2015年3月20日(金)、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンター・パル(2階)コスモホールでこの日から開催中のオーキッドクラブ岩手(高木伸一会長・会員15人)の第5回洋らん展[3/20(金)~3/22(日)]を見に行ってきました。120品種140鉢ほどが展示されていたとのことでした。これらの中に見事な花を咲かせていたブラッシア・レックスという名の洋ランがありました。
ラン科 ブラッシア属 Brassia(Brs.):約30種がフロリダ半島南端以南の熱帯アメリカに分布する。着生、稀に地生の常緑多年草で、ほとんどの種は標高1500m以下の湿った林内に生える。偽鱗茎は途中に節がなく、2対以上の重なった鞘葉に囲まれ、頂にふつう2枚の線形、楕円状披針形または長楕円形の葉がある。花茎は偽鱗茎の基部と鞘葉の間から腋生し、総状、稀に円錐の花序はふつう多数の花が咲く。花は平開し、縦長で、萼片と花弁は細長く、鋭尖頭、花弁はやや短い。唇弁は広くて短く、基部に2本、またはそれ以上の縦うねがある。蕊柱に翼と脚部はなく、花粉塊は蝋質で2個。属名は18~19世紀の植物画家であり、1790年頃ギアナと南アフリカの植物採集に従事したイギリス人William Brassを記念したもの。
ブラッシア・レックス ラン科 ブラッシア属 Brassia(Brs.)Rex: verrucosa×gireoudiana、1964年登録。草姿やや大柄で、花茎は弓形に斜上し、8~15花が整然と両側に並ぶ。花は大きく径12~15㎝、花被片はいずれも幅狭いが細長く、背萼片と花弁は上方へ、側萼片は下方へ真っ直ぐに張り出す。花色は萼片、花弁ともに緑黄色で、基部近くに黒褐色の大きい斑点が入る。唇弁は黄白色。花に香りがある。開花期は初夏。[個体]’クリスチン’ 'Christine' BM/JOGA 花径15㎝をこえる大輪。1花茎に10数花つき、花並びがよい。’サクラ’'Sakura' BM/ JOGA 花径12.5㎝、1花茎に20花以上つき、萼片、花弁の基部は’クリスチン’よりやや幅が広いが長さは短く、側萼片はやや横へ張り出す。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]