ジョセフ・レヴィーン著 『ピアノ奏法の基礎』(中村菊子訳)より抜粋
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普通、人はスケールの練習は
体操のように指の筋肉を強めるのが目的だと思っている。
無論それも確かであるが、
筋肉を強めるには他にも良い練習がいくつかある。
スケールの練習の本当の価値は、
正しい指使いを身につけることで、どの調性の曲をひいても
自動的に正しい指使い . . . 本文を読む
ジョセフ・レヴィーン著 『ピアノ奏法の基礎』(中村菊子訳)・・・語調がきつく、時に嫌味な印象!?が感じられなくもない文章なのですが、それでも、とても興味深い内容が少なからずあり、その一部をご紹介してゆきたく思います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーピアノの学習は初歩の段階で大切なことを中途半端に教育されると、勉強が進むにつれとりかえしのつかない欠陥を生じて来る。手ほ . . . 本文を読む
20:05 from Keitai Web
クラシック音楽における「ルバート」は、ただ単に気分で揺れるのでは良いルバートとはならず、そうではなくて、あくまでも「拍感・テンポ」に則った上での「揺れ・ルバート」を、しっかり「意識」できている時に、本人だけでなく、他人にとっても心地良いルバートとして聴こえるのかもしれません
21:20 from Keitai Web
クラシック音楽において、あらゆる . . . 本文を読む
21:23 from Keitai Web
音楽性にとっては、「絶対音感」よりも「相対音感」の方がよっぽど重要!?と、ふと強く思いました。例えば、ある音がその音楽における「主音」なのか「導音」なのか「第7音」なのか、が聴ける方が、絶対音感よりも、よっぽど大事なことだと思います。
21:55 from Keitai Web
ゆえに「絶対音感がないから音楽家にはなれない」ことはないです!!それより . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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〈レコード、ラジオなどの発達は、
私たちに甚大な影響をおよぼしつつある。
かつてそういう機械技術による再生手段がないか、
あってもごく幼稚で、
記録としてはとにかく、
芸術として真剣な問題にならなかったころ、
大家たちは、演奏に対して今とはちがった考え方をしていた。
. . . 本文を読む
12:25 from Keitai Web
シューマンという作曲家の根底にあるものは「我流」なのでは、と、ふと思いました。二十歳くらいまで正規の音楽教育にあまり触れなかった様が、彼の初期の作品に興味深く現れています。それは彼の最大の長所でもあり、また彼を自らを死に至らしめるほど苦しめた原因・・・なのかもしれなません・・・
20:41 from Keitai Web
楽譜棚に埋もれていたクープラ . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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ルービンシュタインが、何番何曲のマズルカをひいたか、
もう完全に忘れてしまった。
だが、あの演奏はよかった。
ある曲は、すごく憂欝に、
ある曲はむら気で憂欝とはしゃいだ上機嫌とが直接隣りあわせに交代するし、
またある時は、小気味良い啖呵でもきかされる心地がする。
三拍子であり . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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ルービンシュタインの独奏会の時。
彼がショパンのト短調バラードの両手のオクターヴの黒鍵の下降のパッセージを、
《英雄》ポロネーズの左手のオクターヴのクレシェンドを、
ほかの誰も真似手のないほどの速度とダイナミックで演奏する時、
私の前にすわっていた老人夫妻が、
椅子の手すり . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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演奏家の独自の楽譜の読み方をすることと、
傑作を〈原形に戻す〉ことと、
この二つは矛盾することもよくあるけれども、さればといって
およそ〈読み方〉をすべて捨てれば、
原形が戻ってくるというものではないのである。
そうではなくて、私たちは、
ますます深い読み方への道をたどってゆくほかに
〈原 . . . 本文を読む
21:10 from Keitai Web
真実に則って仕事をする、それが本当の大人!? 、と、ふと強く思いました。(なでしこジャパンの試合の審判を見ながら) 音楽家としても、真実に則って仕事が出来れば、それが〈真の音楽家〉ということになれるのでしょうか
21:18 from Keitai Web
〈真実を求める!!〉この心掛けが、人生を面白く過ごすコツ!?なのかもしれない!?
21:20 f . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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彼のレコードにはすばらしい出来のものが少なくない。
あれだけの録音ができたからには、実演もたいていは
成功していただろうと考える方が、自然かもしれない。
だが、前にもいったように、
レコードの彼は、どちらかというと完全に近いが、
音楽としての完璧とはちょっとちがう。
あすこには . . . 本文を読む
吉田秀和著 『現代の演奏』新潮社より抜粋
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〈名手と呼ばれるこれらの例外的存在がなかったら、
一つの文明社会がどんな物になるかは想像もつかない。
名手たちの仕事や影響がなかったら、
音楽会の聴衆を形作っているこれら教養ある選良たちが
どうして出来上がるのか想像に困難だし、
またこの聴衆がなかったら、
音楽的創造が、つまり作曲家の芸術が . . . 本文を読む