peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

八幡平のヒナザクラ

2006年07月28日 | Weblog




7/26(水)、八幡平の「八幡沼周辺自然探勝路(総延長3,390m)を歩いたのですが、八幡沼北側の「陵雲荘」という山小屋のすぐ近くに「ヒナザクラ」の大群落がありました。丁度花盛りでヒナザクラのお花畑のような感じがしました。大湿原の「桟橋」ならぬ桟道(木道)は、ここから始まっています。





ヒナザクラサクラソウ科 サクラソウ属
東北地方の八甲田山から朝日山地・吾妻連峰(早池峰山、岩木山を除く)の高山の湿性草地に群落する多年草。高さは7~15cm。根元から放射状に葉を出し、その真ん中から1本の花茎を出し、その先端に直径約1cmほどの白い花を数輪(2~8個)つける。葉の長さは2~4cmの倒卵形。

八幡平のモミジカラマツ(紅葉唐松)

2006年07月28日 | Weblog





7/26(水)、八幡平の「八幡沼周辺自然探勝路(総延長3,390m)」を歩いた際、展望の良いこの「見返り峠・トイレ」から蟇沼(がまぬま)分岐点を経て、八幡沼を一周して、またここに戻ってきたのでした。丁度花の時期だったようで、「モミジカラマツ(紅葉唐松)」の花が沢山咲いていました。




モミジカラマツ(紅葉唐松)キンポウゲ科 モミジカラマツ属 Trautvetteria japonica
亜高山から高山にかけての雪渓や雪田の溶け跡の湿った草地に生える多年草で、群生することが多い。この草の群落があれば、そこは冬季に積雪の深い所と見当をつけて間違いないという。高さは30~60cmになり、茎の上部には毛が多い。葉は直径5~30cm。

 7~8月、直径1cmほどの白い花を多数開く。花には花弁がなく、かわりに多数の白い糸状の雄しべが丸く集まってついている。分布:北海道、本州(中部地方以北)

 和名は、葉がモミジ(カエデ)の仲間のように掌状に切れ込んでいることによる。

八幡平のベニバナイチゴ(紅花苺)

2006年07月28日 | Weblog






7/26(水)、八幡平の「八幡沼周辺自然探勝路(総延長3,390m)」を歩きました。県境駐車場→見返り峠→蟇沼分岐点→八幡沼北側(桟道)→八幡沼尻→八幡沼南側(桟道)→見返り峠→県境駐車場 というコースでしたが、日頃ほとんど歩いていなかったこともあり疲れてしまいました。

 画像にあるような歩道の両側に、「ベニバナイチゴ(紅花苺)」の木がたくさんありました。ほとんどの株が既に実になっていましたが、濃紅紫色の花も見る事ができました。








ベニバナイチゴ(紅花苺)バラ科 キイチゴ属 Rubus vernus
雪の多い亜高山帯から高山帯にかけての林の縁や渓流沿いに生える落葉低木で、高さは1~2mぐらいになる。茎はもろく、全体に刺は全くない。

 葉は長さ10~15cmの3出複葉で葉脈がはっきりした菱形で、先端の小葉が大きい。小葉は薄くて脈に沿ってしわが目立つ。

 6~8月、枝先に直径2~3cmの濃紅紫色のやや筒形の花が1個ずつ下向きに咲く。花弁は5個、花つきはまばらである。

 果実は直径2~3cmの卵状球形で、晩夏から初秋に赤く熟し、食べられる。
分布:北海道(西南部)、本州(中部地方以北)

八幡平のオオバキスミレ(大葉黄菫)

2006年07月27日 | Weblog





7/26(水)、八幡平頂上駐車場(有料)に近い無料駐車場に車を置いて、歩き出してすぐ、アスピーテラインの道路わきの残雪がある所で「オオバキスミレ(大葉黄菫)」が咲いていました。注意して見ないと見逃してしまいます。





オオバキスミレ(大葉黄菫)スミレ科 スミレ属 Viola brevistipulata
北海道、東北地方から中部地方までの低山から亜高山にかけての林の下や草地などに生える。低木の間や湿気の多い所を好む。高さは7~15cmくらい。葉は茎の上部に3~4個つき、長さ5~10cmの卵形で、先は急に短く尖り、基部はハート形。

 花期は6~7月。花は直径1.5cmほどで黄色。側弁の基部は有毛。和名は、葉が大きく、鮮やかな黄色の花が咲くことによる。

 地方的な変化が多く、「ミヤマキスミレ(深山黄菫)」、「エゾキスミレ(蝦夷黄菫)」、「ナエバキスミレ(苗場大葉黄菫)」、「ダイセンキスミレ(大山黄菫)」、「フギレオオバキスミレ」などの名前がつけられているものもある。

一関市蘭梅山のビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)

2006年07月24日 | Weblog


7/18(火)、一関市「蘭梅山いこいの森公園」の国道4号線側入口のこんな所に「ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)」が花を咲かせていました。



ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)ゴマノハグサ科 モウズイカ属 Verbascum thapsus
ヨーロッパ地中海沿岸原産の2年草で、高さは1~2mになる。北海道を中心に日本各地に分布しており、川原や荒地、線路わきなどで良く見られる。

 葉や茎など全体的にビロード状の灰白色の毛でおおわれ、雄しべの花糸にも白い毛が多いこと(「毛蕊(もうずい)」)からこの名がある。葉は茎の上部で小さく、下部に近づくにつれて大きくなる。一番大きい葉は、長さが30cmほどの倒披針形で花の頃にも残る。葉は細長く先が尖る。

 7~9月、茎の上部に直径2~2.5cmの黄色い花を密につける。花の先は5つに切れ込んでいる。雄しべは5本で、その内の3本は長い毛が多い。花後の果は球形でびっしりとつく。