ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

技能オリンピック

2007年11月19日 | Weblog


サッカーの五輪代表は、一転有利な状況になって、再
び勢いづいてきたが、同じ五輪の「技能オリンピック」
に関しては、なかなか話題に上らない。
日本の静岡で行われているのだが、全く知らない人も
いるのではないだろうか。
同じ五輪でもその落差に愕然というのは大袈裟だが、
あまりのその扱いに、ちょっとではなく大いに不満を
感じる。
これも、如何にスポーツが特権化されているかの証左
ではないか。
全ては、マスコミの扱い方に表れている。

「もの作り日本」を標榜するなら、もっと注目するべ
きものだと思うが、競技が地味なのでテレビ的ではな
いとか、或いは、感動の物語にするには盛り上がりに
かけるとか、それを盛りたてる観衆の熱狂がないとか、
そんな理由でテレビとしては扱えないのだろうが、例
えば、国力とかそんなものを考えたら、バレーで五輪
予選を勝ち抜いたなどということと、繊細な技術を持っ
た技術者が育つということでは、どちらが重要である
かは明らかである。
後進国が、国力の示威運動としてスポーツに力を入れ
大騒ぎというのは判るが、日本はまだ後進国か。
五輪フェチなら、技能五輪でもフェチぶりを発揮して
もらいたいものだ。
そこまでやったら、敬服する。

最後はまたマスコミ批判に落ち着いてしまうが、それ
に乗っかる人間がいてのマスコミなのだから、結局どっ
ちもどっちだ。
亀田問題と、特定のテレビ局でやるスポーツが盛り上
がるのは、本質的には同じ。
仕掛ける側と仕掛けられる側。
タイトルが変わるだけで、いつも同じことを繰り返し
ているのである。

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