WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

薦田義明「リーダーアーベント ~ドイツ歌曲の夕べ~」

2023-11-08 | アーティスト魂



またしてもご無沙汰しております。

実は私、部屋をリフォームしました。リビングと自室の壁をブチ抜き、自室は息子の部屋だった隣の和室へ。
和室はフローリングにして、1間半分の押し入れは、まるごとクローゼットに。
押し入れの上下の仕切り板を一部切り取って、ドレスやワンピも収納できるようにして、衣替えしなくてよい仕様にしました。

ひろーいL字型のLDKになりました。

作業は、大工さん、クロスやさん、電気屋さん、それぞれベテランの職人さんが担当して下さり、手際よく、素晴らしい仕上がりになりました。

でも、その後の片づけがまだ終わってなくて、リフォーム全貌をここに公表することができません。
あと1週間お待ちを…
なにしろ、1人で段ボール箱を3個運んだだけでもう腰痛くて、遅々として進まない。


ですので、今日は別の話題を書きます。

薦田義明先生の「リーダーアーベント ~ドイツ歌曲の夕べ~」のご案内です

薦田先生は、私が高校時代の部活(音楽部)のご指導に時々来て下さっていました。
東京藝術大学声楽科出身で、数々のオペラや、第九、メサイア、レクイエム等のソリストとしてご活躍。
現在は、フラウエンコールという女声合唱団の指揮者でもあられます。

私はフラウエンコールとはご縁があって、数年前から定演のお手伝いをやらせていただいています。
私の役目は、ステージの後ろのスクリーンに、外国語の歌詞の日本語訳を曲の流れに添って流していくこと。
モーツァルト レクイエム(抜粋)を頼まれたのですが、学生時代歌ったこともあるし、懐かしくてお引き受けしました。
そしたら、その後2回、同じ曲の別の「抜粋」もやるハメに、、、

公演近くなると、夜通しエンドレスで曲を流して聴きながら寝たり、
どっぷりと曲に浸れる「非日常感」がよかったなあ、、、

今度は、殆ど知らないドイツ歌曲の世界です。
ドイツ語は「第九」ぐらいしか歌ったことがなく、イタリアオペラばっかりで、ドイツ歌曲は大きく迂回してきました。
そんな私が、薦田先生の「ドイツ歌曲の夕べ」なんて、勤まるワケがないから絶対にお断りするつもりだったのに、
結局いつのまにかやるハメに、、、

でも、資料として本番と同じ曲順のCDを頂いて、譜面を読みながら聴いてみたところ、ものすごく素敵で、すぐに引きずり込まれてしまいました。
歌とピアノのアンサンブルがすごく素敵に映像を織っていきます。
以前コロナ禍中に、先生がご自宅で録音されたというアカペラの日本歌曲集のCDを頂いたこともありましたが、
その時も、先生の選曲は私の好みにとても近くて、私だったとしても同じ曲を選んだだろう…という曲がたくさんありました。

ドイツ歌曲は殆ど通ってって来なかった世界ですが、あまりにも良かったので、日本語の全訳詞も頂いて、聴きこんでいるところ。
本番では、楽譜の付箋の矢印↓に添って次々送っていく作業なので、全訳詞の書き込みがありません。
外国曲をコンサートで歌う場合、プログラムに訳詞を載せて、お客様には読みながら聴いていただく…
そのあたりが一般的だと思います。
薦田先生のように、ステージのスクリーンに歌詞を流す…というのは、私は他には見たことがありません。
それだけ、先生は「歌詞」に深いこだわりを持っていらっしゃるのだと思います。そのところは深く共感しています。

2時間のステージで、先生はご自分の人生の集大成を表現されているのだと感じ、感動しました。
若き日のときめきや恋、そして、人生が深まっていくにつれて、孤独感や苦悩、自分の存在に対する思惟、そして、やがて誰にも訪れる死への思い…
これらを、先生は数多のドイツリートの中から選んで構成されたのだ。
先生のこのリサイタルに対する想いがものすごく伝わってきました。

私もこれから先のライヴ活動、自分の人生のまとめにかかるよ。
「遺作」ともいうべきうたを作る。

ほんとうに、とてもインスパイアされるリサイタルのステージリハでした。
本番まであと3日ですが、まだまだ聴きこみたい。

このリサイタルの…先生の人生の集大成のお手伝いをやらせていただけること、今ではすごく光栄に思います。
薦田先生、素晴らしいリサイタルになるよう、心からお祈りしています。

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