この一週間でバケツ一杯分の鼻水をかんだのではないかと思われる。流行には乗り遅れるのが常なので、新型とかAとかBとか洒落た言葉を冠するものではないようだが、体調が思わしくないのは確かである。じっと寝ていても今ひとつさっぱりしない。思い切って体を動かしてみようと、休日に家人と卓球を試みた。勝ち続けているときには目覚めたように体の調子が良かったものの、負け始めると途端に鼻が詰まり始めた。どうも精神が大きく作用しているようである。
夜は、知人に招待されてライブを観に行った。六十年代というのか七十年代なのか、とにかくその辺りの洋楽を歌う、いかにもロックバンドらしいロックバンドだった。私の知人は私より年上である。どちらかというと「おっさん」と呼ばれるに相応しい年齢のはずだが、エレキギターを自分の体の一部であるかのように自在に操り、陽気な音を出していた。素敵であった。一方で私は、客席に縮こまり、鼻水の出具合と相談しながらウィスキーのロックをちびちび飲んでいる。精神だ、やはり精神の問題だ、と悟ったところで、我慢しきれなくなってトイレに立った。
夜は、知人に招待されてライブを観に行った。六十年代というのか七十年代なのか、とにかくその辺りの洋楽を歌う、いかにもロックバンドらしいロックバンドだった。私の知人は私より年上である。どちらかというと「おっさん」と呼ばれるに相応しい年齢のはずだが、エレキギターを自分の体の一部であるかのように自在に操り、陽気な音を出していた。素敵であった。一方で私は、客席に縮こまり、鼻水の出具合と相談しながらウィスキーのロックをちびちび飲んでいる。精神だ、やはり精神の問題だ、と悟ったところで、我慢しきれなくなってトイレに立った。