確定申告を終わらせた。あらゆる工作を断念し、まるで小学生の作文のように正直な申告書を提出し、その足で国家予算並みの(と少なくとも私には思える)税金を完納した。これでいいのである。ああ、ガラス張りのドアを押し開けて外へ出たときの青空のまぶしさよ。私は身ぐるみ剥がされ、自由を得た。明日からまた自転車操業の日々が待っていようとも、今夜は帳簿を枕にしなくて済むのである。
いつかあなたは私のことを
髪留めのように忘れるでしょう
窓辺であかい日差しを浴びる
髪留めのように忘れるでしょう
作りかけの詩に新たな一行を添えた。この詩が形を成すのはまだ先である。それでいいのである。世の中にはすぐに仕上げてしまうべきものと、必ずしもそうでないものがある。
いつかあなたは私のことを
髪留めのように忘れるでしょう
窓辺であかい日差しを浴びる
髪留めのように忘れるでしょう
作りかけの詩に新たな一行を添えた。この詩が形を成すのはまだ先である。それでいいのである。世の中にはすぐに仕上げてしまうべきものと、必ずしもそうでないものがある。