peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町のクマイチゴ(熊苺)

2006年07月14日 | Weblog



7/12(水)、主要地方道「一関・大東線」の一関市東山町長坂字東本町の道路わきの山を削った所に(土砂崩れ防止のために植えられたと思われる)生えている「クマイチゴ(熊苺)」が赤い実をつけていました。





クマイチゴ(熊苺)バラ科 キイチゴ属 Rubus crataegifolius
山野の日当たりの良い所や林のふち、荒地などに生える落葉低木で、茎は高さ1~2mになる。茎や枝などにトゲが多い。

 葉は有柄で互生し、葉身は広卵形で長さ6~10cmで、中ほどまで3~5裂片に切れ込むことが多い。先端は鋭く尖り、縁には不揃いの鋸歯がある。基部はハート形。但し、葉の形は変化あ多く、ほとんど切れ込まないものもある。

 5~7月、枝先や上部の葉のつけ根から花柄を出し、直径約2cmの白色5弁花を1~6個つける。雄しべは多数ある。果実は直径1cmほどの球形で、6~8月ごろ赤く熟して生で食べられる。分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国

一関市東山町のナワシロイチゴ(苗代苺)

2006年07月14日 | Weblog




ナワシロイチゴ(苗代苺)バラ科 キイチゴ属 Rubus parvifolius
山地や原野の日当たりの良い道ばたや河原の土手などに普通に生える落葉小低木。茎はつる状に2mぐらい長く延びるが、直立茎は30cmほど。茎には軟毛と小さなトゲが散生する。葉は互生し、ふつう先端の小葉が大きい3小葉からなるが、5小葉になることもある。裏面には白い綿毛が密生する。

 5~6月、枝先のまばらな花序に紅紫色の5弁花を上向きに開く。果実は直径約1.5cmの球形で、6~7月ごろ赤く熟し生で食べられる。沢山採れればジャムにしても美味。分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、ベトナム

一関市街地のエビラフジ(箙藤)

2006年07月11日 | Weblog


6/29(木)、一関市街地の民家の庭の「エビラフジ(箙藤)」が花を咲かせていました。




エビラフジ(箙藤)マメ科 ソラマメ属 Vicia venosa var.cuspidata
山地の谷沿いなどに生える多年草で、茎はややジグザクに曲がる傾向がある。茎は蔓にならず直立し、高さ80~100cmになる。

 葉は偶数羽状複葉で互生する。小葉は4~6対あり、長さ3~7cmの狭卵形で先は鋭く尖る。巻きひげはない。

 6~9月、葉の腋に総状花序をつけ、長さ1.2~1.5cmほどの紅紫色または青紫色の蝶形花を密集して開く。花は、一方に偏ってつく。

 和名の「箙藤(えびらふじ)」は、花の形が、武具の一種で、衛府の随身や武士が腰につけて使用した矢を入れて携帯する容器の「箙(えびら)」に似ていることによる。
 
 豆果は長さ3~4cmの細い楕円形。分布:本州(近畿地方以北の主に日本海側)

奥州市水沢区のジャコウアオイ(麝香葵)

2006年07月10日 | Weblog


7/1(土)、奥州市水沢区にある奥州市立埋蔵文化財調査センターに行ったとき、庭に「ジャコウアオイ(麝香葵)」の花が咲いていました。





ジャコウアオイ(麝香葵)アオイ科 ゼニアオイ属 Malva moschata
ヨーロッパ中部~南部原産の多年草で、高さは40~50cmになる。茎には粗い毛があり、根生葉は円形で浅い切れ込みがある。茎につく葉は互生し、細かく切れ込む。

 7~8月、直径5cmほどの白色または淡紅色の5弁花を開く。花弁の先端はへこんでいる。

 和名は、花にかすかにジャコウ(麝香)のような香りがあることによる。

一関市東山町のハクチョウゲ(白丁花)

2006年07月10日 | Weblog


6/22(木)、一関市東山町長坂字里前にある「大清水(おおすず)」という所に行ったとき、すぐそばの民家の庭に「ハクチョウゲ(白丁花)」の花が咲いていました。




ハクチョウゲ(白丁花)アカネ科 ハクチョウゲ属 Serissa japonica
沖縄に自生する高さ50~100cmになる常緑小低木。刈り込みに強いので、昔から生垣や庭木としてよく植えられている。よく枝分かれし、葉はほぼ無柄で対生し、長さ1~2cmほどで、やや厚みがある楕円形。

 5~7月ごろ、葉の腋から出た短い枝先に、長さ1~1.5cmで漏斗形の白色または淡紅紫色を帯びる花を1~2個開く。八重咲きの「ヤエハクチョウゲ(八重白丁花)」、二重咲きの「フタエザキハクチョウゲ(二重咲き白丁花)」、葉の縁に白い斑が入った「フイリハクチョウゲ(斑入り白丁花)」、葉が密に生える「ダンチョウゲ」など園芸品種が多い。分布:沖縄、台湾、中国、インドネシア、タイ

 なお、本州(三重、和歌山、奈良、兵庫)や四国(高知)には、良く似た「シチョウゲ(紫丁花)」が生えており、全体的にやや小さく、花は紫色で8月ごろ開く。