冷やし中華は、凄く旨いというものではないが、ある時期になると決まって食べたくなる食べ物だ。ただ、店で食べると、見た割、味の割にはちょっと高いという印象がある。醤油と酢をあわせただけのタレと、中華麵、具が胡瓜、錦糸卵、ハム或いはチャーシュー程度の割には、と思うのだ。当然流れとしては、店で食べるよりは自分で作った方がいいということになる。そこで始めのころは、タレ付き生めんを買って作った。これだけでも簡単に、店の味と大して違わないものが食べられる。しかも店の値段の十分の一くらい。乗せる具によって原価は増えるが、具無しではこの程度だ。
ただこのタレだが、一袋使うと味が濃すぎるのだ。そしてこの手のものに付きものの、色んな添加物が満載。それだったらタレも自分で作ればいいということになって、自分で作るようになった。醤油、ごま油、砂糖、水、酢、材料はこれだけだ。基本の配合はあるが、濃さなどを自分好みに調整して混ぜるだけ。実に簡単である。要は中華風ドレッシングだ。食べたいときに混ぜ合わせればいいのだから。量は多めになるので残りは取って置けばいい。そうすればいつでも使える。しかし、タレを自分で作ると、その分更に原価が安くなるかと言うとそうはいかない。ごま油、醤油、酢をそれぞれ良いものにすればそこそこいってしまうが、それでも店で食べるよりは五分の一くらいであがる。具を入れて四分の一から三分の一といったところか。
と、ここで考えた。店の値段を700円として、三分の一だったら210円だ。自分で作った場合の原価がほぼそのくらいしたことからすれば、この700円と言う値付けはそれほどおかしいことではないと言える。となると、冷やし中華が高いという印象を持たれる原因は、原価と言うよりその簡単さにあるのではないか。手間がかかってないという印象が強いのだ。そこで更に考えた。例えばニース風サラダだったら1000円でも別に珍しいことではない。簡単さにおいては大差ないが、片やお洒落、片や高っ、世の中イメージの差で印象は様々である。