WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

風間塵くん しばらくぶり♬

2024-01-12 | アーティスト魂



昨年「オカンは絶対にこれを読め」と言って、息子が一冊の本を買ってくれました。

「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)

これ、ホントに絶対私が読むべき作品だった。
息子は、「これを読め」とか「観ろ」とか、「聴け」とかいって、いろんな作品を紹介してくるんだけど、
その殆どが「うわーっっ」とツボにハマりまくり、感動してきました。

そして、「蜜蜂と遠雷」は、息子に紹介された中で最高の作品だった。

この1冊の中でどれだけ激泣きしまくったことか。

簡単にご説明させていただけば、これは「ピアノコンクール小説」。
そして、そこに登場するコンテスタント(コンクール出演者)の演奏を、予選から本選まで、たくさんの曲を言葉で表現している描写が素晴らしくて、
私が激泣きしたのも、殆ど、本番の演奏の場面でした。

そして、スポットがあてられている4人のコンテスタントの幼少時や、思春期~青春の時代の描写。
彼らに深く感情移入しまくって、読み終わるのがもったいなくて、先へ先へ読み進めたい気持ちを我慢しまくり、最後までじっくり読みました。

本日から、また2度目を読み始めました。
こんとは、さらにじっくり噛みしめながら、もっと時間をかけて、彼らとの再会を楽しみたいのです。
塵くん、こんにちは、また会えて嬉しいよ…


今年の初夢に、風間塵くんが登場しました。
彼はこの作品のコンクールが終った後、数年後にとある国際コンクールに優勝して、
塵くんと私はハグして芝生をころげまわって喜ぶ…という、なんと嬉しく幸せな夢!
私の人生の初夢としては、最高~~でありましたよ!!
これをお正月帰省中の息子に話したら、
「なんでオカンが塵と知り合いなんだ、年齢差を考えろ!」とか言われたけど、
スマヌが私、歳カンケイないし、夢の中では特に!塵くんも私も20代なようだったし、問題ナシ。




前々回の記事、「昼ワインランチ」で、お友達が貸して下さった「祝祭と予感」

「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ小説なんだけど、上京の折、移動中に読むつもりだったけど、ここはやはり、もう一度本編を読んでからにしよう…と思った次第。
息子も、買ってはいるものの、同じこと言ってたなー。
年末年始からいったん日常を取り戻して、落ち着いてから再読しよう…と思った次第。

息子は、塵くんとSYOさんがオーバーラップしたのだそうだ。
それは私が読後、あとで聞いた話。
私はそんなこと、全く頭になかった。
だって、歳も違うし、クラシックとジャズだし。
でも、SYOさんは一貫して独学でピアノを練習して、全く誰にも師事せずに自分の感性だけでやってきた。
JAZZといえど、日本にそんな人はたぶん殆どいないのではと思う。

クラシックのピアノからJAZZに転向したり、JAZZにもジャズスクールというのがあったり、何かしら、どこかで習う。
SYOさんは一切それをやってこなかった。
自分の感性だけでピアノを弾いてきたのだと思います。
そんな人と、アカデミック系の私が一緒に音楽をやってこれたのは、ものすごく特殊で幸せだったと今になって思うけど、
当時は、そこまで感じることができない私でした。

だから、海外から帰国されたミュージシャンの方などに、「日本人にもこんな人がいたのか…」とか思われていたようだけど、
私は、そんなことはあまり深く考えたことがありませんでした。

いろいろ今になって、感じること、後悔…などもあります。
でも、もうSYOさんの時代は終わりました。

SYOさんが召されたのは3年前。もうすぐ召天3周年になります。
それも、2年なのか、3年なのか、あまりにも混乱が続いてたので、今年で何年なのかもちゃんと把握してなかった。
マジで今、ブログの過去の記事を辿って、あー3年だったか…って本日確認した次第。


でも、少しずつ、いろいろなことが戻ってきて、やっと平常に戻ってきて、次にいくよ。
私、このあとも、音楽人生続は続く。
これが私の生きる道。これ以外にあり得ないのです。





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