ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

レンタル映画二本

2010年04月16日 | 映画


この前、「レンタル五本まとめて千円」をま
だやっていたので借りたが、何を見たのかす
でに思い出せなくなってしまっている。それ
だけ印象に残っていないということなのだが、
それにしても一週間も経っていないのに。ま
あ、普段だったらまず借りることもないもの
を借りるという理由があるから、やむを得無
い部分はある。それでも、その中の二本は何
とか思い出した。ラッセル・クロウが出てい
る西部劇。「三時十分.決断の時」とコーエン
兄弟の「バーンアフターリーディング」だ。

「三時十分.決断の時」は、もう一人のクリス
チャン・ベールと二人が主人公と言える、触
れ込みだと最後の西部劇とか何とかだったよ
うな気がする。一応最後まで見られたので、
詰まらないというものではなかった。しかし、
特別面白いというほどのものでもなかった。
この題材だったら、イーストウッドが撮れば
傑作になったかも知れないとは思った。内容
は、クリスチャン・ベール演じる貧乏開拓者
の親とその親を軽蔑する子の再生、そしてお
金のために護送することになった大悪党ラッ
セル・クロウとの、ハイジャック犯と乗客の
奇妙な一体感を「ストックホルム症候群」と
言ったと思うが、それと似たような奇妙な関
係が、大きな二つの軸として描かれている。
物語としては、それなりによく出来ていると
は思う。しかし、全体の印象が薄かったのは
ショットに魅力がないせいだろう。

そしてコーエン兄弟の「バーン.アフター.リー
ディング」、話題作「ノーカントリー」の次
の作品ということになる。元々映画作りは上
手い監督だが、「バートンフィンク」の頃の
方が良かったのは何故か。たぶん最近は、そ
の名人芸的見せ方が鼻に付きだしたのだろう。
ブラッド・ピットが「イングロリアス.バスターズ」
と同じよな馬鹿キャラクターで出ているが、
同じように名人芸的域に達していると思われ
るタランティーノの映画の方が面白いのは、
監督のエモーションの違いであろうか。
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