peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

オニユリ(鬼百合)

2009年08月12日 | Weblog
一関市東山町長坂のオニユリ(鬼百合) 2009年8月8日




2009年8月8日(土)、一関市東山町長坂字西本町にある
唐梅館総合公園のお花畑に、花を沢山つけた
オニユリ(鬼百合)がありました。





オニユリ(鬼百合)ユリ科 ユリ(リリウム)属
Lilium lancifolium
田の畔や土手などに生える多年草(球根植物)。鱗茎を食用にするため
栽培されていたこともあり、野生化しているものも見られる。現在、日
本、中国中部から北部、さらにシベリア沿海州に分布するが、本来の自生
地は定かでなく、日本のものは、古い時代に中国大陸より渡来したもので
3倍体で、普通はタネができないとのこと。対馬と韓国の済州島、釜山付
近にはタネのできる2倍体のオニユリと3倍体のオニユリが混生している
ことから、その辺りがオニユリの本当の自生地ではないかと考えられて
いる。黄花の変種、黄金オニユリが対馬でだけ見つかることもその裏づけ
になるという。3倍体のオニユリであっても、コオニユリの花粉をつける
とタネができるとのこと。( 2倍体のオニユリは対馬、朝鮮半島南部で
確認されている。)和名は「大きいユリ」という意味だという。

草丈は120~180㎝。茎は紫褐色を帯び、若いときは白い綿毛がある。葉
は多数付き、長さ5~15㎝の披針形。葉のつけ根に紫褐色のむかご(珠芽)
がつくのが特徴。

7~8月、多いものでは30個以上の花を茎の上部の円錐花序につける。
花は直径10~12㎝ほど。朱赤色の地に暗紫色の斑点があり、下向きに咲
き、花被は反り返る。種子はできないが、葉の付け根にできたむかご
(珠芽)が自然に落下して増える。 分布:北海道、本州、四国、九州。

花弁が黄色で濃紫色の斑点の入るオウゴンオニユリ(黄金鬼百合)
var.flavflorum
ヤエオニユリ(八重鬼百合)cv.Flore Pleno
がある。
[栽培]繁殖はむかご(珠芽)、木子、鱗片挿しによる。

ハツユキソウ(初雪草)/ユーフォルビア・マルギナタ

2009年08月12日 | Weblog
一関市大東町摺沢のハツユキソウ(初雪草)
/ユーフォルビア・マルギナタ 2009年8月6日








2009年8月6日(木)、一関市大東町摺沢の県道19号(一関大東)線
沿いにつくられている花壇でハツユキソウ(初雪草)/ユーフォルビア・
マルギナタ
が花を咲かせていました。もっともこの植物は、
花よりも白く縁取られた葉を観賞するために栽培されるのだそうです。






ハツユキソウ(初雪草)/ユーフォルビア・マルギナタ
トウダイグサ科 トウダイグサ(ユーフォルビア)属
Euphorbia marginata 別名:フクリンタイゲキ、ゴーストウィード。
北アメリカのミネソタ、コロラド、テキサス州に自生する一年草。茎
はよく分枝して60~90㎝ほどになる。葉は丸みを帯びた長楕円形で無柄、
淡黄緑色。

7~8月、茎頂に小さな椀状花序をつける。小さな花を咲かせる夏の頃
に、上部の葉が白く縁取られて雪をかぶったようになることから、
ハツユキソウ(初雪草)の和名がつけられたといわれる。
英名もsnow on the mountain。
ほかの季節の葉は全体に灰緑色。花も結構美しいが目立たず、美し
い葉を観賞するために、庭植えや切り花にされる。品種名は氷河
cv.Hyouga
と名付けられている。
果実は果。鑑賞期:7~9月。

[栽培]日当たりと風通しのよい戸外に置き、鉢土を乾燥させないよう
表面が乾いたら水やりする。移植を嫌うので、種子は4月に直播きする。
繁殖は実生。寒さに弱く、日本では一年草扱いになる。