ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

たぶんイブ.クラインか

2010年04月17日 | トマソン


この時期に雪か、こういうのもなごり雪にな るんだろうか、と春があまりに遠い日々だが、 何だか精神的にも鬱屈しそうな呪われた天気 である、とそこまで大袈裟ななものでもない が、これがアイスランドであれば、噴火を目 の当たりにして、大地の怒りによって噴出し た煙に覆われた憂鬱な世界、という表現もしっ くりくるかも知れない。 そんなどうにもスッキリしない世界に、一服 の清涼剤ともなるような一品を。この前の傑 作(パッチワークのような原爆タイプ)の向 かい側にあった同じような原爆タイプ。修正 を施してないので、むしろこれが純正の原爆 タイプと言えるのであるが、謎の図形の範 疇にも片足が入っているのが何とも魅力的。 形からすれば、明らかに家の形なのだが、問 題はその大きさなのだ。あまりに低い。一階 部分に二階まで収まったようなコンパクトさ のなのだ。そこが謎の図形たる所以なのだが、 よく見るとわざわざ描いたようにも見える。 そうなると立派な作品となってしまう。差し 詰めイブ.クラインといったところか。
コメント