たまに利用する輸入食材屋、松本の「トレジャーマー
ケット」(我々の間ではトレジャーハンターで通って
いる)がなくなってしまった。
最初に一報を入れたのはカフェのT君。
「潰れましたよ」と言うので、「ウソ!」と思わず聞
き返した。
しかし、よくよく聞いてみると、いつも使う店舗は引
き払って、元々あったもう一店に統合したということ
のようだった。
「そういうのは潰れたとは言わないよ」と当然T君に
は言っておいたが、全く人騒がせな。
我々が利用していたのは駅近くの店で、駐車場もなく
そんなに人も入っていたようには見えなかった。
家賃も高そうだし効率化を図ったのではないか、とい
うのが結論であった。
今度の店舗は、大きなスーパーの中らしいので駐車場
もあり、むしろ便利になったと言えるかもしれない。
というわけで一安心。
輸入食材などは、今やネットで買えるので昔よりは買
いやすくなったと言える。
以前など、わざわざ、例えば麻布の「ナショナルスー
パー」とか「紀伊国屋」などに行かなければ手に入れ
られなかった。
東京に行ったときに、食材購入というのは一つの目的
でもあった。
田舎の不便さははっきりしていたのである。
ところが今は、もっと特殊なものでも簡単にネットで
手に入れられる。
このことに関しては、本当ネット様様である。
しかし、少量ちょっと何かがほしい時には、近くの店
がやはりありがたい。
送料、代引きなど考えると、ある程度の数で頼むのが
ネットなので。
そんな時の「トレジャーマーケット」であったのだが、
一般的に言って、田舎での需要というのは、なかなか
難しいものがある。
パスタなど種類も多いし、しかもスーパーなどよりか
なり安いのだが。
アンチョビペーストも充実しているし(実はこれが切
れたのだ)、良い店だと思うが、何故かそれほどの入
りではなかった(感じとしては、アメ横辺りの輸入食
材屋に似ている)。
ディチェコに関しては、圧倒的にここが安い。
ママースパゲッティと比べたら、その味の違いは相当な
ものだと思うが、一般的にはそんなことはどうでもい
いのだろうか。
「スパゲッティーニ」「フェデリーニ」の違いなど、
どうでも良いのだろうか。
良いんだろう、そんなことは。
実際は、そんな一つ一つの小さな差が、結果的には大
きな差となって美味い不味いが決定されるのだが。
まあ、昔から珍しい食材があると、とりあえず試して
みるという好奇心の持ち主であったから、自分が特殊
なのであろうことは重々承知なので、自分好みの店が
出来ないのは当然と言えば当然なのだ。
はっきりしているのは、自分好みの店は、大体経営的
には苦しいということ。
これじゃあYのことも貧乏神と言ってられない。
彼の気に入った店は、潰れるという傾向にあるのだが、
私もそのお仲間であったということなのだ。
オーマイガー。