ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

カダケス

2007年12月11日 | Weblog


今流れているキャノンの「IXY」のCMで、オダギリ.ジョー
が港町に佇んでいるのがある。
その港町なのだが、いかにも地中海っぽい雰囲気で、
ギリシャとはちょっと違うような(どこがというのは
はっきり判らないが)気がしていたが、偶然そこが「カ
ダケス」であることが判った。
以前にも一度採り上げたことがあるが、スペインはカタ
ルーニャ地方の、フランスとの国境に近い港町だ。
当然地中海に面している。
「ダリ」が住んでたところとしても有名だ。
というより、それで有名か。

バルセロナから、車で2時間くらいだったと思うが、
これは定かではない。
1泊したのだが、良く覚えてない。
印象としては、ちょっと鄙びた港町であったのだが、
実際は違うようだ。
行ったのが6月で、オフシーズンの姿しか見てないか
らそんな印象を持ってしまったようだ。
一度行っただけでは、なかなかその町の全体像はつか
めないということだが、その一度だけでも、実際行く
と、分かったような気になり、その町の一断面に過ぎ
ないのにまるで客観的な全体像であるかのように断定
するのは、人間の悪い癖だ。
と他人事のよう言ったが、何人かに、得意げに「カダケ
ス」は鄙びた、日本で言えば伊豆みたいなところだ、な
どと言ってしまった自分が恥ずかしい。
しかも、この伊豆に似ていると言ったのは、これまた
違う人間なので、他人の受け売りと独断という二重の
間違いを犯していたのだ。
同じようなことは、結構、日常的に知らず知らずの内
にやっているかもしれない。

で、今回何故それが判ったかというと、グーグルアース
で、カダケスで泊まったホテルがどこか確認しようと
したら、そのカダケス案内のホームページに辿り着き、
説明を読んだからだ。
それで、大分こちらのイメージとは違うことが判明し
たのだ。
鄙びたところというより、高級リゾート地として人気
があるらしいのだ。
そもそも泊まったホテルが、カダケスの中では端の方
で、昔ながらの港町の雰囲気が色濃く残っていて(多
分)、そう感じてしまったようである。
結局、グーグルアースではホテルの具体的位置は確認
できなかったのだが、方向的には、ダリの住んでた「卵
ハウス」よりであったようだが、これも確信は持てな
い。
1泊だけでは、この程度の記憶か。

あと、今回知ったことは、「カダケス」というところが、
ダリに限らず多くの芸術家に好まれた土地であるとい
うことだ。
なんと「デュシャン」までも滞在していたらしい。
それを知っていれば。
と言っても、行った時は(13年ほど前)、興味はま
だダリ寄りだったのだ。
あの時知ってれば、というのは、これまた日常的に経
験することである。
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