このところ、余計な作業に悩まされ続けて、やっとそ
れが昨日終了した。
会計関係なのだが、要するに本意ではないのにやらさ
れる類のもので、全くやる気のおきないものだ。
細かな金銭のやり取りを、記録して、今年一年分をま
とめる作業は、やりなれない身からすると、ある種の
地獄である。
囚われの身と言ったほうが良いか。
基本的に、数字が10円20円違っていても大して気
にならないので、きっちりした世界は息が詰まる。
銀行じゃないんだから、と愚痴りたくもなる。
もっときっちりすべき社会保険庁だって、あれなんだ
から、それに比べればいまやってるこの世界はどうで
も良いと言えばどうでも良い。
と、何度思ったことだろう。
しかし、ぴたりと合わないといけない、らしい。
たまりません。
一年分となると、かなりの出し入れがあり、最終的に
金額が合うことなど奇跡に近いのではないか、と思い
つつ、それぞれの合計を出し、どきどきものであわせ
てみた。
多分、エクセルの達人なら軽く出来てしまうのだろう
が、数字を打ち込むだけで、半角全角でその都度「あ
あ間違えた」と言ってるのだから、推して知るべしだ。
で、どきどきの瞬間だが、まず収入。
案の定というべきか、やはり合わない。
「やっぱりね」と嘆息を一つ。
しかし、きりの良い数字が数千円違うだけ。
辺に端数だと困るが、これなら見当が付く。
それらしいものを確認すると、一つその金額の見落と
しが見つかった。
すんなり原因が判って一安心。
やれやれ次は出金だ。
こちらの方が遥かに多い。
エクセルで画面を見ていると疲れるので、チェックは
手書きでやることにした、しかも書きやすい鉛筆で。
簡単に修正できるし、飽くまでもチェックのためだし
と思ったのだ。
一通り科目別に全部書き出し、それぞれ集計。
そして、とうとう最後の瞬間を迎えるのである。
合うわけないな、と内心思いながら合計を見る。
えっ、合ってる。簡単な入金は間違ってたが、こちら
の方は一発で合ってしまった。
文字通り、合ってしまったである、まるで出会い頭の
衝突のようなものだ。
通帳の残額とも合っているしで、まずはめでたしめで
たしであった。
というわけで、何とか奇跡的な合致で会計は終了した。
しかし、もう、こんなことは一生やりたくない。