ピカビア通信

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腐ったビオトープ

2013年05月19日 | 生き物 自然

 

放置していた、水質が一夜にして悪化したビオトープは、一向によくなる兆しはなく単なる腐った水と化してしまった。完全に悪臭を発するどぶ状態である。ミジンコの姿も見えなくなり、ミズムシでさえ元気がない。オオタニシは窒息寸前の瀕死状態で、慌ててビオトープアネックスに移動した。本当に死んでるのかと思ったが、どうやら生きているようでほっとした。残っていたヒメダカは窒息死(多分)。オオシオカラトンボのヤゴは餌となるミジンコがいなくなり元気がない。そんな中、ヤンマ系のヤゴだけは元気で、濁った水のなかから、神秘的な蛍光色のような黄緑色の光を発していた。要するに脱皮していたのだが(全部で十何回するらしい)、脱皮直後は黄緑色で、それが夜の明かりに照らされていたわけである。ヤンマ系のヤゴにとっては、シオカラのヤゴも餌となるので、こんな状態の水でも大丈夫なようだ。

しかし、やはりこのままの状態で放置するわけにはいかない。これでは死のビオトープである。大きさのあるビオトープであれば、複雑な生態系によるそこそこの回復力によって、ある程度の水質を維持することはできるのだろうが、こんな一メートル四方もない水溜りでは、単純なメカニズムが働き、解り易い腐るという現象が起こるのだろう。今回で、手入れをしないと水質は維持できないということがはっきり分かった。と言うわけで、底のヘドロと悪化した水を捨てて、新しい水を注入した。これで、水質が戻るかどうかはまだ分からない。ひょっとすると、もっと大掛かりな清掃が必要かもしれない。

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