(2022年4月訪問)
まず念頭に申し上げておきますが、今回の記事は私が2022年4月に訪問した際の記録を書き綴っております。また今回取り上げるホテルを運営している宗教法人は、私が調べた限り、2022年7月以降に世間を騒がせている某宗教団体とは別組織であるらしいこともお伝えしておきます。
しがない勤め人の私は日々質素な生活を心がけており、2022年4月の東北旅行でも旅の出費を抑えることが非常に重要な問題でした。とはいえ旅に出ようと思いついたのは出発の数日前。4月下旬の連休に入って間もないタイミングだったため、宿泊料金の相場が全体的に上がっており、しかも既にお部屋が埋まっているホテルや旅館が多く、どうしようか困っていたのですが、そんな中、お部屋が空いていて且つ激安のホテルを大手宿泊予約サイトで見つけたので、ほぼ条件反射のようなスピードで予約してしまいました。
果たしてどんなホテルなのでしょうか。
グーグル先生の指示に導かれるまま車を走らせると、上画像の施設へたどり着きました。ホテルの名前は「ホテルレムナント鶯宿」。そう、鶯宿温泉にある温泉ホテルです。でも外観を見た私はあることに気づきました。あれ? ここって以前は「ホテル鶯宿梅」じゃなかったかな?
後日調べたところによると、どうやら韓国系プロテスタント教団(福音宣教教会)がここを買い取って運営しているんだそうです。フロントには布教目的と思しきパンフレット類がたくさん用意されているほか、フロントのスタッフさんもどうやら韓国の方のようでした。明るいロビーは「ホテル鶯宿梅」の頃と変わっていないかと思いますが・・・
そこに隣接するレストランは「韓国レストラン ソウル」となっていました。韓国系キリスト教団が運営しているためこのような形態になったのでしょうね。でも訪問時は「準備中」で利用できませんでした。
宛がわれた客室は広いツインルーム。古さは否めませんが、ちゃんと清掃が行き届いており・・・
小さな和室も付帯していて・・・
テレビや冷蔵庫など標準的な備品はひと通り揃っていますし、wifiも飛んでいます。また洗面台やトイレも室内にありますので、とても快適に過ごせました。なお電子レンジは廊下に共用のものがありますので、それを使うことになります。
このお宿はお食事の提供が無いため、原則的に素泊まりになるのですが、このような広くて便利なお部屋に泊まれて、後述する温泉に入れて、一人一泊なんと税込3,850円!(宿泊時点)。驚きの安さです。おそらく布教目的でこのような価格設定になっているものと思われますが、改宗するつもりのない(というか無宗教のままの)私にとっては、寧ろちょっと心配になるほどの安さです。
なお宿泊に際してお弁当などを持ち込む場合は、温泉街のちょっと手前(御所湖の西端)にローソンがあるので、そこで調達することが可能です。
さてお風呂へ参りましょう。1階ロビーから奥の方へ進んだところにあります。残念ながら夜通し入浴できるわけではなく、夜は22時まで、朝は6時からとなっています。
浴室は奥に長く、なぜか手前と奥で浴室が二つに分かれており、入浴できる浴槽は奥の窓下にひとつあるのみで、手前側には使われていないラジウム風呂という怪しげな設備が使われないまま放置されていました。
浴槽は十和田石造りの5~6人サイズ。湯口から「あさひの湯混合泉」が注がれており、しっかりかけ流されています。
このお風呂で面白いというか特徴的なのは、随所に聖書の言葉が書かれていること。たとえば湯口の上にはこのように掲示されており・・・
壁に沿って並ぶ各シャワーの鏡の上にも・・・
こんな感じで聖書の言葉が並んでいるのでした。
響く人には響く言葉なのでしょうけど、宗教方面に鈍感な私にとっては、田舎の道の曲がり角や軒先によく貼られている「神と和解せよ」と書かれた聖書配布協力会の黒いトタン看板と大差ないように思われ、正直なところ少々の気味悪さすら感じてしまったのですが、でも安く宿泊できるのですから文句は言えません。
なお浴槽に注がれるお湯は無色透明でほぼ無味無臭です。鶯宿に古くからある旅館のお湯からは優しい硫黄感が得られますが、温泉街の手前(盛岡側)に点在する各施設へ供給されている「あさひの湯混合泉」は比較的個性が弱く、味や匂いがあまり感じられません。分析表には硫化水素イオンが0.9mg含まれていますので、おそらくストックして配湯する過程で硫黄感は飛んで行ってしまうのでしょう。でもツルスベの滑らかな浴感はしっかりと得られ、湯中では細かな気泡が肌に付着しました。
宗教に抵抗感がある方にはおすすめできませんが、その辺りをクリアでき、且つとにかく安価で温泉に泊まりたい方には良い施設かと思います。
あさひの湯混合泉
アルカリ性単純温泉 51.9℃ pH8.9 溶存物質0.6075g/kg 成分総計0.6075g/kg
Na+:145.2mg(80.10mval%), Ca++:28.9mg(18.25mval%),
Cl-:45.8mg(16.37mval%), HS-:0.9mg, SO4--:286.3mg(75.63mval%),
H2SiO3:63.7mg,
(平成16年12月4日)
加水加温循環消毒なし
岩手県岩手郡雫石町鴬宿9-32-8
019-613-2345
ホームページ
日帰り入浴設定無し?
私の好み:★★
まず念頭に申し上げておきますが、今回の記事は私が2022年4月に訪問した際の記録を書き綴っております。また今回取り上げるホテルを運営している宗教法人は、私が調べた限り、2022年7月以降に世間を騒がせている某宗教団体とは別組織であるらしいこともお伝えしておきます。
しがない勤め人の私は日々質素な生活を心がけており、2022年4月の東北旅行でも旅の出費を抑えることが非常に重要な問題でした。とはいえ旅に出ようと思いついたのは出発の数日前。4月下旬の連休に入って間もないタイミングだったため、宿泊料金の相場が全体的に上がっており、しかも既にお部屋が埋まっているホテルや旅館が多く、どうしようか困っていたのですが、そんな中、お部屋が空いていて且つ激安のホテルを大手宿泊予約サイトで見つけたので、ほぼ条件反射のようなスピードで予約してしまいました。
果たしてどんなホテルなのでしょうか。
グーグル先生の指示に導かれるまま車を走らせると、上画像の施設へたどり着きました。ホテルの名前は「ホテルレムナント鶯宿」。そう、鶯宿温泉にある温泉ホテルです。でも外観を見た私はあることに気づきました。あれ? ここって以前は「ホテル鶯宿梅」じゃなかったかな?
後日調べたところによると、どうやら韓国系プロテスタント教団(福音宣教教会)がここを買い取って運営しているんだそうです。フロントには布教目的と思しきパンフレット類がたくさん用意されているほか、フロントのスタッフさんもどうやら韓国の方のようでした。明るいロビーは「ホテル鶯宿梅」の頃と変わっていないかと思いますが・・・
そこに隣接するレストランは「韓国レストラン ソウル」となっていました。韓国系キリスト教団が運営しているためこのような形態になったのでしょうね。でも訪問時は「準備中」で利用できませんでした。
宛がわれた客室は広いツインルーム。古さは否めませんが、ちゃんと清掃が行き届いており・・・
小さな和室も付帯していて・・・
テレビや冷蔵庫など標準的な備品はひと通り揃っていますし、wifiも飛んでいます。また洗面台やトイレも室内にありますので、とても快適に過ごせました。なお電子レンジは廊下に共用のものがありますので、それを使うことになります。
このお宿はお食事の提供が無いため、原則的に素泊まりになるのですが、このような広くて便利なお部屋に泊まれて、後述する温泉に入れて、一人一泊なんと税込3,850円!(宿泊時点)。驚きの安さです。おそらく布教目的でこのような価格設定になっているものと思われますが、改宗するつもりのない(というか無宗教のままの)私にとっては、寧ろちょっと心配になるほどの安さです。
なお宿泊に際してお弁当などを持ち込む場合は、温泉街のちょっと手前(御所湖の西端)にローソンがあるので、そこで調達することが可能です。
さてお風呂へ参りましょう。1階ロビーから奥の方へ進んだところにあります。残念ながら夜通し入浴できるわけではなく、夜は22時まで、朝は6時からとなっています。
浴室は奥に長く、なぜか手前と奥で浴室が二つに分かれており、入浴できる浴槽は奥の窓下にひとつあるのみで、手前側には使われていないラジウム風呂という怪しげな設備が使われないまま放置されていました。
浴槽は十和田石造りの5~6人サイズ。湯口から「あさひの湯混合泉」が注がれており、しっかりかけ流されています。
このお風呂で面白いというか特徴的なのは、随所に聖書の言葉が書かれていること。たとえば湯口の上にはこのように掲示されており・・・
壁に沿って並ぶ各シャワーの鏡の上にも・・・
こんな感じで聖書の言葉が並んでいるのでした。
響く人には響く言葉なのでしょうけど、宗教方面に鈍感な私にとっては、田舎の道の曲がり角や軒先によく貼られている「神と和解せよ」と書かれた聖書配布協力会の黒いトタン看板と大差ないように思われ、正直なところ少々の気味悪さすら感じてしまったのですが、でも安く宿泊できるのですから文句は言えません。
なお浴槽に注がれるお湯は無色透明でほぼ無味無臭です。鶯宿に古くからある旅館のお湯からは優しい硫黄感が得られますが、温泉街の手前(盛岡側)に点在する各施設へ供給されている「あさひの湯混合泉」は比較的個性が弱く、味や匂いがあまり感じられません。分析表には硫化水素イオンが0.9mg含まれていますので、おそらくストックして配湯する過程で硫黄感は飛んで行ってしまうのでしょう。でもツルスベの滑らかな浴感はしっかりと得られ、湯中では細かな気泡が肌に付着しました。
宗教に抵抗感がある方にはおすすめできませんが、その辺りをクリアでき、且つとにかく安価で温泉に泊まりたい方には良い施設かと思います。
あさひの湯混合泉
アルカリ性単純温泉 51.9℃ pH8.9 溶存物質0.6075g/kg 成分総計0.6075g/kg
Na+:145.2mg(80.10mval%), Ca++:28.9mg(18.25mval%),
Cl-:45.8mg(16.37mval%), HS-:0.9mg, SO4--:286.3mg(75.63mval%),
H2SiO3:63.7mg,
(平成16年12月4日)
加水加温循環消毒なし
岩手県岩手郡雫石町鴬宿9-32-8
019-613-2345
ホームページ
日帰り入浴設定無し?
私の好み:★★