2014年5月18日(日)、一関市「東山植物友の会」(鈴木四郎会長)と一関市松川公民館共催の「第35回山野草展」が、一関市松川公民館・体育館で開催中でしたので見に行ってきました。会員が丹精込めて育てたアツモリソウ(敦盛草)ほかの山野草などが沢山展示されていました。「アツモリソウの開花に日程を合わせた。」とのことで、開花したアツモリソウが沢山まとめて展示されていて見ごたえがありました。
展示されているアツモリソウ、ホテイアツモリソウ、レブンアツモリソウは併せて12~15鉢ほどもありましたが、それらの中に1鉢だけでしたが、「ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草)」という名札がついたものがありました。
アツモリソウ(敦盛草) ラン科 アツモリソウ属 Cypripedium macranthum var.speciosum
湿気の多い草原や林内に生える多年草。高さ30~50㎝。葉は長楕円形で3~4枚付き、基部は茎を抱いて葉脈が目立つ。茎の先に1個の淡紅色~紅紫色の袋状花を付ける。花期:5~7月。この花形が平安時代の武士・平 敦盛(たいらのあつもり)が背負っていたホロ(母衣・袰)に似ていることから名付けられた。ホロは後方からの流れ矢を防ぐ武具。分布:北海道、本州(中部地方以北)
二葉性のアツモリソウの仲間は栽培自体至難で、長期間の栽培成功例がありません。アツモリソウ、ホテイアツモリソウ、レブンアツモリソウは、特定国内希少野生動植物種に指定されています。「特定国内種事業者」のステッカーを掲示してあるお店で購入します。
栽培:生長期は日に当て風通し良く、以降は半日陰で管理。過湿には弱いので注意。また、高温時に乾燥させるとダニが発生しやすい。肥料を好むので、花時期と真夏を除いて有機質肥料を置き肥し、薄い液肥を与える。増殖は株分けで、11月頃に植え替えを兼ねて行う。硬質鹿沼土とエゾ砂の混合土か、それに洋ラン用クリプトモスを3~5割混ぜた用土で植え付ける。
ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草) ラン科 アツモリソウ属 Cypripedium macranthum var.hotei-atsumorianum
本州(中部地方以北)の亜高山草原に稀に生える多年草。分布は本州中部以北、北海道。暖地での栽培は困難。高さは30~50㎝で、葉は3~5枚で互生する。花はアツモリソウより一回り大きく径4~5㎝で下向きにつける。色は赤紫色の濃色で見ごたえがある。下のふくらみが唇弁で、ホロ(袰・母衣)に似ている。アツモリソウに比べて唇弁は横に長い。[以上、栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&同「育てる調べる 山野草2525種」&山と渓谷社発行「山渓名前図鑑・野草の名前・春」&下記Webサイトより]
http://w1.avis.ne.jp/~murata/hoteiatumorisou1.html [ホテイアツモリソウ]
http://hanamist.sakura.ne.jp/flower/tansiyo/ran/hoteiatu.html [ホテイアツモリソウ](布袋敦盛草)]
http://iwasaki.shop-pro.jp/?pid=23165905 [ホテイアツモリソウ:岩崎園芸ネットストア]
http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/policy/business/conservation/kisyo_dousyokubutu/hogo/atumorisou.html [中部森林管理局:希少野生動植物の保護 アツモリソウ]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%84%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%82%A6 [アツモリソウ:Wikipedia]