peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市舞川18区のカタクリ(片栗)

2010年04月18日 | 植物図鑑

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一関市の舞川18区(区長・橋階敏男)主催の「カタクリ観察会」が、4月18日(日)、午前10時から一関市舞川字峠地内の特設会場で開かれました。同区が中山間地域等直接支払制度を利用し環境整備事業の一環として取り組んでいる恒例行事。地区内に群生しているカタクリの花を区民の案内で観察しました。群生地には、突然変異で10万株に1つぐらいしか咲かないといわれている白いカタクリもありました。たった1株だけですが、今年は9輪も花を付けたとのこと。午前10時30分からは、すぐ傍を流れている番台川でカジカの放流も行われました。会場では地区内に生息しているカジカとサンショウウオが展示されていました。

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カタクリ(片栗) ユリ科 カタクリ属 Erythronium japonicum

北国に春を告げる花として親しまれている。名前の由来は、古名のカタカゴからカタコユリ、さらにカタクリへ変化したものといわれる。山野のやや湿った所に群生する多年草。葉は地表に普通2個展開し、長さ10~12cmの長楕円形で淡緑色。表面には紫色のまだら模様があるものが多い。

花期は3~5月。雪の多い所では花期が遅く、雪解けを待ちかねたように花を開き、2カ月足らずで地上から姿を消してしまう。花茎は高さ10~20cmになり、紅紫色または淡紅色の花を1個つける。花は直径4~5cmもある大輪。下向きにつき、開くとすぐに花弁がクルリと反り返る。花弁の基部にW形の模様がある。花は日が当っているときだけ開く。地中の鱗茎からデンプンを採ったことから、「カタクリコ(片栗粉)」と呼ばれたが、「片栗粉」と呼ばれたもののほとんどが、ジャガイモなどから採ったデンプンで、本物の「カタクリ粉」ではなかったという。若葉も食べられる。分布:北海道、本州、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]


一関市東山町のヤブツバキ(藪椿)

2010年04月18日 | 植物図鑑

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2010年4月9日(金)、一関市東山町長坂字西本町の一関市役所東山支所と長坂保育園との間にある岩淵さんという民家の庭に植えられているヤブツバキ(藪椿)が花を咲かせていました。

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ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia japonica

別名:ツバキ、ヤマツバキ。沿岸地に多いが、山地にも生えている常緑高木。大きいものは高さ10~15mになる。樹皮は灰色で灰白色の不規則な模様があり、滑らか。葉は互生し、長さ5~12cmの長卵形で厚くて堅い。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。縁には細かい鋸歯がある。主脈は表面で凹み、側脈はあまり目立たない。

2~4月、枝先に赤色の花が1個ずつ咲く。花弁は長さ3~5cmで5個あり、平開しない。雄しべは多数あり、花糸の下半部は合着して筒状になり、基部は花弁と合着する。花糸は白色で、葯は黄色。子房は無毛で、花柱は3裂する。萼片は5個。

蒴果は直径4~5cmの球形で果皮が厚く、熟すと3裂して暗褐色の種子を2~3個出す。種子から椿油を採る。花が白色の品種をシロヤブツバキf.leucanthaといい、四国と九州にまれに生える。変種のリンゴツバキvar.macrocarpaは暖地に生え、果実が直径5~6cmと大形で、果皮も1.5cm厚い。用途:庭木、公園樹、盆栽、器具・彫刻材。分布:本州、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]