
どんぐり
深い秋のまん中で
「お母さん」と呼び止められて
足を止めて振り向くと
きらきら笑う その手いっぱいの どんぐり
いつの頃から
足元の宝ものを見つけることを
忘れたままで 生き急ぐ
長い封印を溶かすのは 君の きらきら笑う声
その中には心いっぱいの どんぐり
おかあさん…
おかあさん…
おかあさん !
空は高く
雲は白く
風はあたたかく
やわらかな光の中
世界いっぱいの どんぐりたち

詞だけでは伝えられない、これはやっぱり Piano & Vocal
この歌は、息子がどんぐりを両手いっぱい拾って「おかあさん!」…と叫んだことからできたのですが、
息子は成長するにつれ、この曲が嫌いになった。
自分のことを歌われている、しかも、「おかあさん…」と、息子の声色を真似て語っている。
こっぱずかしいのです。
しかし。
私はこのたび、「おかあさん…」の台詞を子供の声で語るのはやめました。
自分の生声で「おかあさん…」と語りかけることにした。
そしたら、なんと気持のいいことであろう、、、
そして、そのことを息子にも伝えた。
息子からはほんと~~~~~に時々電話があって、その時は結構語る。
料理のことが多いなあ、、、
そして、「どんぐりはもうあなたの歌ではなくなった。私の声でおかあさん…と呼びかけ、叫ぶ。」という話をした。
そしたら、息子は、「オカンなりに昇華したのだな」とぬかした。
そぉよ、その通り、よくわかってるじゃん息子。
昇華した母の「どんぐり」を息子に聴かせたい。

