peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市舞川のクレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)

2006年07月23日 | Weblog



7/18(火)、主要地方道一関・大東線(今泉街道)舞川地区の「小塚」バス停の所にある花壇に「クレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」が咲いていました。有名な「あじさい園」は、ここから近い所にあります。




クレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)フウチョウソウ科 クレオメ属
Cleome spinosa
熱帯アメリカ原産の1年草で、茎は高さ80~100cmほどになる。普通春に種子を蒔いて夏の花壇の草花として栽培される。

 葉は掌状複葉で互生し、小葉は5~7個。茎や葉には粘り気のある毛が生える。花は茎の上部に総状につき、下から上に咲き上がる。花弁は4枚あり、4本の長い雄しべが突き出して目立つ。花色は桃、白、それらの複色。花期は6~10月。

 和名の「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」は、この花の形を蝶が舞う姿に見立てたもの。別名:フウチョウソウ、クレオメソウ

一関市街地のマツバボタン(松葉牡丹)

2006年07月20日 | Weblog


 7/18(火)、一関市役所から山目公民館に通じる道路わきの民家の庭に、「マツバボタン(松葉牡丹)」の花が咲いていました。




マツバボタン(松葉牡丹)スベリヒユ科 スベリヒユ属 Partulaca grandiflora
南米(ブラジル)原産の1年草で、日本には江戸時代末期に渡来したという。茎や葉は共に多肉質で水分を含んでいるので、乾燥に強く、炎天下の庭でも元気に育つ。茎は枝分かれして横に広がり、小さな棒状の葉を互生する。

 7~9月、茎の先に直径3~6cmほどの5弁花を開く。花弁の先にわずかに切れ込みがある。花は朝開いて午後にはしぼむ半日花だが、毎朝新しい花が続いて咲くので、何日も咲いているように感じる。最近は終日咲きの品種もあるとのこと。

 花の色はピンク(桃)、紅紫、黄、橙、白、赤、紫など豊富で、八重咲きもある。

 和名は、多肉質の葉が松葉に似ていて、牡丹のような感じの花をつけることから名付けられたという。

 スベリヒユの仲間のうち、花壇や鉢向きに栽培されていて、真夏でも光沢のある色鮮やかな花を咲かせるものに、葉がへら形で花径約2cm、花期が5~10月の「ハナスベリヒユ(花滑莧)」というものもある。近年アメリカで作出された「ポーチュラカ・オルラケア」の園芸品種とのこと。

一関地方のコオニユリ(小鬼百合)&キヒラトユリ(黄平戸百合)

2006年07月17日 | Weblog


 7/16(日)、一関地方の杉林の中に生えている「コオニユリ(小鬼百合)」が花を咲かせていました。


キヒラトユリ(黄平戸百合)


コオニユリ(小鬼百合)ユリ科 ユリ属 Lilium leichtlinii var.maximowiczii
山地の草原や湿地に生える多年草で、高さは1~2mになる。花期は7~9月。秋に長楕円形の果を上向きにつける。

「オニユリ(鬼百合)」に似ているが、オニユリの葉も花も数が多く、茎が暗紫色なのに対し、コオニユリの茎は緑色で、葉のつけ根にムカゴができない。

 オニユリの花は直径10cm前後で、濃い黄赤色に黒紫色の斑点があるが、コオニユリの花はやや小形で、6個の朱赤色の花弁には濃い褐色の斑点があり、全体にほっそりしている。

 また、オニユリは普通結実しないが、コオニユリは良く結実する。和名の「オニユリ(鬼百合)」は、花を鬼の顔に見立ててつけられたもの。また、コオニユリは野生種で、オニユリは栽培種とのこと。分布:北海道~九州

 なお、花が黄色のものを「キヒラトユリ」という。コオニユリを「赤平戸」と呼ぶのに対し、「黄平戸」と呼んだもので、一足早くヨーロッパに紹介されたため、分類学上の基本種になっている。

一関市東山町のキミガヨラン(君が代蘭)

2006年07月15日 | Weblog


7/12(水)、一関市東山町長坂の住宅団地の中にある道路わきの空き地に「キミガヨラン(君が代蘭)」が花を咲かせていました。狭い庭では困ってしまうような植物ですが、このような場所だともっと群植しても良いと思いました。





キミガヨラン(君が代蘭)リュウゼツラン科 ユッカ属 Yucca recurvifolia
北アメリカ南部~中央部原産の常緑低木。種類は多いが、総称して属名そのままの「ユッカ」とか「ユッカラン」とも呼ばれることが多く、雄大な花穂(かすい)が見栄えするので、観賞用に庭や公園に植えられる。

 高さは2mぐらいになり、「アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)」より少し小形。葉は長さ50~90cmで、アツバキミガヨランよりやや細長く、外側の葉の先が垂れ、ややねじれるのが特徴。

 葉の間から長さ1mほどの花茎が伸び、鐘形の花を下向きに多数つける。花はアツバキミガヨランよりやや小さく直径4~7cmほどで、白地に淡い紫色のすじが入る。花期は初夏(5~7月ごろ)と秋(10~11月ごろ)の2回。

一関市東山町のコウゾ(楮)

2006年07月15日 | Weblog


7/12(水)、主要地方道一関市・大東線(今泉街道)の東山町長坂字東本町地内の道路わきに生えている「コウゾ(楮)」が橙黄色の実をつけていました。甘くておいしいという人もいます。




コウゾ(楮)クワ科 コウゾ属 broussonetia kazinoki
各地の山野に自生する落葉低木で、高さ2~5mになる。樹皮を和紙や織物の原料にするため古くから栽培されてきたため、栽培品種も多いが、現在では野生化しているものも多い。自生のものを「ヒメコウゾ」と呼ぶこともある。

 葉は有柄で互生し、長さ5~15cmの卵形~広卵形。若木の葉は2~5つに切れ込むことが多い。

 花期は4~5月。雌雄同株。雄花は新しい枝の基部につき、白い葯が目立つ。(雄花序は腋生し、多数の雄花が集まる。)雌花は葉のつけ根につき、ふわふわした赤い糸状の花柱が目立つ。

 果実は集合果で6月頃に赤く熟し食べられる。分布:本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾