サンドイッチで好きなのはハムサンドなのだが、所謂コンビニあたりで売っている食パンにボンレスハムを挟んだマヨネーズ味のあれではなく、ジャンボンサンドイッチという、バゲットにバターを塗ってハムを挟んだだけのパリのcafeで普通に出されるあれの方である。昨日の「パリで逢いましょう」(再放送)を見ていたら、総菜屋でハム(豚の骨付き腿そのもの)を切ってるシーンがあり、そんなことを思い出したのだ。ただこのサンド、具がハムだけの超シンプルなので、それぞれの素材が美味くないと全く美味くならない。バゲット、ハム、バターそれぞれがちゃんとしてないと駄目なのだ。以前、バゲット、バターはまともで、ハムだけをスーパーで売ってるものを使い食べたことがあるが、ハムのおかげですっかり安っぽい味となってしまった。逆に、ハムはいいものを使い(100グラム600円以上する)、食パンでトーストサンドを食べたことがあるが、この場合は、ハムは普通の市販のボンレス(100グラム100円くらい?)で充分だと思った。いいハムの効果が半減されたのであった。これらのことから考えられるのは、バゲットを使ったサンドの場合は、使う素材の質が問われるということである。
で、ハムサンドのハムだが、なかなか100グラム600円以上のものを買う気にはなれないというのが普通ではないだろうか。しかし、どうせ食べるのなら本物の方がいい、というのが年に一二回(十二ではない)あり、そういう時はそんなハムを買うのである。ところが、田舎ではなかなか売ってる所がない。手作りロースハムを売ってる工房のような店はよくあるが、ロースハムではなくハム(腿)がほしいのだ(日本のボンレスハムは似て非なるもの)。以前、そういう工房で腿のハムがほしいということを言ったことがあるが、どうも作る本人がロースハムがベストと思っているようなフシがあり、日本じゃそういうことかと思ったことがある。腿をそのまま成形した、増量剤、アミノ酸、薫煙液、を使ってない、塩のみでちゃんと薫煙したハムがほしいのだ(発色剤は許容範囲)。