WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

野草は雑草?

2023-06-07 | アーティスト魂


私の歌(音楽)のゆきつく究極は、ひとりの人なのです。
エラソゲですが、読んでいただけたら嬉しいです。

というか、これまでも、私は不特定多数の人にお聴きいただくための曲を作ったりアレンジしてきたつもりはあまりなく、
無職になってから楽譜の整理をしていても、例えば私がアレンジした讃美歌の同じ曲の楽譜がいくつもある。
バンドの曲なんか、めっちゃあります。どーなってんの?っていうくらい。
それは、そのつど一緒にやるメンバーのためにアレンジしているのです。
整理してて「なんだこのアルト、難しすぎじゃん」と思ったら、それは私が一手にあるとのパートを引き受けている。
私はコーラスは得意なのです。だから、みなさまには歌いやすく、私がムズイ音程をやればよいと。

バンドのコーラスとかもついムズいヤツを作ってしまって、デュエットのパートナーを自宅に呼びつけて、口移しで殆ど「レッスン」状態で、覚えていただいてきました。
みなさん、譜面は読めないけど、耳はいい人たちだったので、ついつい…

JUNTARO、ゆみゆみ、きよしげさん、お付き合いいただき本当にありがとう。

あとは、この彼(まあJUNTARO)とは見つめ合ってにっこり笑うようなデュエットはムリだから、一切目を合わさずに歌えるこれから出会う2人のデュエットにしよう…とか、ぶっきらぼうなキャラにしようとか…
まずメンバーがいて、曲ができる。
歌を作る楽しみというのは、一緒に演奏してくれる人がいてこそなのです。
それがなんといっても幸せなのです。


ところで。
私は、自分の音楽人生で、ものすごく大きく後悔をしていることがあります。

それは、以前にもこのブログの記事のとこかに書いているのですが、
病床の父に私の歌を聴いてもらえなかったことです。

父は肝臓癌で亡くなりましたが、入院生活、いくらでもチャンスはあったのに、
私は父に病室で私の歌を聴いてもらうことを全く思いつかなかった。大バカヤロウです。
だんだん認知が進んでいく父に、絵本の読み聞かせはやったのに、
それも、絵本の対象年齢をだんだん下げていきました。
どうして歌うことを思いつかなかったのか、もう今となっては後悔のしようもありません。
父に、童謡や唱歌、父の世代だからもしかしたら軍歌も、歌ってあげられる時間はいくらでもあったのに。
父がなんの歌が好きだったのかも、わかりません。
悲しすぎます。

私は1人のひとのために歌う歌い手になりたいのです。


それで。

私はこのたび1人のひとのために歌をつくって(作ったのはもう数年前だけど)レコーディングしました。
もう完成間近。
作詞者の方にお贈りしたいのです。それは藤本誠先生。
初演は数年前にやりましたが、作詞者の藤本先生には諸事情でまだ一度もお聴きいただいていません。
彼はこの曲を思い入れをもって私に詞を託して下さったと思っています。
でも、もしも、このたびのLIVEにも諸事情でいらしていただけなかったら…と考えて、レコーディングして、先生に贈呈することにしました。
先生はグラフィックデザイナーですから、私がお送りするのは音源のみで、CDの表紙?も中身もご自分でデザインしていただきます。

それで、知音カッシーとともにアレンジしました。本番もカラオケで歌います。

…と、これは7/22 SOUND2の話。

今終末のListen to the View (りすん)では、藤本誠作詞「野草は雑草?」を歌います。


「野草は雑草?」

温室で育って けっこいけっこいと
まぜてくれるバラや胡蝶蘭

野草はわがからねんごげに えばることはせん
野草は自然がくれた めんめの季節に
そっと可憐に化粧する せらうわけでもなく
だれっちゃ見とらんとこで咲き
だれっちゃ知らんとこで散る

野にある花は りくつげにせん
こなな名も知れん野草を いとしなげに
人は 雑草とゆうとる…









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