た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

旅の始まり

2008年03月13日 | essay
金も無いのに海外に行こうとしている。

春が私の尻を浮かせるのか、私の尻が春を待っていたのか。

明日が出発という今日、近所の飲兵衛二人組にスキーに招集される。
私が運転して彼らが飲んでお互いいい加減なことを声高に叫び合うという日程はこれで二回目である。どう考えても常軌を逸している。ついでにスキーもする。

帰宅後夜十時まで仕事をする。仕事終了後速やかに別な知人に誘われ、明日が早いからという私のせめてもの抵抗の言葉を聞き流されながら午後四時まで飲み明かす。どう考えても常軌を逸している。ついでにブログを更新する。

これから旅の荷作りをしなければいけない。私はまだ旅程分の靴下すらトランクに詰めていないのだ。


ここに至ってようやく気付いた。旅に昼も夜も無い。出会いの重さが旅の始まりを決める。今回の旅に関しては、それはすでにゆるやかに始まっていたのだ。
コメント (2)
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