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2017年12月8日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原)に行ってきました。管理棟の
傍にある展示温室の高温エリアには、洋ランやアナナス類が沢山展示されているのですが、それらの中
にオンシジウムという名の洋ランが、黄色い花を沢山咲かせていました。
オンシジウムは、黄色の小花が長い花茎に沢山咲く姿でおなじみですが、野生種は600種もあって花姿
や花色も様々、実は洋ランの中でも最大級の数を誇る属です。近縁種との交配も進み、育てやすい種が
多く登場しています。(大場良一:大場蘭園)[主婦の友社発行「やさしい洋ラン~最新品種と育て方」
より]
オンシジウムってどんなラン?
オンシジウムの野生種は600以上もあり、洋ランの中でも最大級の属です。南フロリダ、西インド諸島
から南米全域に広く分布し、現在でもアンデスの山々から新種が発見されています。人間の手によって作
られた交配種は万の数を超え、世界のあちらこちらで新しい花が誕生しています。皆さんお馴染みのカト
レヤも同じ中南米に分布していますが、オンシジウムの方が野生種の数が多いのです。ジャングルの中で
はオンシジウムが勝っているといえるでしょう。
性質は丈夫で寒さにも強い種類が多いので、初心者向きの洋ランであるといえます。また、原産地では
樹木に着生していて、バルブを多くもったり、株が肉厚になっていて乾きに強い性質もあります。家庭で
育てる場合でも、水やり、肥料は少なくてすみます。
花屋などの店頭には贈答用の大型株が並ぶことが多かったのですが、この頃は手ごろな価格の小型種も
多く出回るようになりました。香りのよい品種もあり、楽しみが広がっています。[主婦の友社発行「やさ
しい洋ラン~最新品種と育て方」より]