peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

東日本大震災鎮魂・岩手県出身作家短編集『あの日から』を読む! 2015年11月21日(土)

2015年11月23日 | 読書、本

 

岩手日報社が2015年10月11日初版発行した『あの日から~東日本大震災鎮魂・岩手県出身作家短編集(道又 力=みちまた つとむ)編)』(2,160円)を読んだ。この本は、岩手県生まれの作家12人による、東日本大震災をテーマとした短編小説集である。

あの震災の直後、今すぐ何かをしなければ、と思っていた県内に住む作家たちは、印税を義捐金とする目的で、『12の贈り物 東日本大震災支援 岩手県在住作家自選短編集』(荒蝦夷刊)を出版した。版元の荒蝦夷は、事務所が壊滅状態になったにも関わらず、信念をもって本を出し続けた仙台の出版社である。但し刊行を急いだので、収録したのは震災とは関係のない、既に発表済みの作品だった。

東日本大震災は、岩手の作家に深刻な影響を及ぼした。非常の際にあっては、文学など何の役にも立たないと思い知らされたためである。作家の中には一時期、小説をまったく書けなくなった者もいた。

あれから4年が過ぎた。作家は小説を書くことで、現実と向き合うしかない。そこで『12の贈り物』の続編として、岩手出身の作家による、震災を扱った短編集を企画したのである。[編者道又 力(みちまた・つとむ)氏「あとがき」より]

(上)『あの日』~平成23年(2011)3月11日・東日本大震災による陸前高田市の大津波襲来の模様

[『広報りくざんたかた』2015年(平成27)11月1日号より]

執筆したのは掲載順に、高橋克彦(盛岡市在住、釜石市生まれ)、北上秋彦(軽米町在住・生まれ)、柏葉幸子(かしわば・さちこ=盛岡市在住、宮古市生まれ)、松田十刻(まつだ・じゅっこく=盛岡市在住・生まれ)、斎藤純(盛岡市在住・生まれ)、久美沙織(くみ・さおり=長野県軽井沢町在住、盛岡市生まれ)、平谷美樹(ひらや・よしき=金ケ崎町在住、久慈市生まれ)、澤口たまみ(紫波町在住、盛岡市生まれ)、菊池幸見(きくち・ゆきみ=盛岡市在住、遠野市生まれ)、大村友貴美(おおむら・ゆきみ=東京都在住、釜石市生まれ)、沢村鐵(さわむら・てつ)=東京都在住、釜石市生まれ)、石野 晶(いしの・あきら=岩手町在住、九戸村生まれ)の12氏。編者・道又 力(みちまた・つとむ=盛岡市在住、遠野市生まれ)。

今回は12人の作家が紡いだ14編の物語が収録されている。各短編には、写真家・松本伸(滝沢市在住)さんが撮影した被災者の笑顔、津波被害の港、穏やかな海などの写真が添えられており、被災地の表情を伝える。編者の脚本家・道又さんは、「あとがき」に次のように書いている。「小説に人の命は救えなくても、人の心は救うことが出来るかもしれない。何故ならば、物語には人間の内面の深いところに入り込み、もつれた感情を解きほぐす力があるからだ。」

あの日から震災と向き合い続けた作家が生み出した物語の多くは、遺された者たちと亡くなった者たちの心の結びつきを描いていた。いずれの物語も復興へと歩みをすすめる県民の心にずっと寄り添い続けてくれることだろう。 


一関市「釣山公園」のシキザクラ(四季桜) 2015年11月21日(土)

2015年11月22日 | 植物図鑑

2015年11月21日(土)一関市の釣山公園に行きました。田村坂を登って行った所に数本のシキザクラ(四季桜)が植栽されているのですが、一重の淡ピンク色の花を沢山咲かせていました。春にはもっと沢山花を咲かせます。

シキザクラ(四季桜) バラ科 サクラ(プルヌス)属 Prunus × subhirtella 'Semperflorens'

マメザクラとエドヒガンザクラの種間交雑種と考えられている園芸品種。「四季桜」という和名がついているが、年中咲いているわけではなく、狂い咲きでない状態で、4月と10~12月の年2回花を咲かせる。

花は花弁が5枚で一重、薄く淡い紅色。春は開花と同時期に新芽も芽を出し、秋は自らの葉が落ちる時期に開花する。また、秋の花は径1.7~2㎝でやや小さく、春の花は径2~2.8㎝で、春の方が花は大きくなる。

 なお、年に2回花を咲かせる桜として、ジュウガツザクラ(十月桜)やコブクザクラが知られているが、ジュウガツザクラの萼筒は紅色で花は八重咲き、コブクザクラは萼筒が漏斗形で花は八重咲きなのに対し、シキザクラの萼筒は細く花は一重である。フユザクラは冬季から3月まで咲いているので区別できる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AD%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9 [シキザクラ(四季桜):フリー百科事典Wikipedia]

http://homepage3.nifty.com/wako3/sizenhana/ha/sikizakura/sikizakura.htm [シキザクラ(四季桜)]

http://hccweb5.bai.ne.jp/nishicerasus/cera-sa/c-shiki.html [このはなさくや図鑑(四季桜)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/fe48c610ce3ab3739f1eb353e0f9aa97 [peaの植物図鑑:一関市「釣山公園」のシキザクラ(四季桜)]


一関市城内のヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) 2015年11月21日(土)

2015年11月22日 | 植物図鑑

2015年11月21日(土)一関市城内の住宅地を釣山公園目指して歩いていたら、道路沿いの民家の軒先に小さな花をを沢山付けたヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)がありました。

 ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)タデ科 ホリゴナム(タデ)属 Persicaria(=Polygonum)capitatum

 別名:ポリゴナム・カピタツム。ヒマラヤ地方原産の耐寒性半常緑多年草。明治中期に園芸植物として日本に入った。観賞用に植えられているが、野生状態になっているものもある。主に鉢植えで出回るが、(根もとからよく枝分かれして)茎が匍匐して旺盛に生長しマット状に広がるので、グラウンドカバーとして庭木の下や建物の周り、通路のわき、石垣などに、あるいはロックガーデンに植え込んでもよい。茎には赤褐色の毛がある。葉は互生し、長さ1~3㎝の卵形(楕円形)で、表面に暗紫色のV字模様がある。秋には赤く紅葉する。花はほぼ一年中見られる。淡桃色の小さな花が卵形~球状に多数集まり、春から秋までよく咲く。花期:5~10月。出回り時期:3~6月。

管理:日のよく当たるところから半日陰まで場所を選ばずによく育つ。乾燥や暑さには強いが耐寒性はそれほどなく、霜が降りると葉が落ちる。寒冷地では室内で冬越しさせる。[西東社発行「知りたい花の名前がわかる花の事典」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市城内のヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) 2015年11月21日(土)

2015年11月21日 | 植物図鑑

2015年11月21日(土)一関市城内の住宅地を釣山公園目指して歩いていたら、道路沿いの民家の軒先に真っ赤に熟した実を沢山付けたヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)がありました。

 ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) ナス科 ナス属 Solanum lyratum

山野に生えるつる性の多年草。全体に腺毛が多く、葉柄でほかの木などに絡みつく。葉は互生し、長さ3~10㎝の卵形。下部の葉には深い切れ込みがある。8~9月、葉と対生して柄を伸ばし、直径約1㎝の白い花をまばらにつける。果実は直径約8㎜で、熟すと真っ赤になる。名前はこの赤い実をヒヨドリが好むことによる。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市城内のヒイラギ(柊) 2015年11月21日(土)

2015年11月21日 | 植物図鑑

 2015年11月21日(土)、一関市上の橋通りから総合福祉センターの前を通り、裁判所の方へ歩いていたら「一関市女性センター」という表示板がある所の民家の庭に植栽されているヒイラギ(柊)が白い花を沢山咲かせているのを見つけました。

(上)ヒイラギ(柊)の若木の葉は、縁に針のように鋭く尖った鋸歯があるが、老木の葉は刺がない。

 ヒイラギ(柊) モクセイ科 モクセイ属 Osmanthus heterophyllus

山地に生える常緑小高木。庭木としてもよく植えられている。高さは5~8mになる。葉は対生し、長さ4~7㎝の楕円形で堅く、表面は光沢がある。若木の葉は縁に針のように鋭く尖った鋸歯があるが、老木の葉は刺がない。

10~11月、葉のつけ根に香りのよい白い花が束になって多数つく。花は直径5㎜ほど。雌雄別株。果実長さ1.5㎝ほどの楕円形で、翌年黒紫色に熟す。分布:本州(福島県以西)~沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]