温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

熱海温泉 湯宿みかんの木

2021年03月30日 | 静岡県
(2020年3月訪問)
前回記事の三島から丹那トンネルを潜り抜けて熱海へ。
熱海は数年前まで斜陽温泉地の代表のような言われ方をしていましたが、全面建て替えやリノベーションなど創意工夫を凝らした施設が相次ぎオープンし、最近は賑わいが戻ってきました。


さてそんな温泉街で、日帰り入浴できるお宿は無いものかとウロウロしていると「湯宿みかんの木」という一軒のお宿に出くわしました。いかにも熱海らしい海に向かって一気に下る路地の坂に面している中小規模のお宿なのですが・・・


こんなに大きく「立ち寄りゆ」と書かれた大きな看板が立てられていましたので、まるで外灯に吸い寄せられる蛾の如く、気づけば玄関をお邪魔していました。予備調査無しの訪問ですが、果たしてどんなお湯に出会えるのでしょうか。


玄関を入った客を出迎えてくれるのは、比較的コンパクトながらも絢爛華麗なロビーです。非日常の旅時間を愉しみたい方の旅心を満足させてくれることでしょう。この画像では見切れていますが、3月に訪ねたのでロビーにはお雛様が飾られており、また天井からは伊豆(稲取)の伝統文化である吊るし雛が下げられていました。
さて、フロントで日帰り入浴をお願いしますと、快く且つ丁寧に対応してくださいました。お風呂は画像に写っているフロント前の大きな階段を上がり、右へ折れたところにあります。


お風呂は「花鳥」と「風月」に分かれており、午後8時に暖簾を入れ替えます。私の訪問時、手前側の「風月」に男湯の暖簾が掛かっていました。脱衣室も決して広くないものの綺麗に維持されており、アメニティ類も揃っています。こうした細かいところからも旅館らしいホスピタリティマインドが伝わってきます。なお脱衣室内には貴重品ロッカーがありますが、私は財布をフロントに預けましたので、そのあたりはご自身でご判断ください。


浴室入ってまず目に入ってくるのが洗い場。シャワー付きカランが4基並んでいます。シャワーの吐出圧力は良好。ストレス無く利用できるでしょう。


洗い場の上にはこのような絵が飾られています。お月様、うさぎ、そして姫君・・・どうやらかぐや姫のようですね。


長方形の内湯浴槽はおおよそ5人サイズ。奥の方で青白い光が2本下から真上へ照射されているのですが、まるで竹が光っているような装飾ですので、先ほどの絵と併せて想像するに、竹取物語の世界観をイメージしているのだろうと思います。
湯口から注がれるお湯はチョロチョロとかなり絞られているのですが、その代わり激熱でした。できるだけ加水を控えて湯量を絞ることにより、薄めることなく湯温を調整しているのでしょう。おかげで湯加減は最適。実に素晴らしい塩梅でした。


露天風呂は所謂岩風呂で、内湯よりもこぢんまりとした3~4人サイズ。温泉はゴツゴツとした溶岩質の岩を伝って流下してきます。内湯同様にこちらもチョロチョロとした投入量なのですが、外気により冷めるのを防ぐためなのか、内湯よりやや多いような気がします。なお岩からの落とし込みのほか、底からの熱い湯の投入も確認できました。こうした工夫により露天風呂の湯加減も最適。いつまでも入り続けたくなるお湯です。


傾斜地というロケーションを活かしたのかあるいは偶々なのか、おそらく崖の只中にあるワイルドなお風呂をイメージしているのではないかと勝手に推測するのですが、すぐ真上は隣家で閉塞感があり、葭簀などで誤魔化しているものの正直なところ殺風景なのは否めません。でも、竹垣や植木、石灯籠などの設えにより日本庭園風な趣きを醸し出し、頑張って非日常空間を演出しています。

こちらのお湯は6つの源泉をミックスしたもので、湯使いは内湯露天ともに加水した上でのかけ流し。見た目は無色透明で、特に匂いはありませんが、味覚面はいかにも熱海らしいお湯であり、湯口のお湯を口に含むとまず苦汁味が来て、やや遅て塩辛さがやって来ます。湯中ではツルスベの滑らかさの中にしっかりグリップ利く浴感が混在し、湯船のお湯を手で掻いてみるとトロトロして、なかなか良い湯です。しょっぱいお湯ですから湯上りは全身が力強く温まり、私の場合はいつまでも汗が引きませんでした。

何も調べず行き当たりばったりで訪問しましたが、綺麗なお風呂と良質なお湯に大満足。
今回は日帰り入浴のみの利用でしたが、次回は宿泊でお世話になってみたいものです。


6源泉混合
(熱海49号青沼温泉、熱海178号坂本湯、熱海218号古河湯、熱海241号第2野中山湯、熱海242号一ふじ湯、熱海276号第4野中山湯)
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 77.8℃ pH7.9 溶存物質7.035g/kg 成分総計7.067g/kg
Na+:1624mg(59.49mval%), Ca++:896.8mg(37.69mval%),
Cl-:3881mg(94.98mval%), Br-:12.7mg, SO4--:243.1mg(4.39mval%),
H2SiO3:198.0mg, CO2:32.2mg,
(平成24年6月22日)
加温循環なし
加水あり(源泉温度が高いため)
換水清掃時のみ消毒あり

静岡県熱海市東海岸町1-11
0557-81-1533
ホームページ

日帰り入浴13:30~19:00(最終受付18:00)
1,250円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
コメント (5)
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竹倉温泉 みなくち荘

2021年03月24日 | 静岡県

(2020年3月訪問)
今回記事から再び1年前の訪問記録へ戻ります。
言わずもがな伊豆には大変多くの温泉が湧いていますが、今回訪ねる三嶋郊外の竹倉温泉は極めて異色な存在であり、鄙び温泉ファンから熱い支持を受けています。どんなところが異色なのか、実際に行ってみましょう。
まずは伊豆箱根鉄道駿豆線の三島二日町駅で下車。電車を熱心に見つめる少年の後ろ姿に、同じく電車が大好きだった子供の頃の自分を重ね合わせ、つい想い出に浸ってしまいました。


私は今回駅からの足として、シェアサイクル「HELLO CYCLING」を利用しました。利用には事前の会員登録が必要ですが、一度アカウントを取得しちゃえば、全国どこでも利用が可能なので非常に便利です。


三島二日町から東に向かって県道をひた走り、「竹倉温泉」バス停で路地へ右折。


駅から自転車を漕ぐこと12~3分で、目的地の「みなくち荘」へたどり着きました。竹倉温泉には以前複数の旅館が営業していましたが、現在ではこの「みなくち荘」1軒のみ。


駐車場の片隅に建つ石碑には「昭和三十八年八月吉日 竹倉鉱泉開業記念」と刻まれています。開業当時、「みなくち荘」は旅館だったのですが、現在は日帰り入浴(及び休憩)に限っているんだとか。


自動ドアの玄関を入って左側にあるカウンターで料金を支払います。木造の建物はかなり年季が入っていますが、さすがに旅館だっただけあり、帳場周りのロビーはゆったりとした造りです。なおロビー奥に貴重品用ロッカーが設置されていますので、入浴の際には利用しましょう。

廊下を右手に進んだ突き当りが浴室です。脱衣室は至ってシンプルですが、扇風機とエアコンが用意されており、湯上り後のクールダウン対策は万全です。そして注目すべきは流し台の水。壁には「飲用の湧き水です」と張り紙が掲示されているんです。実際に飲んでみたところ、とっても飲みやすく清冽でおいしい水でした。お風呂上りに是非どうぞ。


窓の外に田園風景が広がる浴室には湯治宿のような長閑な雰囲気が漂っています。
室内は黒くて丸い豆タイル張りで、床も壁も浴槽もみんな同じようなタイルなのですが、部分的に白い筋を入れることによりアクセントをつけています。お風呂は男女別の内湯のみで、浴槽もひとつだけです。


男湯の場合、浴室入って右側に洗い場が配置されており、シャワー付きカランが3つ並んでいます。


窓の外に広がる長閑な景色。訪問時の窓外に見えたのは柑橘類の苗木でしょうか。伊豆と言えば柑橘類の産地ですもんね。


浴槽はUの字を描いた形状で、詰めれば7人、足を伸ばせば4人ほど入れそうな容量があります。こちらのお湯の特徴は見てわかるように、橙色に濃く濁った色。いわゆる赤湯ですね。浴槽のみならずそのまわりもお湯の影響のより赤く染まっています。


加温されたお湯は石積みから出ている塩ビよりトポトポと注がれており、また浴槽内2ヶ所からは気泡も出ていました。源泉温度が14℃なので加温しているほか、循環・消毒も行われています。このため浴槽外へのオーバーフローは見られません。該当する泉質名が無い所謂規定泉なのですが、そんなことが信じられないほど色や濁り方が強く、透明度は30センチ未満。入浴中はまるでオレンジジュースのお湯に浸かっているかのような気分になります。とりわけ鉄分の主張がはっきりしており、お湯を口に含むと鉄分らしい味や匂いが感じられますが、とはいえ強い濁り方から想像できるほど強くなく、比較的マイルドです。鉄分を多く含むためか、温浴効果が実に高く、非常に良く温まりますので、湯上り後は逆上せに注意。洗面台から出る湧き水でしっかり水分補給しましょう。

無色透明なお湯が多い伊豆にあって、こうした赤湯の鉱泉は非常に異色の存在であり、お湯自体も実に個性的です。鄙びた雰囲気も相まって熱心なファンが多いと聞きます。私が訪ねた時も、お客さんが出たり入ったりを繰り返しており、一定の固定客がいらっしゃるようでした。貴重な施設ですので、皆さんで支えながら末永く営業を続けていただきたいと切に願います。


水口荘1号
温泉法の温泉に該当(総鉄イオンの項による)
14.1℃ pH7.1 35L/min(動力揚湯)
Na+:10.2mg(18.36mval%), Mg++:6.6mg(22.47mval%), Ca++:17.3mg(35.09mval%), Fe++&Fe+++:13.0mg(19.26mval%),
Cl-:11.1mg(12.94mval%), HCO3-:120mg(81.28mval%),
H2SiO3:52.0mg, CO2:10.6mg,
(平成21年3月19日)

静岡県三島市竹倉21
055-975-3791
紹介ページ(三島市観光協会公式サイト内)

9:00~20:30(受付19:30まで) 第4火曜定休
600円(2021年1月3日よりこの金額へ変更)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
コメント (2)
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常総市 天然温泉 きぬの湯

2021年03月18日 | 茨城県
前回記事では千葉県東葛地区で新規開業した南柏天然温泉「すみれ」を取り上げましたが、今回は更に常磐線を北上し、取手で関東鉄道常総線に乗り換えて、旧水海道市(現常総市)の「天然温泉きぬの湯」を訪ねます。関東地方には山間部や平野部を問わず多くの温泉が存在し、かけ流しを謳う温泉も少なくありませんが、茨城県だけは例外的に温泉資源が乏しく、あっても低温の温泉か冷鉱泉であり、温泉だけを目的にして旅程を立てると、どうしても茨城県をスルーしてしまいがちです。

このような茨城県の中でも自家源泉かけ流しの湯使いを実現している非常に珍しい温泉スーパー銭湯が、今回紹介する「天然温泉きぬの湯」です。私は十数年前に一度利用したことがあるのですが、その後日本のみならず世界を含めて2千以上の温泉を訪ねてゆくうち、その時の記憶が完全に消えてしまい、どのようなお風呂でいかなるお湯であったか、全くわからない状態になってしまったので、今回久しぶりに再訪問することにしました。

浴場が位置しているのは常総ニュータウンの「内守谷町きぬの里」地区。常総ニュータウンとは、首都圏の人口増により郊外各地で乱開発が行われていた昭和40年代に、行政が主導で宅地整備を行うべく、当時の日本住宅公団により行われた大規模な郊外宅地開発であり、「内守谷町きぬの里」もその一角に含まれます。地名に含まれる「きぬ」とは近くを流れる鬼怒川を指しているんだとか。この付近の地図を見ますと道路割りが整然とされており、現地に行けば瀟洒な戸建て住宅が規則正しく建ち並んでいるのですが、失われた20年、いや30年を経て人口減が進み都心回帰の流れが強まる中、果たして都心から相当距離がある常総ニュータウンに未来はあるのでしょうか。


そんな私の余計な心配はともかく、いかにも郊外住宅地然とした街並みの中に平屋の大きな施設が建っています。幹線道路沿いに大きな看板が立っているので、迷うこともないでしょう。広い敷地内には複数の建物があり、上画像はご当地産品など各種食材や雑貨を販売する物産館です。


第一駐車場を挟んで物産館の向かいに建つのが貸切風呂・家族風呂専門の「きぬの湯別荘」。こちらのお風呂も全て温泉使用なのですが、今回は利用していませんので記事にしておりません。あしからず。


表通りと反対側の、第2・第3駐車場側の路地に構える門(上画像)がどうやら正面入口のようです。


門の脇には温泉分析表の看板が掲出されていました。
温泉の質に自信があるのでしょう。


下足箱の鍵は100円リターン式。受付で下足箱の鍵を差し出し、入浴料金を支払いますと、引き換えに精算用リストバンドや薄くて小さなフェイスタオルを受け取ります(タオルはもらえます)。スタッフの方はみなさん常に笑顔で丁寧に対応なさっているため心象はすこぶる良好。その受付カウンターの真ん中には「日本源泉かけ流し温泉協会」の札が立てかけられていました。関係する第三者にかけ流しの湯使いを認めてもらっているんだということを誇らしげに示しているようです。たしかに茨城県でかけ流せる高温泉といえば、千葉県境付近に位置するここ「きぬの湯」か、奥久慈の袋田温泉の一部、あるいは福島県境付近の五浦か平潟港ぐらいですので、胸を張りたくなる気持ちもわかります。なお札には「会員の宿」と記されていますが、この施設で宿泊することはできないはずです。

なお受付がある1階には、他にマッサージコーナー、食事処、そして浴場が設けられており、2階にはソファーが並ぶ休憩ルームとなっています。


1階奥に掛かる暖簾をくぐって浴場へ。


脱衣室の入口に掛けられた扁額にも「源泉かけ流し」と揮毫されています。それほど掛け流しであることを積極的にアピールしたいのかと思いますが、その熱情が果たしてどれだけ利用客に伝わるのでしょうか。
脱衣室は広くて綺麗に維持されています。私が利用した時もスタッフの方がこまめに見回りにきていました。ロッカーは2段のスチール製で、リストバンドの番号と関係なく任意の場所を使えます。洗面台も広く、ドライヤーも3〜4台用意されているので、使い勝手も良好。洗面台付近にはPanasonic製マッサージチェアが2台設置されていました。

さて、脱衣室から先は撮影禁止なので、公式サイトから画像を拝借させていただきます。


内湯は明るくゆったりした造りで開放的です。足元にお湯が流されている出入口を進んで浴場内へ踏み込んでゆくと、まず入口のそばに3種類のサウナが並んでいます。左側は中温の塩サウナで、通路を浅んだ右側はメディテーションサウナと称するものと一般的な高温サウナです。複数種類のサウナがあるので、温泉好きのみならずサウナ愛好家の方にも喜ばれるでしょう。

サウナゾーンの次は洗い場と各浴槽群が続いています。洗い場にはシャワー付きカランが計35ほど並んでおり、私の訪問時にはコロナ対策として、隣客との距離を確保するため、腰掛や桶がカラン1つおきに置かれていました。洗い場の反対側(通路の左側)には井戸水を沸かした電気風呂やジェットバス等が配置され、淡い場と背中合わせの通路右側には井戸水放流式の「きぬの湧水」と称する水風呂、そして温泉かけ流し「美肌の湯」と並んでいます(上画像)。内湯唯一の温泉浴槽である「美肌の湯」は8人近く入れそうな檜造りですが、コロナ対策のため定員が4~5人と定められていました。なお浴槽内は滑りやすいので要注意。湯口から比較的ぬるめのお湯が投入されており、体への負担を気にせずゆっくり湯浴みできます。


露天ゾーンにも複数の浴槽が設けられていますが、こちらはすべて温泉使用。男湯の場合は左側から反時計回りに、「茶碗の湯」が2つ、「御影の湯」、「炭酸きぬの泉」、「樽の湯」、そして中央に「四季の湯」と配置されています。

「四季の湯」(上画像)は3分割されており、湯口がある最奥は「ヤセがまんの湯」と名付けられ、循環湯とともに新鮮源泉をブレンドしたやや熱めのお湯が投入されています。岩の湯口は赤茶色に染まり、少々ながら塩化土類泉のような析出も付着していました。浴槽はちょっと深い造りで入り応えがあり、肩までしっかり熱いお湯に浸かれます。そのひとつ左側は適温で深さも一般的。さらに左側は浅くてぬるく、ステップからお湯がオーバーフローしています。


「茶碗の湯」はいわゆる壺湯で、信楽焼の色違いが二つ並んでいます。かけ流しの湯使いです。


「御影の湯」大きな御影石を刳り貫いた浴槽で2人サイズ。この浴槽は深さや刳り貫き具合(浴槽内の曲線の感じ)が私に合っていたのでとても気に入りました。こちらもかけ流しの湯使いですが、「茶碗の湯」より湯船の表面積が広いためか、若干湯加減もぬるめだったような気がします。


「炭酸きぬの泉」は檜造りの浴槽で、こちらもコロナ対策として定員が4人と決められていましたが、その制限が無ければ6人は入れそうな容量があります。こちらは循環した温泉に炭酸ガスを溶かし込んでおり、ぬるい湯加減と炭酸ガスの気持ちよさで、私はついつい微睡んでしまいました。


「樽の湯」は文字通り大きな樽で2人は余裕、詰めれば3人は入れるでしょう。かけ流しの湯使いですが、湯船の表面積が大きいため、他のかけ流し浴槽より若干ぬるめでした。それゆえこの湯船に入る方は皆さん長湯になる傾向があり、かく言う私も15分は浸かり続けていたかと思います。

こちらの施設では、地下980mと地下1260mの2本の源泉から毎分349リットルの温泉を汲み上げて各浴槽へ供給しています。分析表によれば湧出温度は40℃であり、内湯・露天とも温泉をかけ流している各浴槽には、「源泉かけ流しのため低めの37℃」という旨が案内されていたのですが、実際の各湯口から出てくる温泉は明らかに40℃以上あったので、多少加温されているのか、あるいは湧出温度が上がっているのかどちらかでしょう。なお私の体感で各浴槽の湯加減をお伝えしますと、「茶碗の湯」や「御影の湯」は40℃前後、「樽の湯」や内湯「美肌の湯」は37~8℃だったような気がします(あまりアテにしないでくださいね)。

かけ流している浴槽のお湯は淡い緑色を帯びつつ山吹色に少々濁っており、端的に表現すればPETボトルの緑茶みたいな色合いです。なお濁り方としては各浴槽の底面が霞んで見える程度で、強い濁りを呈しているわけではありません。口に含むとしょっぱく、少々の苦みや出汁味も含まれています。また磯の香や微かな鉱物油臭が感じられます(少々の消毒臭もあり)。湯中ではツルスベの滑らかな浴感と少々の引っ掛かりが拮抗しながら肌に伝わってきます。湯口や湯面まわりには赤茶けた色がこびりついている他、塩化土類泉に見られるような小さく凸凹した析出も付着していました。大雑把に分類すれば化石海水型の温泉と言えるのでしょうけど、しかしながらかなり個性的でもあり、個人的には化石海水型にモール泉的な特徴を少々混ぜたようなお湯と表現したいところです。
同じ常磐沿線の千葉県東葛地区や埼玉県東部にも化石海水型の温泉は点在していますが、古東京湾に由来するこれらの温泉は非常に塩辛くて金気が強い一方、香取海の置き土産と思われる「きぬの湯」は甘塩且つ全体的にマイルドで、明らかに性格が異なっているように思われます。マイルドとはいえ、塩分が多いことには違いなく、またぬるめの湯加減ゆえに長湯してしまいがちなので、決して熱くないのに力強く温まり、しっかり火照ります。
バラエティ豊かな浴槽で源泉かけ流しの良質な温泉に浸かれる、大変クオリティの高い施設です。


きぬの湯・きぬの湯2号源泉の混合泉
ナトリウム-塩化物温泉 40.5℃ pH7.9 きぬの湯229L/min・きぬの湯2号源泉120L/min 溶存物質3.756g/kg
Na+:1122.0mg(81.37mval%), Ca++:164.0mg(13.64mval%),
Cl-:1876.0mg(88.38mval), Br-:6.2mg, I-:2.8mg, HCO3-:387.9mg(10.62mval%),
H2SiO3:75.1mg, HBO2:36.4mg,

茨城県常総市内守谷町きぬの里1-5-6
0297-20-3751
ホームページ

9:00〜23:00(最終受付22:00) 水曜定休(祝日・ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は営業)
平日1400円、土休日1500円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★

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流山市 南柏天然温泉 すみれ

2021年03月13日 | 東京都・埼玉県・千葉県
千葉県東葛地域には、古東京湾の置き土産と称すべき化石海水型の温泉が点在しています。いままで拙ブログでは、つい遠方の温泉を優先するあまり東葛地域を含む首都圏の温泉をあまり取り上げてこなかったので、今後少しずつ紹介してゆくつもりですが、今回はそのはじめとして、2021年2月11日に千葉県流山市の水戸街道沿いで新規開業したばかりの、自家源泉を所有する温泉スーパー銭湯「すみれ」を取り上げます。拙ブログはいつも1年遅れの内容ばかりですが、久しぶりに新規開業の温泉を取り上げますので、首都圏の温泉、新規施設、そして取材後2週間以内という3つの意味で珍しい記事になりそうです。


私の自宅から路線バスで小田急線某駅へ向かい、そこから千代田線・常磐線直通の準急に乗車。1時間20分ほど同じ電車に乗り続けて温泉最寄り駅の南柏駅に到着です。小田急線の駅から千代田線を経由して柏・我孫子・取手といった常磐線の駅へ向かう電車が出ていることは、普段から十二分に認識しているつもりですが、実際に乗り通す機会はあまりなく、生活圏・文化圏・経済圏が全く違うエリアに乗り換えなしで行けちゃうことに、今更ながら驚いてしまいました。


南柏駅の北口から常磐線の線路沿いを北小金駅に向かって歩きます。普段から「怒ってるの?」と勘違いされるほど早歩きの私の足で、駅から約10分後に「歩行者入口」の看板を発見。私が訪ねた2月末の時点で、まだロードサイド店(中古車販売店や家電量販店)は工事中であり、交通整理のおじさんが赤い棒を左右に揺らしていましたが、正直それほど混乱するような状況でもなく、諸々の法令で仕方なくおじさんを配置したような状況でした。


ちなみに車で向かう場合、水戸街道沿いに上画像のような大きな看板が立っているので、国道6号を漠然と走っているだけでも目的地へたどり着くことができるでしょう。

このあたりの区画は以前、倉庫かそれに近い性質の建物だったようですが、千葉県を地盤とする建築・不動産会社の株式会社新昭和が開発を行い、ショッピングセンターやロードサイド店を開業させようとしています。今回開業した「すみれ」も新昭和による開発のひとつであり、実際の運営は温泉スーパー銭湯の運営実績を有する株式会社楽久屋に任されているようです。


立派な看板がお出迎え。
駐車場の収容台数は184台という多さ!


建物の外観。ちょっと地味ですけど、土壁のような塗装を採用することで温泉らしい印象を与えようとしているのかも。


開業して1~2週間しか経っていないため、全館どこもピッカピカ。歴史ある老舗の温泉も良いですが、真新しい温泉スーパー銭湯も良いもんですね。さて今年オープンしたばかりのこちらの施設は入館方法も最新式。まず靴を下足用ロッカーに収めるのですが、そのカギがついているリストバンドに丸いICタグも取付られており、入退館や館内サービスの精算など、このICで一括管理しています。ICタグで精算を管理する方式ならば比較的多くの施設で以前から採用されていますが、こちらの施設が他とちょっと違うのは、入館・退館の手続きをセルフで行うという点。入口の自動ドアを入りますと、目の前に自動受付機が2台設置されていますので、所定の位置にICタグをタッチさせ、利用する料金プランや人数、岩盤浴利用の有無、レンタル品利用の有無など、画面の指示に従いながら入館手続きを進めてゆくのです。機器に慣れない人だと戸惑うかもしれませんが、おそらく近くにスタッフの方がいらっしゃるかと思いますので、もし戸惑ったらスタッフに声を掛けてみましょう。なお精算は退館時に行います。私の訪問時はまだ精算機がクレジットカード対応しておらず、支払いは現金のみでした。いずれカードも対応できるものと思われます。


入館操作を済ませて、いざ館内へ。まずは物販コーナーを通過し・・・


食事処の前を曲がって・・・


マッサージや休憩スペース「ゆったり広場」、そして岩盤浴(別料金。上述の受付機で選択)の前を通り過ぎます。
広い休憩ペースにはテレビ付きソファー、ハンモック、そしてたくさんの漫画本など、今時のスーパー銭湯には欠かせない要素が満載。一方、私は今回岩盤浴を利用しなかったのですが、趣向の異なる4種類の部屋に分かれているらしく、また専用の休憩室も利用できるなど色々充実しているようです。
近年開業する温浴施設は、テレビ付きソファーの他、ビーズクッションやハンモック、漫画本の大量蔵書、そして岩盤浴と、お風呂以外のリラクゼーションに関して共通する特徴を兼ね備えていますね。


岩盤浴エリアの先にある階段(もしくはエレベータ)で2階へ上がると、ようやくお風呂にたどり着きます。
脱衣室は広くて明るく清潔感に溢れていますが、ロッカーややが固まった形で設置されているため、混雑時は他のお客さんとの干渉しやすくなります。一方、ドレッサールームは広く、ドライヤーもたくさん用意されているので、ストレスなく身支度を整えることができるでしょう。

そして温泉マニア的な観点で気になったのが、脱衣室をはじめとした館内に温泉分析表の掲示が無いこと。後述するように露天風呂にはそれらしきものが掲出されているのですが、素人が訳も分からず抄出したような数値や用語ばかりで、主要なイオンの数値など肝心なデータが記されていないため、個人的にはちょっと不満です。もっとも、そんなデータを気にして入浴する客なんてほとんどいないでしょうけど、一応温泉法では施設内の見やすい場所に分析表を掲出する規定があるので、できればその通りにしていただきたいものです(他の温泉浴場でも運営実績のある会社が関わっているんですし…)。

以下、浴場内の画像は公式サイトからお借りしました。

今時の新しい浴場ですから内湯は明るく開放的でノビノビとした入浴環境が確保されています。
入って右側に配置されている洗い場にはシャワー付きカランが約30か所設けられ、全てに仕切り板がついているので、隣客との干渉を気にせず利用できます。シャワーの圧力も最適。もちろんシャンプー類完備。しかも各地の温泉によくある馬油やアロエといった安物の業務用リンスインシャンプーではなく、「ラ・アンジュラグ ヴェール」というちょっぴり品質の良いものが備え付けられていました。

洗い場と反対の左側には、オートロウリューの高温サウナや、泥塩を塗るミストサウナ、水風呂、そして真湯のマッサージ風呂、シルク風呂など、非温泉ながらもバラエティー豊かな温浴設備がまとまっています。お湯の中に微細な気泡を放つことでお湯が白く見えるシルク風呂も最近の温浴施設ではよく設置されていますね。

なお内湯の温泉浴槽は洗い場と同じ右側の窓際に配置された「ぬくもりの湯」ひとつのみ。しっかり循環濾過されており、後述する露天風呂のお湯と比べて色が薄く透明度が高いため、マニア受けはあまり良くないでしょうけど一般の方には十分くつろげるかと思います。

露天風呂には自家源泉を活かした浴槽が3種あります。


最も大きな温泉浴槽「くつろぎ湯」は、後述する「あつ湯」から流れてくるお湯を受けると同時に、循環湯か新鮮源泉のいずれかを供給することで、万人受けする適温が保たれています。なお「あつ湯」のお湯よりわずかに透明度が高く、しかも赤みが若干強いように見えました(酸化が進むためでしょうか)。


「くつろぎ湯」と隣接している「あつ湯」は、源泉100%かけ流しを標榜している浴槽。自家源泉を加温した上、加水や循環など行うことなく浴槽へ供給しているようです。「くつろぎ湯」へお湯を落とす構造上、ちょっと熱めの湯加減に設定しているのかもしれませんが、とはいえ私の体感では両者に大きな温度差は無かったような気がします。
「あつ湯」の湯口から出てくるお湯は(私の体感で)48℃前後。その湯口付近を触ると、オレンジ色の澱が指に付着しました。「あつ湯」浴槽のお湯はやや緑色を帯びた黄土色を呈しながら弱く濁っていますが、同じ東葛地域の他の化石海水型温泉よりも濁り方が薄く、最も濁っているこの浴槽においても底がしっかり目視できる程度です。こうした薄さは味覚面にも表れており、湯口から出てくるお湯をテイスティングしてみますと、はっきりと塩辛いのですが、でも強烈に塩辛い温泉が多い柏界隈のお湯の中では比較的マイルドでした。この他、いかにも化石海水型の温泉らしい弱い金気味と匂い、出汁味、臭素臭、そしてヨード臭が感じられました。なお消毒処理が行われているはずですが、消毒らしさは特に気になりません。湯中では食塩泉的なツルスベの滑らか浴感と少々の引っ掛かり浴感が混在しながら肌に伝わってきました。濃い食塩泉ですので当然ながら非常に力強く火照り、まだまだ寒い2月末でも湯上がりはしばらく外套要らずで過ごせました。

この他、露天ゾーンには寝ころび湯で温泉(循環)が使われています。
自家源泉を使った浴槽が3つあり、しかも1つは温泉をかけ流しているのですから、かけ流し浴槽に人気が集中するかと思いきや、訪問時に最も人気を集めていたのは、温泉を使っていない「ファイテン炭酸泉」というお風呂でした。私は利用していないので何とも言えませんが、どうやらファイテンの装置で処理した水を温めて炭酸風呂にしているようです。入り心地が良いのか、あるいはテレビが設けられているからなのか、この炭酸風呂はお客さんで常に賑わっており、一方で温泉かけ流しは誰もいない時間もあり、せっかくの自家源泉が手持ち無沙汰状態でした。我々マニアが考えるほど世間はかけ流しの温泉にあまり関心が無いのかもしれません。

さて更衣室のところでも申し上げましたが、館内に分析表の掲示が見当たりません。その代わり、内湯温泉浴槽や露天風呂の傍に説明看板が立っているのですが、温泉素人の担当者が訳も分からず関係書類から文言や数値を適当に拾い上げ、誰も推敲しないまま看板業者に発注しちゃったのではないかと思われるほど拙い内容なので、これをどう捉えたらよいか困ってしまいました。例えば「「泉質はナトリウム塩化物泉」は「熱の湯」と呼ばれ・・・」といったように「は」を重複させて不全な言葉遣いになっていたり、あるいは「重炭酸そうだ」という今時使わない表現が用いられていたり、微量な成分の記載があるのに主成分であるNa+やCl-の数値は表記されていなかったりと、ツッコミどころが満載でした。分析表の原本は必ず所有しているはずですし、せっかく良いお湯なのですから、是非とも掲出をお願いしたいところです。

いろいろと辛口な指摘が多くなってしまいましたが、これも偏に良い温泉施設であるからこその愛情や期待の表れですから、もし関係者の方がご覧になっていましたら、どうか気を悪くなさらず、前向きに評価している利用客の声として受け止めてくださいますと幸甚です。

使い勝手が良く、施設もバラエティーに富み、その上自家源泉をかけ流しているという、利用価値の高い温泉スーパー銭湯でした。近いうちに再訪するかと思います。


含よう素-ナトリウム-塩化物温泉
(本文で述べた理由により分析表の転載できず)

千葉県流山市向小金1丁目272-8
04-7197-5226
ホームページ

7:00~24:00(最終入館23:00) 3・6・9・12月の第3木曜定休
平日780円、土日祝900円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5

コメント (7)
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養老温泉 ゆせんの里 ホテルなでしこ 後半「みのり乃湯」

2021年03月09日 | 岐阜県
(2020年2月訪問)
前回記事の続編です。前回記事では岐阜県養老温泉の「温熱療法館」にある「紫雲の湯」を取り上げましたが、今回記事では日帰り入浴客でも入館料だけで利用できる「みのり乃湯」をご紹介します。


日帰り入浴の場合はこちらから入館しますが・・・


宿泊客の場合は、ホテルのフロントから案内表示に従って連絡通路を歩いてゆくと、いきなり浴場の暖簾の前にたどり着くことができました。なお前回記事で「紫雲の湯」を利用するときにはホテルのフロントで更衣室のロッカーキーを受け取ると説明しましたが、「みのり乃湯」を利用する際にも同様にホテルのフロントでロッカーキーを受け取ります(たしかそのように記憶していますが、間違っていたらごめんなさい)。


出入口に掛かる暖簾の前にはなぜかビリケンさんが鎮座していました。縁起物ですから、しっかり撫でてから更衣室へ向かいました。脱衣室は広くて使い勝手もまずまず。


内湯は広く明るくて開放的です。私は朝一番に利用したのですが、他にお客さんもおらず、ほぼ独占状態でのびのびと湯あみすることができました。


室内には2種類の温浴槽のほか、世のオジサマが大好きなサウナや水風呂も設置されています。
洗い場は入口付近と中央付近の二手に分かれて配置されており、シャワー付きカランが計14基並んでいました。また出入口付近には立って使うシャワーも2基設置されています。もちろんアメニティ類も完備です。


内湯にある2種類の温泉浴槽はいずれも約5m×2.5mサイズで、内部はタイル張りですが縁には木材が採用されています。この2種の浴槽のうち、男女両浴場を仕切る壁に沿って設けられている右側の浴槽は「高温浴槽」。その名の通り、ちょっぴり熱めの設定です。源泉温度が40℃を下回っているので、加温して浴用に供じているわけです。


一方、左奥に位置する窓下の浴槽は「源泉の湯」と称し、地下1700mから汲み上げた温泉を加温することなく、そのままかけ流しで浴槽へ注いでいます(多少加水しているかも)。これが絶品。程よくぬるい不感温度帯のお湯で、体への負担を気にせずいつまでも長湯でき、私はこの源泉浴槽に時間を忘れて浸かりながら微睡んでしまいました。


露天風呂は南欧をイメージしていると思しき西洋庭園風の設えで、そこそこ広く開放的なのですが、せっかくの雰囲気造りにもかかわらず、頭上を横切る高圧電線が雰囲気を台無しにしており、致し方ないのですが残念なところです。


露天の浴槽はPの字を横に倒したような形状のものが一つ。
加温した源泉が注がれており、内湯の「高温浴槽」より若干ぬるいお湯が張られています。高圧電線さえ目を瞑れば、気持ちよく入浴することができるでしょう。

さてお湯の特徴としては前回記事で紹介した通りであり、一言で表現すれば典型的な化石海水型の温泉です。見た目は深緑色を帯びた山吹色に濁っており、比較的濃い塩味と苦汁味のほか、鉄錆系の金気味と匂いも感じられます。そして湯中では食塩泉的なツルスベとキシキシ浴感が肌に伝わってきます。各浴槽とも放流式の湯使いで、加水や消毒が行われており、「源泉の湯」以外は加温も行われていますが、特に消毒っぽさは感じられず、快適に入浴することができました。塩分の強いお湯ですので、迂闊に長湯すると強烈に火照りますから、あまり長湯しないよう気をつけましょう。
どの浴槽も十分に気持ちよいのですが、やはり内湯の「源泉の湯」がひとつ頭抜けて秀でており、前回記事で取り上げた「紫雲の湯」を含めても「源泉の湯」が素晴らしいように思います。温泉マニアでも特に質感にこだわる方は、この「源泉の湯」だけ入れば十分かもしれません。


敷地の端っこにあった上画像の機器類は、おそらく源泉設備でしょう。温泉不毛と思われる地域で、こんな素晴らしい温泉に入れるとは実に意外。自家源泉のお湯をかけ流している、利用価値の高い温泉施設でした。


養老温泉2号泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 40.7℃ pH7.4 500L/min(動力揚湯/掘削1700m) 溶存物質8.326g/kg 成分総計8.349g/kg
Na+:1729mg(52.82mval%), NH4+:2.0mg, Mg++:170.6mg(9.86mval%), Ca++:1040mg(36.45mval%), Fe++:2.7mg,
Cl-:4792mg(94.35mval%), Br-:18.3mg, I-:5.2mg, HCO3-:476.0mg,
H2SiO3:44.6mg, CO2:22.4mg,
(平成30年8月28日)
加水・加温・消毒あり
(分析表にpHの記載が無かったため、pHのみ公式サイト掲載の情報を転載しました)

岐阜県養老郡養老町押越1522-1
0584-34-1313
ホームページ

8:00~22:00
平日720円、土休日820円
(養老汗蒸幕・紫雲の湯1230円)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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