peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市水沢区佐倉河のサンシュユ(山茱萸) 2015年3月25日(水)

2015年03月26日 | 植物図鑑

2015年3月25日(水)、奥州市水沢区佐倉河字慶徳の「慶徳公園」の傍の広い道路脇に街路樹として植栽されているサンシュユ(山茱萸)が、黄色い蕾を樹全体にびっしりつけていました。咲き出すまでには後2~3日かかりそうですが、咲き出せば「ハルコガネバナ(春黄金花)」とも呼ばれているように、素晴らしい光景になることでしょう。

 サンシュユ(山茱萸) ミズキ科 ミズキ(コーナス)属 Cornus officinalis

 朝鮮、中国原産の落葉小高木で、高さは10mほどになる。日本には江戸時代中期に薬用植物として入ってきたが、現在は花木として植えられていることが多い。樹皮は灰褐色で鱗片状に薄く剥がれる。葉は有柄で対生し、長さ4~10㎝の卵形または楕円形で、裏面の主脈の基部には褐色の毛が多い。花期は3月。葉が出る前に花径4~5㎜の小さな4弁の黄色の花を散形花序に密につける。早春に黄色の花が咲くので「ハルコガネバナ(春黄金花)」ともいう。果実は長さ15㎜ほどの楕円形で赤く熟す。乾燥した果実を漢方薬や薬用酒などにする。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&主婦の友社発行「身近な樹木」(菱山忠三郎・著)より]

 

 


オーキッドクラブ岩手の洋ラン シンビジューム・和蘭’松風(まつかぜ)’  2015年3月20日(金)

2015年03月26日 | 洋ラン

 

2015年3月20日(金)、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンター・パル(2階)コスモホールでこの日から開催中のオーキッドクラブ岩手(高木伸一会長・会員15人)の第5回洋らん展[3/20(金)~3/22(日)]を見に行ってきました。120品種140鉢ほどが展示されていたとのことでした。これらの中に「Cym.松風」と書かれた名札をつけた洋ランがありました。

 洋ラン シンビジューム・和蘭’松風(まつかぜ)’ ラン科 シンビジューム(シュンラン)属 Cymbidium(Cym.) 'Matsukaze'

 http://www.t-webcity.com/~plantdan/souhon/syousai/wa-gyou/wa/warannmatukaze/warannmatukaze.html [GKZ植物事典:和蘭’松風’]

 http://blog.goo.ne.jp/manaesan/e/1721aeb5b0f190be675fa0ab31cb445e [ようやく開花した和蘭 松風など:良いとこ撮り]

 http://www.mukoyama.jp/lineup_contents/5_waran/lineup_waran_varaeties%20.html [株式会社 向山蘭園:製品一覧:シンビジューム:育てる]

 


北上市和賀町のザゼンソウ(座禅草) 2015年3月25日(水)

2015年03月26日 | 植物図鑑

(下)県道を挟んだ向かい側に稲葉神社があります。

http://www.iwanichi.co.jp/kitakami/462.html [ザゼンソウ見頃 和賀町・藤根自治振興会 春の息吹 多彩な催しで:Iwanichi Online 岩手日日新聞社]

 

2015年3月25日(水)、ザゼンソウ(座禅草)の群生地として知られている北上市和賀町藤根の「ざぜん草の里」に行ってきました。3/21(土)~3/22(日)に藤根自治振興会などが主催する「ざぜん草まつり」が開かれて、ひっつみ汁の振る舞いや餅まき、地元産品の販売、講演会などが実施されています。

 ザゼンソウ(座禅草) サトイモ科 ザゼンソウ属 Symplocarpus renifolius

 花の頃の姿が、色も形も達磨大師が座禅を組む姿にそっくりなのでこの名がついた。湿地に生える多年草。花期は3~5月で、ミズバショウより少し早い。花穂は暗紫褐色の仏縁苞にすっぽりと包まれている。仏縁苞は長さ10~20㎝で、花には悪臭がある。葉は花の後伸び、直径30~40㎝のほぼ円形。分布:北海道、本州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

 ザゼンソウ(サトイモ科):ミズバショウに比べると、すこぶる人気がない。やれ「悪臭がする」、やれ「無気味だ」と、まあ、さんざんである。「ミズバショウを、ちょいと茶色くしたようなものなのに…」と、私はひどく不満だ。 ミズバショウよりも一足早く、雪解け水がせせらぎ始める頃に、枯れ草に埋もれるようにして花を咲かせるザゼンソウの姿は、春の訪れを待つ私の目に、何とも優しく映えるのである。

その花の構造について説明すれば、茶色い部分は花びらではなく、花穂を包む、言わばフードのようなもの。仏像の後ろにある「光背(こうはい)」に形が似ていることから、「仏縁苞(ぶつえんほう)」と呼ばれている。ザゼンソウとは、この仏縁苞を、達磨大師が座禅を組んでいる姿にたとえた名前。なかなか徳が高いのだ。[岩手日報社発行「岩手の野草百科」(澤口たまみ・著)より]