peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市&宮城県登米市のセイダカアワダチソウ(背高泡立草) 2015年10/20(火)&10/27(火)

2015年10月27日 | 植物図鑑

2015年10月20日(火)、一関市大東町摺沢の空き地に2m以上にも伸びた、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)と思われる植物が、黄色い花を沢山咲かせていました。この植物は、「特定外来生物」に指定されているので、できる範囲での駆除に協力が求められています。駆除の方法は、「根から抜き取る。種ができる前に地際で刈り取る。」ことです。

2015年10月27日(火)、宮城県登米市歴史博物館(登米市迫町佐沼字内町63-20)を見学した後、称名山・大念寺(登米市迫町佐沼字沼向93)の駐車場に車を置かせてもらって、200mほど離れた所にある「首壇」(登米市迫町北方字山ノ上9番地)を見に行きました。

 http://www.city.tome.miyagi.jp/hurusatolib/aruki/hasama/hasama04.html [宮城県登米市、首壇]

道路の下などにセイタカアワダチソウ(背高泡立草)と思われる植物が、沢山花を咲かせていました。ここのものは、背丈が1mほどでした。(一度刈られた後伸びて花を付けたものかもしれません。)

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)キク科 アキノキリンソウ属 Solidago altissima

北アメリカ原産の多年草。戦後、各地で目立つようになり、一時は日本全土をおおうのではないかと心配されたが、現在は少し沈静化したようだ。地下茎をのばして、猛烈な勢いで殖える(繁殖力)のせいで、嫌われているが、秋の蜜源植物としては貴重。高さは2~2.5mになる。葉は密に互生し、長さ6~13㎝の披針形でやや厚く、ザラザラした毛がある。花期は10~11月。茎の上部の枝先に直径6㎜ほどの黄色の頭花がびっしりとつく。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市立大東図書館文学の旅(遠野3館・その9)2015年10月20日(火)

2015年10月26日 | 読書、本、映画、テレビ

2015年10月20日(火)一関市立大東図書館館長・鈴木英也、一関市大東町摺沢字新右エ門土手12-2)主催の「文学の旅~遠野物語の世界を感じに!」というバスツアー(その8)。

「とおの物語の館」柳田國男展示館旧柳田國男隠居所などを見学してから昼食のため伝承館(遠野市綾織町新里8地割2番地1)に移動です。

ここは遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実演などが体験できます。園内には国の重要文化財・旧菊池家住宅、遠野物語の話者であった佐々木喜善の記念館千体オシラサマの御蚕神堂(オシラ堂)などがあります。

「伝承園」の見学を終え、国道340号線側にある出入口を出て、バスが待つ「伝承園駐車場」まで歩きました。 

 (上)県道340号線沿いにあった古参道跡。この広い道路の向かい側の民家の生垣にあるツルウメモドキ(蔓梅擬)が、赤い皮に包まれた種子が顔を出している果実を沢山付けていました。

(上)伝承園の水車小屋が見えました。小川を挟んだ隣地でした。環境省の「コース案内図」板がありました。

 (上5つ)の内、「山口の水車」「たかむろ水光園」には行きましたが、車窓から眺めただけでした。

ツルウメモドキ(蔓梅擬)ニシキギ科 ツルウメモドキ属 Celastrus orbiculatus

 山地の林の縁などに普通に見られる落葉つる性木本。実が美しいので庭木や盆栽、生け花などの花材としてよく利用される。葉は互生し、長さ5~10㎝、幅3~8㎝の楕円形または倒卵形で、縁には不揃いの浅い鋸歯がある。5~6月、葉のつけ根に黄緑色の小さな花を数個~10数個つける。花は直径7㎜ほどで、花弁は5個。雄花の雄しべは5個、雌花の雄しべはごく小さい。雌雄別株。果実は直径7~8㎜の球形。秋に黄色に熟すと3つに割れ、赤い皮に包まれた種子が顔を出す。分布:北海道~沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「同3・秋の花」より]


一関市東山町「館山公園」のカンボク(肝木)の赤い実 2015年10月23日(金)

2015年10月25日 | 植物図鑑

 

2015年10月23日(金)一関市立松川台住宅(東山町松川字台)に居住する知人を久しぶりに訪ねました。妻が積もる話をしている間、私は近くにある「館山公園」を散策しました。東側の一番高い所に植栽されているカンボク(肝木)が、真っ赤に熟した実を沢山付けていました。

(上)5~6本あったカンボク(肝木)の木が、実を付けているのは2本だけになっていました。

 カンボク(肝木)スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum opulus var.calvescens

 山地の湿った所に生える落葉低木~小高木で、北日本に多い。高さは2~7m。樹皮は暗灰色で、コルク層が発達して厚い。葉は対生し、長さ5~12㎝で、中程まで3つに切れ込み、中央の裂片が長く、縁には粗い鋸歯がある。花期は5~7月。直径10㎝ほどの花穂の中心部に小さな両性花が多数集まり、その周りを白い装飾花が取り巻いている。装飾花は直径2㎝ほど。果実は直径8㎜ほどの核果。9~10月に赤く熟し、葉の落ちた後も、良く残っている。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「同3・秋の花」より]


一関市立大東図書館文学の旅(遠野3館・その8)2015年10月20日(火)

2015年10月24日 | 読書、本、映画、テレビ

2015年10月20日(火)一関市立大東図書館館長・鈴木英也、一関市大東町摺沢字新右エ門土手12-2)主催の「文学の旅~遠野物語の世界を感じに!」というバスツアー(その8)。

「とおの物語の館」柳田國男展示館旧柳田國男隠居所などを見学してから昼食のため伝承館(遠野市綾織町新里8地割2番地1)に移動です。

ここは遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実演などが体験できます。園内には国の重要文化財・旧菊池家住宅、遠野物語の話者であった佐々木喜善の記念館千体オシラサマの御蚕神堂(オシラ堂)などがあります。

国道340号線側にある「乗込」という建屋に設けられた出入口を入ると真前に「板倉」「工芸館」の建物が見えていますが、先ずはその少し右側に見えている「曲り家」「御蚕神堂(オシラ堂)の見学です。

その後は、残りのつるべ井戸雪隠(せっちん)・湯殿、佐々木喜善顕彰碑、金勢(精)様、水車小屋、板倉、工芸館、染工房などを見学しました。 

(上と下2つ)つるべ(釣瓶)井戸:滑車を使って井戸水を汲み上げる方法を再現した物です。夏は冷たく冬は温かい地下水が使えます。(私も子供の頃使っていたので、良く実感できました。)

(下)隣にはポンプ井戸もありました。(停電した時など、あれば役に立ちます。)

(上)つるべ井戸から湯殿(お風呂場)まで樋(とい)が渡されていて水を運ぶ手間がかからないようにしてありました。私が子供の頃、水運び風呂沸かしは子供の仕事でした。

 私が子供の頃、「ごえもん風呂」と呼んでいた長州風呂、鉄砲風呂(木桶風呂)。みんな体験(水運び、風呂沸かし、入浴など)しました。

(上)雪隠(せっちん):「厠」「便所」「お手洗い」など呼び名の変遷がありますが、「トイレ」のことです。この「雪隠」は一部実用トイレとして改修しており、使用できます。

(上と下3つ)金勢(精)様:農作物の豊穣をはじめ幸いをもたらす神として信仰され、特にも縁結び、子授け、出産などの祈願には霊験あらたかとされています。

(上と下2つ)水車小屋:昔は、集落共同で水車を設置し、交代で利用、当番日には材料を持って行って、脱穀、粉ハタキ、ワラ打ちなど行ったものです。私が子供の頃、近所にあった水車小屋を懐かしく思い出しました。この水車のような回転式のものではなく、水がいっぱいになると下がって水が流れ出て上がるものでした。繰り返すギーバタン、ギーバタンという絶え間ない音が聞こえるような気がしました。

(上と下2つ)工芸館:民芸品や機織りの製作、実演を行い、入園者の参加によりコミュニケーションの場として活用されています。

(上と下2つ)板倉:壁がすべて板で作られている納屋を板倉と言い、農作業を行う場として使用されていました。陽の光を必要とする作業には、壁を全て取り外して行われました。

(下)染工房

(上と下3つ)帳場(管理棟)


一関市立大東図書館文学の旅(遠野3館・その7)2015年10月20日(火)

2015年10月23日 | 読書、本、映画、テレビ

(上2つ)乗込:農家の納屋を移築した物で、物置や作業場として使われた建物です。民・工芸品の展示販売に利用されています。

2015年10月20日(火)一関市立大東図書館館長・鈴木英也、一関市大東町摺沢字新右エ門土手12-2)主催の「文学の旅~遠野物語の世界を感じに!」というバスツアー(その3)。

「とおの物語の館」柳田國男展示館旧柳田國男隠居所などを見学してから昼食のため伝承館(遠野市綾織町新里8地割2番地1)に移動です。

ここは遠野地方のかつての農家の生活様式を再現し、伝承行事、昔話、民芸品の製作・実演などが体験できます。園内には国の重要文化財・旧菊池家住宅、遠野物語の話者であった佐々木喜善の記念館千体オシラサマの御蚕神堂(オシラ堂)などがあります。

国道340号線側にある「乗込」という建屋脇に設けられた出入口を入ると真前に「板倉」「工芸館」の建物が見えていますが、先ずはその少し右側に見えている「曲り家」「御蚕神堂(オシラ堂)の見学です。 

(上)国の重要文化財に指定されている旧菊池家住宅の裏側(西)、出入口「裏の口(うらのぐち)」。

(上)国の重要文化財に指定されている旧菊池家住宅の厩(馬屋)や玄関、縁側がある南側。

曲り家:人馬が同居し、直家(なおや)に馬を育てる曲り部を増築したのが解ります。江戸末期の頃の 南部曲り家で納屋を移築した物の建物です。昭和51年国指定の重要文化財になりました。往時の農家の調度品、民具を展示しています。また、囲炉裏を囲んで語り部から遠野地方に伝わる昔話を聞くことができます。(要予約)

(上)窯神様:昔の農家の台所には必ず祀られていた。

(上と下)土間:「三和土(たたき)」とか「にわ」ともいう。

 

御蚕神堂(オシラ堂):オシラサマは、農業の神さま、馬の神さま、蚕の神さまとも言われています。中には、娘と馬の恋物語で知られるオシラサマを千体展示しており、願いを込めてオシラサマ着布を体験することができます。