな湯溜まりのそばにテントが立てられており、テントの真下にはちょっとした湯溜まりができていて、そのテントを立てたと思しき中高年グループが賑やかに湯浴みに興じていました。


 
テント横の湯溜まりを横目に下流方向へ進むと、断崖の真下に巨大な湯溜まりができあがっていました。画像ではその大きさが伝わりにくいので・・・


 
実際に私が入ってみました。大きいでしょ! 大きいだけではなく、最も深いところでは(身長165cmの私の場合)胸の下まで浸かるほどの深さもある、立派な温泉プールなのです。


 
大きな湯溜まりは緑色を帯びながら白く濁っていますが、上流側の一部は石が積まれて仕切られており、その部分だけお湯の透明度が高くなっていました。温泉が自然湧出することによって常時流れが生まれるため、お湯の濁る暇がないのでしょうね。また湯溜まり自体が浅いため、濁りや色が視覚的に伝わりにくいだけなのかもしれません。浅いため全身浴は難しく、横になって寝湯にすると丁度良い感じです。


 
その透明な湯溜まりに計器類を突っ込んでみますと、温度は39.0℃で、pH=7.06でした。お湯は薄い塩味とゴムテニスボールのようなイオウ感、そして少々の金気を有しています。


 
温泉は上流側の小さく透明な箇所のみならず、白濁している大きな湯溜まりのあちこちからも湧出しており、湯溜まりの中を歩いていると、いろんなところから気泡が上がり、また足裏に熱いものを感じました。また湯溜まりと崖が接する箇所はその一部が赤く染まっており、お湯から感じられた金気の原因はこれなのか、と妙に納得しました。
この大きな温泉プールは、場所によって温度が異なり、湧出ポイントが集まる上流側ほど熱くなる傾向にあるのですが、それでも湯温はせいぜい40℃前後であり、のんびり浸かるには丁度良い湯加減と言って良いかと思います。


 
温泉プール(大きな湯溜まり)と川の本流の間には、高さ2メートルほどの礫の山が、堤防のように築かれていました。大きな湯溜まりの隣に高い堤防があるだなんて、ちょっと不自然ですよね。あくまで私の推測ですが、この温泉プールは重機で砂利の河原を掘ってつくられ、自然湧出している温泉がそこへ溜まることによって温泉プールが出来上がったものと思われます。そして掘ったときの礫が堤防のような形で川側に積まれたのでしょう。このため完全な野湯とは言えないのかもしれませんが、でもワイルドな環境で湯浴みできることには違いありませんし、一般的な野湯よりはるかにアクセスが容易ですから、手軽に野湯気分を楽しむにはもってこいの場所です。

台東紅葉温泉エリアにはお手軽な野湯がもう一ヶ所あるらしいので、続いてその場所へ向かうことにしました。
次回に続く



台東県延平郷
GPS座標:22.89725, 121.07243
24時間アクセス可能。無料。

私の好み:★★+0.5
コメント
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