2014年5月3日(土)、千厩野草会(代表:金野昌敏)が千厩ショッピングモール「エスピア」ホール(一関市千厩町千厩字東小田)を会場にして開催中の「春の山野草展」を見に行ってきました。会場には100点を超す山野草が展示されていましたが、それらの中に2鉢だけでしたが、紫褐色の仏炎苞から白い餅のような付属体を覗かせた「ユキモチソウ(雪餅草)がありました。
また、歩廊で展示即売中の山野草の中にもありました。
ユキモチソウ(雪餅草) サトイモ科 テンナンショウ属 Arisaema sikokianum
林や竹やぶの中に生える多年草。紫褐色の仏炎苞からのぞいている付属体の先が雪白で丸く、白い餅のようなので、この名がある。仏炎苞の色が緑色の「素心花」といわれるものや仏炎苞が暗紫色のものがある。付属体の上部が直立し、下部には小さな花がびっしりとついている。
高さ約30㎝、葉は2枚つき、鳥足状の小葉が3~5枚ある。葉に鋸歯があるものやないもの、葉に白っぽい斑の入ったものなど変化が多い。花期:4~5月。 分布:本州(伊豆・近畿地方)、四国、九州。
栽培:芽出し期は日当たり、日射しが強くなったら湿度のある半日陰で管理する。冬はひどい凍結をしないよう保護する。灌水は1日1回を目安に夏の水切れに注意する。肥料は春・秋に置き肥をするほか、薄い液肥を与えて肥培する。植え替えは休眠期に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植えつける。増殖は実生により、熟した果実を水洗いして播く。
ユキモチソウとアオテンナンショウの自然交雑種で四国に稀に生えるユキモチアオテンナンショウ(雪餅青天南星)が流通する。[山と渓谷社発行「山渓ポケッツ図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34532192&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:むろね山野草の会のユキモチソウ(雪餅草)2010年5月16日(日)]