2014年5月31日(土)、西磐井郡平泉町平泉の広い道路(平泉厳美渓線)の傍に植えられているキリ(桐)の木が、淡紫色で筒状鐘形の花を沢山咲かせていました。
キリ(桐)ゴマノハグサ科 キリ属 Paulownia tomentosa
高さ8~15mほどになる落葉高木。材が非常に良質なので、各地で栽培されている。日本には中国から古い時代に入ってきたと考えられているが、本州や九州には野生状態のものが見られることから、はっきりしたしたことはわからない。樹皮は灰白色。葉は対生し、長さ10~30㎝の広卵形で、粘り気のある毛が密生する。花期は5~6月。枝先に淡紫色の花を円錐状に多数つける。花は長さ5~6㎝の筒状鐘形。果実は長さ3㎝ほどの卵形。材は軽くて美しく、和箪笥、琴、下駄など用途が多い。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]
特徴:日本各地に栽培されている落葉高木。幹は直立して高さ10m、胸高直径50㎝になる。葉は柄があり対生する。葉身は広卵形で、長さ20~30㎝ほどになり、粘り気のある毛が密生する。5~6月、前年の枝の先に大きな円錐花序を付け、多数の淡紫色の花を咲かせる。花冠は大型で筒状となり、先は5片に裂ける。雄しべは4本、うち2本は長い。果実は卵形の蒴果で先は尖り、熟すと2片に割れて多数の種子を散らす。用途:材は軟らかく、軽くて木理が美しいので下駄、箪笥(たんす)、家具などに広く用いられる。樹皮は染料、葉は除虫用になる。分布:中国原産。岩手県では、上閉伊郡、下閉伊郡、九戸郡などで、畑の周辺部で植栽されており、「南部桐」として知られる。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀悦:編著)より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34615714&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:キリ(桐)の花]