peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ヤブカンゾウ(藪萱草

2009年08月18日 | インポート

2009年7月21日 一関市青葉2丁目

 ヤブカンゾウ(藪萱草) ユリ科 ワスレグサ(ヘメロカリス)属

Hemerocallis fulva var.kwanso

野原や土堤、林の縁、道ばたなどに生える多年草。有史以前に中国から渡来したといわれている。ノカンゾウ(野萱草)H.longitubaより全体に大きく、高さ50~100㎝ほどになる。葉は長さ40~60㎝、幅幅2~4㎝の広線形で、ノカンゾウよりも幅が広い。オニカンゾウの名もある。若芽や蕾はおいしい山菜のひとつである。

7~8月、葉の間から80~100㎝の花茎を出し、上部に直径8~10㎝ほどの橙赤色の花を数個つける。花は雄しべの全部または一部が花弁状になって八重咲きになるのが特徴。完全に花弁状になっていない雄しべもある。3倍体なので、結実しないとのこと。

分布:北海道、本州、四国、九州。

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マツバボタン(松葉牡丹)

2009年08月18日 | 植物図鑑

 一関市大東町摺沢 2009年8月6日(木)

マツバボタン(松葉牡丹) スベリヒユ科 スベリヒユ(ポーチュラカ)属

Portulaca grandiflora

ブラジル、アルゼンチン原産の非耐寒性一年草で、日本には江戸末期に渡来したとのこと。夏の日照りに強いのでヒデリソウ(日照草)とも呼ばれて江戸時代から親しまれているという。茎や葉はともに多肉質で水分を含んでいるので、乾燥に強く、炎天下の庭でも元気に育つ。茎は20~30㎝、多肉質の円柱形で、よく枝分かれして横に広がり、葉も多肉質の円柱形で互生する。長さ1~2㎝、基部に柔毛をもつ。和名は、葉が松葉に、花が牡丹に似ていることに由来する。

7~9月、茎の先に直径2.5~4㎝ほどの花を咲かせる。花弁は広倒卵形で弁先がくぼむ。野生種は淡紅色か紅紫色だが、園芸品種の花色はピンク、赤、紅紫、橙、黄、白など豊富。花形も一重、半八重、八重咲きと豊富になり、よりコンパクトな品種も販売されている。一日花のために、日が当たる日中のみの開花だったが、最近では花の寿命が長く、曇天時でも開花するマルガリータ、終日咲くサンダイヤル、ソーラーキッズなどが出回る。

[栽培]高温と日光を好むので、直射日光のよく当たる戸外に置く。鉢土の過湿を嫌うので水やりは鉢土の表面が十分乾いてからする。乾燥に強いので、できるだけ乾燥気味に保つ。耐寒性は低いので、一般に春播きの一年草扱い。タネ播きできない園芸品種は、挿し芽で殖やす。

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