2017年10月5日(木)、一関市東山町長坂字柴宿の県道19号線(今泉街道)から「柴宿団地」と呼ばれ
ている住宅団地に入る入り口付近で栽培されているタラノキ(楤木)が、黒藍色に熟した果実を沢山付け
ていました。この木は、山菜の「タラノメ」の木で、早春の芽が採られずに残れば、このように見事な実
をつけるのです。
タラノキ(楤木)ウコギ科 タラノキ属 Aralia elata
日当たりの良い山野に普通に生える落葉低木。若芽はいわゆる「タラの芽」で、人気のある山菜の一つ。
天ぷらにするとおいしい。また樹皮は糖尿病の予防になる。高さは3~5mになり、枝や葉には鋭い刺が
多い。葉は長さ約1mの大形の奇数2回羽状複葉で、枝先に互生する。小葉は卵形または楕円形で長さ5
~12㎝。裏面は白っぽく、両面とも毛がある。8~9月、茎の先に黄白色の小さな花が球状に集まった
花序を多数つける。花序や花柄には褐色の縮れた毛が多い。果実は秋に黒く熟す。
変種のメダラvar.subinermisは全体に大形で、刺が少なく、葉の裏に淡褐色の縮れた毛が多い。中
間型もある。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]