一関市東山町長坂「唐梅館総合公園」 2009年8月8日(土)
ホオズキ(酸漿/鬼灯)ナス科 ホオズキ(フィサリス)属
アメリカ大陸を中心に世界各地に分布する一年草または多年草で、約80種が知られる。熱帯から温帯の各地に野生化し、果実が食用または観賞用に利用される。
ホオズキ(酸漿/鬼灯)Physalis alkekengi var.franchetii
アジア原産といわれる耐寒性多年草で、南、東ヨーロッパから東アジアに広く分布する。日本でも古くから庭などに植えられているほか、鉢植えや切り花として親しまれている。白色の地下茎を伸ばし、茎を数本群生させる。茎は直立し、分枝せず、草丈は60~90㎝ほどになる。葉は長さ5~12㎝の広卵形で、縁には粗い鋸歯がある。普通互生するが、節に2個ずつつくこともある。地下茎は鎮咳(ちんがい)、解熱薬として利用された。漢字名:頬付。
6~7月、葉のつけ根にカップ形で黄白色の花が下向きに咲く。花は直径1.5㎝ほど。花の後、萼が膨れて袋状になり、果実をすっぽりと覆う。果実は直径1~1.5㎝の球形。果実が赤く熟す頃には袋状の萼も赤く色づく。鑑賞期:7~9月。
園芸品種には、早生で大実種のタンバホオズキや、矮性種の三寸ホオズキなどがある。なお、7月に東京浅草の浅草寺(せんそうじ)で催される「ホオズキ市」で売られているのはセンナリホオズキで熱帯アメリカ原産のもの、日本に帰化しているとのこと。
[栽培]日光を好むので、日当たりと風通しのよい戸外に置き、鉢土の表面が乾き始めたら早めにたっぷりと水やりする。実を観賞しても茎葉が枯れるまでは水やりを続け、地下茎を大きくする。繁殖は株分けによるが、ナス科なので連作障害を避けるため、株分け後、別の場所に植えかえる。植え付けは3~4月。