2015年3月25日(水)、奥州市水沢区佐倉河字慶徳の「慶徳公園」の傍の広い道路脇に街路樹として植栽されているサンシュユ(山茱萸)が、黄色い蕾を樹全体にびっしりつけていました。咲き出すまでには後2~3日かかりそうですが、咲き出せば「ハルコガネバナ(春黄金花)」とも呼ばれているように、素晴らしい光景になることでしょう。
サンシュユ(山茱萸) ミズキ科 ミズキ(コーナス)属 Cornus officinalis
朝鮮、中国原産の落葉小高木で、高さは10mほどになる。日本には江戸時代中期に薬用植物として入ってきたが、現在は花木として植えられていることが多い。樹皮は灰褐色で鱗片状に薄く剥がれる。葉は有柄で対生し、長さ4~10㎝の卵形または楕円形で、裏面の主脈の基部には褐色の毛が多い。花期は3月。葉が出る前に花径4~5㎜の小さな4弁の黄色の花を散形花序に密につける。早春に黄色の花が咲くので「ハルコガネバナ(春黄金花)」ともいう。果実は長さ15㎜ほどの楕円形で赤く熟す。乾燥した果実を漢方薬や薬用酒などにする。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&主婦の友社発行「身近な樹木」(菱山忠三郎・著)より]