今は閉鎖されていますが、旧・一関市と旧・東山町の間に「狭山トンネル」があります。このトンネルに通じる東山側の峠道を歩くと、道路の両側に生えているいろいろな植物が花や実をつけていることがあります。
モミジイチゴの橙地色の実が落ちてしまった頃、「ニガイチゴ(苦苺)」の赤い実が目立ちます。
ニガイチゴ(苦苺)バラ科 キイチゴ属 Rubus microphyllus
山野の土が崩れているような所に生えている落葉低木で、高さ70~90cmになる。よく枝分かれし、枝は細く、白い粉をふいたような色で刺(トゲ)が多い。
葉は有柄で互生し、長さ3~5cm、幅2~4cmの広卵形で、3つに切れ込むものが多く、基部はハート形。両面とも毛はなく、表面は緑色で裏面は粉白色を帯びる。
4~5月、短枝の枝先に直径2~3cmの5弁の白花を上向きに開く。果実は直径1cmほどの球形で赤く熟す。液汁は甘いが粒々の中にある核が苦いことからこの名がある。分布:本州、四国、九州、中国