温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

休石温泉 太田屋旅館

2013年09月29日 | 福島県
 
郡山市街と湖南方面を結ぶ県道6号線は途中で三森峠を越しますが、峠の郡山側の麓には数軒の温泉旅館が点在しており、今回はその中の一軒である休石温泉「太田屋旅館」で日帰り入浴利用してまいりました。県道沿いには大きな看板が立っているので、カーナビ無しで辿り着くことができました。最近全面リニューアルしたのか、山間の一軒宿とは思えない上品で綺麗な建物がそこに建っていました。



ちなみに県道沿いの看板下が郡山駅から来る路線バスの終点となっており、私が訪問した時にはちょうど折り返して郡山駅へ帰るバスが出発するところでした。


 
館内も非常に綺麗で美しく、どこもかしこもピッカピカです。こんなに綺麗な宿だとはじめから知っていたら、この日の晩は郡山のビジネスホテルではなく、こちらに投宿していたのに、あぁ残念なことをしたものだ…。玄関で「ごめんください」と声をかけると、洋服姿の女将が黒いワンコと一緒に現れ、「夜9時までですので、ごゆっくりどうぞ」と案内して下さいました。


 
浴場は本棟の奥に位置する離れにあるため、専用の長い廊下を歩いで奥へと進んでゆきます。フローリングの床を一歩一歩進んでお風呂へ少しずつ近づいてゆくにつれ、どんなお湯に出会えるんだろうかという高揚感が、自分の足取りを徐々に軽くさせてくれました。



廊下の窓の向こうに見える、塚みたいな盛り上がりは源泉井戸でしょうか。


 
フローリングの床、白いクロス、そして白い暖簾。清廉潔白そのもので好印象です。脱衣室はそこそこ広く、清潔感が横溢しており、明るくて使い勝手も良好です。室内には貴重品用の小さな無料ロッカーがあるので、立ち寄り入浴の客でも安心して入浴できますね。
ちなみに、室内には棚と並んでビン牛乳の自販機があるのですが、福島県内にもかかわらず、なぜか牛乳の銘柄は酪王ではなく明治でした。


 

色調のコントラストをはっきりさせた内湯もこれまたとっても綺麗で明るく、実に居心地の良い空間となっています。洗い場にはシャワー付き混合水栓が4基並んでいるのですが、そこに備え付けられているのはボディーソープとシャンプーでして、なぜかリンスが無いのが不思議なところ(リンスインシャンプーではなくシャンプーでした)。
内湯の浴槽は8人サイズで、白い析出が目立つ黒い石の湯口から加温されたお湯が浴槽へ注がれ、浴槽の縁から洗い場へ向かってオーバーフローしていました。なお槽内の底には大きなステンレスの蓋が2枚あるのですが、ここでお湯を吸引もしくは投入している形跡はみられませんので、おそらく加温以外に手は加えていない放流式かそれに近い湯使いを実践しているものと思われます。湯加減は約42℃で、万人受けする温度が維持されていました。


 
露天風呂は渓谷に向かって展望が開けており、頭上こそ屋根掛けされていますが、前方視界には邪魔するものが無く、露天風呂エリア自体も雰囲気の良い日本庭園ですので、開放的な山の景色と相俟ってとても寛げます。


 
内湯とほぼ同等かやや小ぶりと思われる大きさの岩風呂にも加温されたお湯が注がれ、投入口と反対側にある排湯口から惜しげも無く流下されています。内湯同様にこちらの底にもステンレスの丸い蓋が被せられていたのですが、やはりこちらでも吸引もしくは供給など稼働している様子は無く、石樋から落とされるお湯と排水口へ流下するお湯の量がほぼイコールであるように見えたので、けだし加温の上に放流式ではないかと思われます。


 
上面に小石が並べられている石樋の側面や下部には、硫酸塩の白い析出がコンモリ付着してトゲトゲを形成していました。お湯は無色澄明で湯の華などは見られず、甘いタマゴ味と匂い、そして明瞭な石膏の味と匂い、更には弱い芒硝味が感じられました。硫酸塩泉らしいトロミがあり、キシキシ浴感と弱いサラサラスベスベ浴感が混在しています。

露天では加温が程々に抑えられており、湯口を出た直後は44~5℃ですが、湯船では40℃前後の長湯仕様となっており、全身を優しく包んでくれる心地よい浴感、開放的な景色や山の緑の美しさ、そして全体的な雰囲気の良さが長湯を助長し、お風呂を出ようにも出られなくなってしまいました。加温されたお湯であるとはいえ、硫酸塩泉らしい特徴がはっきりと現れている良泉であり、お宿の落ち着いた雰囲気も好印象。こんな素敵なお宿の存在にいままで気づかなかった自分を反省しました。おすすめ。


カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 29℃
(詳細な数値を記録されている分析表は見当たらず)

郡山駅より福島交通バスの休石行で終点下車
福島県郡山市逢瀬町多田野休石29
024-957-2620
ホームページ

日帰り入浴:9:00~21:00
500円
貴重品用ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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幕川温泉 水戸屋旅館 その2(白濁の露天風呂)

2013年09月28日 | 福島県
前回記事「幕川温泉 水戸屋旅館 その1」の続編です。


展望露天風呂から見えた青い屋根を目指すべく、一旦服を着てから玄関を出、宿の建物をグルっと周って裏手の駐車場を通り抜けて、敷地の奥へと向かいました。


 
源泉施設の脇を通り抜けて…



極めて質素な掘っ立て小屋の脱衣場で服を脱ぐと…


 
そこには神秘的なお湯を湛える露天風呂が広がっていました。内湯や展望露天で使われている幕川5号泉とは明らかに異なる源泉が張られているらしく、コバルトブルーを帯びた乳白色に強く濁ったお湯は透明度20cm程、燻製タマゴのような強い硫黄感と何かが燻された匂い及び味を有し、苦味や渋味も含まれ、また粉っぽい味や軟式テニスボール的な硫黄感も伴っています。



すぐ傍には清らかな沢が流れています。まさに渓流風呂。



シリカが多く含まれているのか、サラサラスベスベとした爽快な浴感が非常に心地よく、神秘的なお湯の色合いの美しさ、清らかな沢の流れ、浴感の良さ、そして秘湯めいたロケーションなどが私のハートを掴んで離さず、しばらくはこのお風呂から離れることが出来ませんでした。こんなところにこんなブリリアントな露天があるとは! 福島県の温泉って本当に素晴らしく、そして奥が深いですね。


分析表掲示なし
(内湯や展望露天で使われている幕川5号泉のデータは「その1」参照)

福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山1-3  地図
0242-64-3316

日帰り入浴時間要問合せ 期間営業(4月下旬~11月中旬)
500円
ロッカー(100円有料)・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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幕川温泉 水戸屋旅館 その1(内湯・展望露天風呂)

2013年09月27日 | 福島県

土湯峠に点在する温泉では最も奥に位置していて秘境然としている幕川温泉。拙ブログでは2軒並んでいる当地のお宿のうち「吉倉屋旅館」を既に取り上げていますが、今回はもうひとつのお宿である「水戸屋旅館」にスポットライトを当て、夏の某日に日帰り入浴した際のことを書き綴ってみます。まずは内湯と展望露天風呂から。



今年は『まっとうな温泉 東日本版』を利用して湯めぐりをするお客さんが多いらしく、私が現金で入浴料を支払おうとすると、帳場の方は、あれれ、クーポン使わないでいいの? と言わんばかりの表情を浮かべていました。たとえ特典で無料利用できるとしても、意固地なまでに現金支払いに拘るのが私の流儀なのです。と言っても、無料クーポンの利用を批判しているわけじゃありませんよ。単なる私の美学の問題ですので、どうかお気になさらず。
帳場から真っ直ぐ廊下を歩いた突き当りにある、男女別の内湯へ。


 
大きなガラス窓から外光が降り注ぐために、昼間なら照明要らずの内湯。昭和40~50年代に建てられたような鉄筋コンクリ造の建物らしく、実用性を重視するあまりに温泉風情が手薄になっているような、精彩を欠く地味な感じが否めない内装ではありますが、「人間だって温泉だって、外見よりも中身が大切だろうが!」と声高に叫ばんばかりに、窓下に据えられた大きな浴槽では、甘い湯の香を漂わせている温泉がたっぷりと湛えられていました。そんな浴槽は木造で、ほぼ正方形の6~7人サイズ。縁から静かにお湯が溢れ出ています。



洗い場にはシャワー付き混合水栓が4基取り付けられており、シャンプー類もちゃんと備え付けられています。


 
幕川温泉といえば、湯中で大量に舞っている、たまごスープの溶き卵のような湯の華が特徴的ですね。この日も浴槽内を覆い尽くさんばかりに、白い湯の華がたくさん沈殿&浮遊しており、槽内を歩くとクッキリと足跡が残り、湯船に体を沈めると全身が湯の華まみれになりました。人によって好みは様々かと思いますが、私はこの湯の華まみれになる瞬間が大好きでして、この時も興奮のあまりに雄叫びを上げたくなったのですが、他のお客さんがいる手前、懸命に理性でその願望を封じ込めたのでした。

お湯はほんのりと白く霞む、弱い貝汁濁りのような見た目で、上述のように余多の湯の華が特徴的。軟式テニスボールのような硫黄感とともに、弱い石膏のような味や匂い、そして甘みが感じられます。いわゆる造成泉ですから、大量の湯の華というビジュアル的な特徴の割りには、浴感や匂い・味がかなり薄いのですが、むしろ身体への負担があまり無く、軽やかに入浴できるので、私個人としては結構好きです。


 
内湯のガラス窓の向こう側には、こぢんまりとした露天風呂があり、3人サイズの岩風呂には内湯と同じ源泉が注がれています。当然ながらこちらの湯船でも大量の湯の華が沈殿&浮遊しており、特に湯口直下にはかなり溜まっていたのですが、全体的な量としては内湯の方が多かったようです。
露天の周囲は青竹を模したエクステリアの塀が立ちはだかっているため、水平方向の眺望は得られませんが、視線を上に傾ければ山々の美しい緑を眺めることができました。湯加減も内湯よりややぬるめなので、長湯向けです。


●展望露天風呂
 
続いて、2階にある展望露天風呂へ向かいます。内湯とは完全に別個の施設になっていますから、内湯から上がって一旦服を着てから、館内表示に従って階段を上がります。



脱衣スペースは丸太小屋風の簡素な造りで、男女別に分かれているものの、室内には棚があるばかりの、とてもシンプルなものです。



展望露天風呂は混浴で、1階浴室の屋根上に当たる広いテラスに、瓢箪型というかメガネ型というか、とにかく大きな円を2つ重ねてつなげたような形状の浴槽がどっしりと据え付けられており、白濁した湯が張られたその湯船の上には、まるで土俵の方屋のような重厚な造りの屋根が掛けられています。ひょうたん型を形成している浴槽の縁(立ち上がり)はヒバ材が用いられており、底には鉄平石が敷かれています。


 
円形がくびれている真ん中の樽型湯口から1階の内湯と同じ源泉が投入されており、源泉のままでは熱いので、ホースの水で加水しています。内湯のお湯よりも青白く濁って見えますが、槽内の材質(木や石の色)の影響か、あるいは湯使いの違いによるものか、同じお湯でも見た目が異なる点は興味深いところです。ネットで調べてみますと、日によっては強く白濁することもあるみたいですね。つまりコンディションによって見せる表情がかなり違うのでしょう。気まぐれなオネエチャンみたいだ…。濁り方こそ異なりますが、湯の華は1階の露天と同程度に舞っており、ここでも湯の華まみれ状態を楽しめました。



1階露天と違って、目隠しの塀が無い展望露天からは文字通りに周囲の山々を気持ちよく眺望することができ、風も吹き抜けてゆくので、実に爽快な湯浴みのひと時が過ごせました。前方の山には人工物が一切存在しないかのように見えますが、実は樹林に隠れて磐梯吾妻スカイラインが山腹を横切っているんですよね。
なお、視界の下方、源泉施設の右隣には小さな青い屋根が見えますが、これについては次回取り上げます。


幕川5号泉
単純硫黄温泉(硫化水素型) 44.9℃ pH5.9 46L/min(掘削自噴) 溶存物質109.3mg/kg 成分総計196.5mg/kg
Na+:3.4mg(19.12mval%), Mg++:2.3mg(24.47mval%), Ca++:7.0mg(45.17mval%),
HS-:0.7mg, SO4--:8.2mg(24.47mval%), HCO3-:29.0mg(68.11mval%),
H2SiO3:54.7mg, CO2:77.1mg, H2S:10.1mg,

その2に続く。
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赤湯温泉 好山荘

2013年09月26日 | 福島県
 
福島の土湯峠一帯は、言わずもがな魅力的な温泉の宝庫であります。鷲倉温泉と野地温泉の間から分岐する砂利道を谷へ向かって下っていった先に佇む一軒宿、赤湯温泉「好山荘」で日帰り入浴してまいりました。私がこちらを訪れるのは10年ぶり。


 
土湯峠に点在する温泉宿は立派な旅館が多いのですが、こちらだけは時間の流れ方が緩やかなのか、朱色のトタン屋根と平屋の棟がどことなく北海道の鄙びた温泉宿のような雰囲気を放っており、昔懐かしい湯治宿的な風情を漂わせています。平屋の窓枠には雪囲いの板をはめるための金具が取り付けられていました。雪深くなる冬季は休業するんですね。


 
玄関には信楽焼のたぬきが置かれ、その奥の勝手口では首にバンダナを巻いたワンコのコジロウ君が来客の様子をじっと見つめていました。


 
こちらのお宿では2種類のお湯が楽しめます。ひとつは内湯に引かれている赤湯で、もう一つは離れの露天風呂で使われている白湯です。500円の日帰り入浴でも両方のお湯に入ることが出来ますので、せっかくですから縁起を担いで紅白両方に浸かり、普段からおめでたい頭の私が益々おめでたくなってみようと企んでみました。まずは赤湯が引かれている内湯からお邪魔することに。玄関を上がって左奥の暖簾をくぐり、階段を下りて浴室へと向かいます。


 
トタンで囲ったお風呂はとても質素で、あたかも山小屋のようです。赤湯という名前の通りに赤いお湯が張られた内湯の湯船は、一見すると4人は入れそうな大きさなのですが、左側はかなり浅くなっているので実質的には3人サイズといったところ。湯船のみならず洗い場など温泉が掛かるところは温泉成分の付着により朱色に染まっていますね。


 
湯口のパイプには水道ホースが挿し込まれており、「水は止ないで下さい」という注意が札に書かれています。この加水の勢いも借りているのか、湯船に対する供給量が多く、浴槽縁の切り欠けからはふんだんに排湯されており、人が湯船に入るとザバーっと勢い良く溢れ出ていきます。お湯は緑色を帯びた赤茶色に強く濁っており、透明度は20センチ程度でしょうか。その濁りの濃さゆえ、湯船に浸かっている時に、底に手をつくと、掌がオレンジ色に染まってしまうほどです。また湯面には白くて薄い膜(カルシウムかな?)もたくさん浮いています。まるで粘土や泥を溶かしたような感触を有するこのお湯に浸かると、強くギシギシと引っかかる浴感が肌に伝わり、金気味(赤錆系と非鉄系の2種類が混在)、石膏味、正苦味泉のようなほろ苦味、そして金気臭と土気臭が感じられました。泉質名こそ単純温泉ですが、とても単純とは思えない実に個性的な知覚的特徴を有しています。


 
この内湯にはささやかながら露天も付帯しておりますので、ちょっと覗いてみましょう。ノブが壊れているのか、扉はベルトでとめておくんですね。扉から出るとすぐに露天風呂が姿を現しました。石の積み方やステップの築き方など、とっても手作り感が溢れています。



赤湯の露天風呂は5人サイズの岩風呂で、周囲の緑がとっても美しく、たまに吹くそよ風も爽快です。


 
ただ、周囲のバックヤード然とした雰囲気や、主浴槽と並んでいる空っぽの小浴槽でオタマジャクシが泳いでいるような状況、そして肝心の湯船に投入されているお湯は内湯の余り湯、などなど、ワイルドな露天に慣れていない方にはちょっとハードルが高い環境かもしれません。


 
続いて、一旦着替えて玄関を出て、駐車場を横切り、白湯が湛えられている離れの露天風呂へと向かいましょう。ちゃんと男女に分かれていますから、どなたも安心して入浴できますね。


 
後背に原生林が繁る環境や、純朴さが伝わる手書きの看板、そして横倒しにしたタンクに扉を付けた更衣室など、そのワイルドな趣きは、やっぱり福島県というより北海道っぽい感じがします。タンクは2つが背中合わせに置かれており、青いペンキが塗られた方が男湯です。タンクの内部には裸電球がぶら下がっており、籠がいくつか用意されていました。


 
野趣あふれる露天風呂。ブナの原生林を吹き抜けてくるよそ風が頬を撫ででゆきます。そして鳥のさえずりや虫のすだきがあちこちから聞こえてきます。浴槽の上には透明アクリル波板で屋根がけされているので、多少の雨でしたらこの屋根で凌げるでしょう。


 
パイプからトポトポとお湯が浴槽へ注がれており、パイプ下の切り欠けより排湯されています。そのパイプから吐出されるお湯の勢いは強くなったり弱くなったりを繰り返していました。浴槽のお湯はチャコールグレーのような暗い灰白色に濁っており、湯中では白く細かな湯華が無数に舞っています(コロイド濁り)。箱根強羅辺りの造成泉に近いような弱い酸味と、軟式テニスボール的硫黄感(味と匂い)、そして酸っぱそうな匂いが感じられ、お湯の持つトロミとともに、少々引っかかるような浴感が得られました。とにかく、清々しい空気と環境の中で湯浴みできるこの露天は実に爽快であります。

今回女湯であったため入れなかったもうひとつの内湯(赤湯)は、震災の際に従前の浴槽にヒビが発生してしまったため、震災後に改修されており、上述の内湯よりもはるかに大きくて開放的な造りとなっております。また宿泊棟の屋上には宿泊客専用の露天風呂も設けられており、そこでは白湯のお湯を楽しむこともできます。
今回紹介できなかった部分を含め、次回は宿泊利用で全てのお風呂を制覇してみたいものです。


【赤湯(内湯)】赤湯の三番の湯
単純温泉 66.0℃ pH6.3 60L/min(自然湧出) 溶存物質897.5mg/kg 成分総計1055mg/kg
Na+:36.8mg(16.97mval%), NH4+:13.4mg(7.87mval%), Mg++:26.5mg(23.11mval%), Ca++:84.1mg(44.48mval%), Fe++:7.5mg,
SO4--:405.9mg(85.52mval%), HCO3-:85.1mg(14.11mval%),
H2SiO3:219.6mg, CO2:157.3mg,
源泉温度が高いため加水

【露天風呂】赤湯温泉白湯
単純硫黄温泉(硫化水素型) 49.1℃ pH3.9(※) 17L/min(自然湧出) 溶存物質167.6mg/kg 成分総計223.4mg/kg
(※)湧出地におけるpHのデータが無いため試験室におけるpH値を掲載
Na+:7.5mg(17.16mval%), Ca++:15.8mg(41.08mval%), Al+++:4.0mg(22.88val%),
SO4--:96.0mg(96.6mval%),
H2SiO3:34.2mg, CO2:46.0mg, H2S:9.8mg,


福島県福島市土湯温泉町字鷲倉1  地図
0242-64-3217

日帰り入浴10:00~15:00 4月中旬~11月下旬営業(冬季休業)
500円
備品類なし

私の好み:★★★
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(小ネタ)長野県姫川温泉で新たな温泉浴場が建設中?

2013年09月25日 | 長野県
 
長野県北部の小谷村にはたくさんの温泉が湧いていますが、その中でも大糸線の平岩駅から近く、姫川の右岸で新潟県境と跨るように位置している「姫川温泉」は、源泉貯湯タンクからの余り湯が道路に向かって滝のように落ちている光景が印象的な温泉地であります。


 
源泉施設のそばには、いつの間にやら足湯が設けられていたんですね。



当地には「白馬荘」と「朝日荘」という二つの旅館が建ち並んでいるのですが、2013年9月中旬に「朝日荘」の前を通ったら、その手前に現在工事中の施設を発見しました。



その工事中の建物の、コンクリ打ちっぱなしの外壁には、赤い温泉マークとともに、大きく「源泉かけ流し温泉 瘡の湯」と書かれていました。「瘡の湯」と書いて「くさのゆ」と読むんだそうです。
これだけ大きな文字でアピールしているのですから、地元民専用だとか老人福祉施設だとか、利用できる人が限られるような施設ではないかと思われます。どの程度工事が進捗してるのかわかりませんが、いずれにせよ、近いうちにこの新しい温泉入浴施設が営業を開始するのかもしれませんね。今後の動向に注目です。

なお「瘡の湯」といえば、姫川沿いで湧出する源泉名にも同じものが存在するのですが、その源泉とこの温泉施設は何か関係あるのでしょうか?
(参考:国土交通省松本砂防事務所「葛葉山腹工に伴う源泉調査」)(←PDFです)
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