2017年8月27日(日)、奥州市「えさし郷土文化館」の表玄関側の庭に植栽されているコブシ(辛夷)
の木が、幼児のこぶし(拳)のように見える果実を沢山付けていました。
コブシ(辛夷)モクレン科 マグノリア(モクレン)属 Magnolia kobus
山野に生える落葉高木。高さは15mほどになる。樹皮は灰白色~灰褐色で滑らか。葉は互生し、長さ
6~13㎝の広倒卵形で、先は短く突き出る。花期は3~4月。まだ冬枯れの山を白い花が明るく華やかに
彩る。ハクモクレンと前後して芳香のある白い花を開く。花は直径6~10㎝で、花のすぐ下に葉が1個
つくのが特徴。花弁は6個で、基部はやや赤みを帯びる。萼片は小さい。良く似たハクモクレンは花弁6
個と萼片3個が色も形も同じで、花弁が9個あるように見えることで区別できる。果実は袋果が集まった
集合果で長さ5~10㎝。熟すと袋果が割れて赤い種子がはじけ出る。北海道や本州北部の花や葉が大き
いものをキタコブシという。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]