た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

入れ子の箱

2009年11月04日 | Weblog
孤独はときに、不意に、入れ子の箱のような感覚で現れる。

外箱を一度開けば、その中にある箱も開けざるを得ない衝動に駆られる。

そのさらに中にある箱も、そのさらにさらに中にある箱も。

すべての箱を開けつくしたとき、最後の箱の中の、実に小さな空間が

孤独のそもそもの理由であったことに気づく。
コメント (2)
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