2015年3月17日(火)、初夏のような陽気になったこの日、コメリ一関店に寄った後、コープ一関コルザ(一関市石畑)に行きました。その途中にあるTSUTAYAの道路沿いにタネツケバナ(種漬花)が沢山花を咲かせていました。
タネツケバナ(種漬花) アブラナ科 タネツケバナ属 Cardamine flexuosa
田植えの準備に種もみを水に漬ける頃花が咲くことからこの名がついた。田んぼや水辺、畑、道ばたなどに普通に見られる2年草。高さ10~30㎝になり、茎の下部は暗紫色を帯びるものが多い。葉は互生し、基部まで羽状に切れ込んでいる。花期は3~5月。花は白色で、花弁は長さ3~4㎜。果実は長さ2㎝ほどの細い円柱形で、熟すと2つに割れて反り返り、種子を弾き飛ばす。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]
タネツケバナ(アブラナ科):種まきの前、種モミを水に浸している頃に咲くことから「種漬花」。田の畦から、こぼれ落ちんばかりに咲くこの花には、何とも似つかわしい名前である。自然の移り変わりを目安にして、農作業を進めていたかつての農民の姿が浮かぶ。
ところで、タネツケバナはスジグロシロチョウの食草となっているのだが、このスジゴロシロチョウ、ちょっと見には区別がつかないほど、モンシロチョウに似ている。しかし、その食草ははっきりと異なっていて、スジグロシロチョウが、タネツケバナなどの野生の植物を食べるのに対して、モンシロチョウは同じアブラナ科でも、キャベツなど外国から入って来た栽培植物しか食べない。そのためモンシロチョウも、いつの時代かに外国からやってきた、帰化動物ではないかと考えられている。[岩手日報社発行「岩手の野草百科(澤口たまみ・著)」より]