一関市大東町摺沢 2009年7月23日(木)
カンナ(Canna) カンナ科 カンナ(ダンドク)属 Canna generalis
カンナ科(Cannaceae)はカンナ属のみの単型科で、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯地域に広く分布する約50種からなる多年草。野生種間の交雑によって多くの園芸品種がつくられたとのこと。カンナ属には根茎を食用にするショクヨウカンナC.edulisなどがあることから、観賞用の品種をハナカンナと呼ぶこともある。普通春植えの多年草として栽培される。江戸前期にダンドク(壇特)C.indicaが日本に渡来している。
ショウガのような根茎をもつ多年草で、草丈は1m以上になる花壇用の高性種と50~70㎝の鉢植えにも向く矮性種がある。葉は長楕円または披針形(紡錘形)で、互生し、緑色のものと赤みの強いものとがある。また、銅色の葉や斑入り葉がある。最近は葉に黄や赤のストライプが入る五色葉カンナも出回る。
6~9月、分岐する太い根茎から数本の節のある茎を出し、茎の頂端に総状花序をつける。花弁のように見えるのは雄しべが変化したもので、その外側に小さな花弁がある。花は特異で、苞葉が丸い子房を包み、直上に小さい緑色の萼片3、船形で緑色の花被3、6個の雄しべのうち5個は花弁化し、1個の先端のみ花粉をつける。雌しべもへら状となる。
花色はよく見かける緋紅、橙黄、黄、白のほか桃、白、複色などもある。。近年、種子繁殖性の草丈50㎝ほどの極矮性の品種も販売されているとのこと。花径は約10㎝ほど。
[栽培]暑さに強く日光を好むので、直射日光の当たる戸外に置き、鉢土が乾いたら水やりする。花が終わったら花茎を根元から切る。耐寒性はやや弱く冬は土と枯草をかけて越冬させる。5月に株分けして植える。