ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】ことぶき苑 [中華@白老]

2010年10月21日 22時02分52秒 | 外食記録2010
ことぶき苑(寿えん)[中華@白老][食べログ]
2010.9.18(土)11:35入店(初)
注文 八宝菜定食 770円

   
・白老中心部より西寄りに位置する萩野の、セブンイレブン(コンビニ)のある交差点で国道を折れ、踏切を越えてまっすぐのびる通りを内陸側へ1.5kmほど進んだ場所にポツンと中華料理店がたっています。途中、『緑や食堂』ほか、数軒の飲食店が並んでいますが、その中でも一番奥まった場所になります。白壁に赤屋根の、周辺では異彩を放つ建物で、庭先には色とりどりの花が植えられています。
  
・老夫婦で営んでいるらしい小さなお店はカウンター5席にこあがり2卓。飼われているらしき猫がウロチョロしています。

・メニューはラーメンが500円より、そして定食や丼物や一品料理も1000円以下の価格で各種揃っています。「麺よりはご飯」の気分だったので、八宝菜の定食を注文。
   
・八宝菜の具は豚肉、イカ、タコ、エビ、タケノコ、ピーマン、長ネギ、ニンジンなどなど。甘じょっぱい、なかなかいい味加減で、昔ながらの優しい味がします。
  
・ご飯、たくわん、醤油味のラーメンスープのような味の中華風スープ。もう一品別なおかずの小鉢がつけばなぁ、という気がちょっとしますが、値段を考えるとこれで十分な内容でしょうか。

 
[Canon PowerShot S90]
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【本】冠婚葬祭のひみつ

2010年10月21日 19時07分33秒 | 読書記録
冠婚葬祭のひみつ, 斎藤美奈子, 岩波新書(新赤版)1004, 2006年
・読者の中には「なんでまた ぴかりん はこんな本を??」と不審に思われる方がいるかもしれませんが、単にお気に入りの作家の作品を手にとってみたというだけの話です。
・日常間近な存在ながら謎だらけの "冠婚葬祭" について、その歴史や実情について明快に語られていますが、その内容は単なる知識の披瀝にとどまらず、文化論や人類学的な議論にまで及びます。てっきり、江戸時代よりも遥かな昔から連綿と続いているものと思っていた結婚式や葬式の儀式が、明治以降のついこの百年のうちに出来上がったものであることを知り、愕然としてしまいました。その他ポロポロと目からウロコが落ちまくるような内容で、特に "冠婚葬祭" に興味がなくとも、面白い読み物として楽しめると思います。
・日常の影に隠れた "ひみつ" を抉り出し、バッサバサと軽快に切っていく、そんな著者の真骨頂を味わえる良書。
・「冠婚葬祭、それはきわめて不思議な、そしておもしろい文化である。  まれにしかないビッグイベントだからだろう、冠婚葬祭に遭遇すると、人はみな、そわそわと浮き足立つ。日頃は気にもしない「しきたり」「作法」「マナー」「常識」「礼儀」などが急にパワーを発揮するのも冠婚葬祭。日頃は信じてもいない宗教が急に必要になるのも冠婚葬祭。日頃は忘れている「家」の存在を強烈に意識するのも冠婚葬祭だ。」p.i
・「本書の目的は、第一に、そうした冠婚葬祭をめぐる情報の森にとりあえず分け入って、冠婚葬祭の過去と現在を俯瞰すること。第二に、以上をふまえた上で、現代にふさわしい冠婚葬祭への対処の仕方を考えることである。」p.i
・「その前に言葉の意味を整理しておこう。冠婚葬祭とは何なのか。  辞典には「古来の四大礼式。元服(=冠)と婚礼(=婚)と葬儀(=葬)と祖先の祭祀(=祭)のこと」(『広辞苑(第五版)』)などと書かれている。」p.ii
・「すなわち冠は「第二次性徴の社会化」、婚は「性と生殖の社会化」、葬は「死の社会化」、そして祭は「肉体を失った魂の社会化」。儀礼は生理を文化に昇格させる装置だったのではないか。」p.iii
・「ちなみになぜ通夜をするかというと、(これには諸説あるのだが)ほんとに死んだかどうかを確かめるためだったらしい。」p.4
・「神前結婚式と告別式型葬儀の共通点は「簡便である」ということだろう。宗教がどうしたというようなことは、じつはあまり関係ないのである(と私は思う)。」p.9
・「神前結婚式はキリスト教式結婚式の影響、というよりそれへの対抗意識から生まれたのではないか、という説もある。幕末から明治にかけて来日した西洋人の婚礼を見て、目端のきく人がひざを打ったとしても不思議ではない。あっちが全知全能の神さんなら、こっちにはイザナギ・イザナミの神さんがいるじゃないか……とか。」p.11
・「葬式と仏教が結びついたのも江戸時代からで、それ以前は、婚礼と同様、葬式も宗教が介在しない形で行われていたことは知っておいてもいいだろう。  もともとの仏教の教えに葬式という発想はないのだそうだ。釈尊は出家者は葬儀にはかかわるな、葬式などは在家の者に任せておけ、といい残したという。」p.12
・「葬儀のスタイルを一変させた要因は、もうひとつある。火葬の普及だ。こちらはテクノロジーの進化、もっと大げさにいえば産業革命と連動している。」p.17
・「葬式の近代化とともに、喪服の文化も変わった。旧来、日本の喪の色は白だった。それが欧化政策の一環で黒が礼服の色となり、洋装化と連動して和服も黒へと変わっていく。一説によると、明治三〇年代の皇室の葬儀が黒い喪服の最初という。  おおかたこれも、どこかの呉服店かデパートが最初に売り出したのではなかろうか。」p.19
・「「入籍」こそが結婚だと思い込んでいる人は今も多い。が、何をもって結婚とするかは、それぞれの社会でちがっている。一定の形式にそった儀礼をもって結婚とする「儀式婚」。当事者同士の契約による「民事婚」。法律で結婚の要件を定める「法律婚」。」p.21
・「妻の座といえば、明治民法でもう一つ重要なのがこの条項だ。  「配偶者アル者ハ重ネテ婚姻ヲ為スコトヲ得ス」(第七六六条)  日本において、一夫一婦制が確立したのは、この条文によってである。  日本の富裕層、エリート層は、事実上の一夫多妻(一夫一婦多妾)で、家督を継がせる男子を確保するとの名目で、男は「妻」のほかに複数の「妾」をもつのが当たり前だった(「蓄妾制」と呼ばれる)。一夫一婦制はキリスト教の習慣だから、民法がこれを採用しようとしたとこも「麗しい日本の伝統を壊す気か!」という反対論が巻き起こったほどだった。」p.22
・「冠婚葬祭マニュアルは、儀式の型を学ぶためのマナーブックだと私たちは思っている。しかし、セックス、迷信、優生思想に彩られた戦前のマニュアルは、重要な事実を教えてくれる。「しきたり」「常識」「心得」といった口当たりのいい言葉の裏に、看過できない差別思想がじつは隠れているかもしれない、ということである。」p.45
・「『冠婚葬祭入門』はつまり、「戦後の家族」の視点で、従来の冠婚葬祭を整備し直した点に特徴があったのだ。」p.71
・「人の習慣は永遠不滅のようで、変わるときには急激に変わる。バブル経済が崩壊し、元号が昭和から平成に変わったのちの1990年代の中盤、結婚式と葬式は、まるで申し合わせたかのように、そろって大きな地殻変動を起こすのである。」p.80
・「現在の冠婚葬祭マニュアルの問題点、それは形式に流れすぎている、ということだろう。もっといえば業界のスポークスマンに成り下がってしまっている。」p.88
・「伝承の整理のためにあったはずの本が、いつのまにか自分自身が権威と化す。「常識」だ「しきたり」だと威張っている人に「どこで知った?」と聞いてみよう。たいていは聞きかじり、よくてこの種の本だから。」p.91
・「現在の日本では、法律婚をするカップルの四組に一組が「でき婚」だ。ことに女性が十代の場合は81%、20~24歳では58%が「でき婚」である(「第12回出生動向基本調査」2003年)。(中略)女性が十代で結婚した場合の離婚率は58.4%、20~24歳の離婚率は42.5%である(厚生労働省「人口動態統計」2003年)。「でき婚」の二人に一人は離婚する。おそろしい統計である。」p.96
・「私はこの先、結婚の二極化がますます進むように思う。子どもなしの事実婚を選ぶ高学歴・高所得層と、若年の「でき婚(のち離婚)」に流れる低学歴・低所得者層と。」p.97
・「冠婚葬祭は一面では「結婚」や「死」という人生の重大な局面に隣接した事態だが、一面ではビジネスであり、ファッションだ。神前結婚式が発明され、近代的な火葬が普及してからすでに百年。現代の冠婚葬祭は、当時の大変革にも負けないほど、おもしろいことになっている。マニュアルに頼る時代から、自分で自分の行動規範を決める時代へと、このジャンルも確実に変化しているのだ。」p.98
・「チャーチとチャペルのどこがちがうかというと、牧師や神父等の宗教者が常駐している場合が「チャーチ」、建物だけの場合が「チャペル」。」p.103
・「独立型チャペルで挙式をし、ゲストハウスでパーティをというのが現在の最先端であり、新興のウェディングプロデュース会社も古参の結婚式場もゲストハウスの建設に余念がない。」p.105
・「現在の西欧式婚礼の習慣は、1840年、即位三年目だった英国ヴィクトリア女王の婚礼に由来するものが多い。白いベールとウェディングドレス、花嫁のブーケ、三段重ねのウェディングケーキ、ハネムーン。すべてこのときの発明だ。」p.115
・「結婚式で本人以上に「盛り上がって」いる人はいないということは一応知っておきたい「常識」である。大切な彼や彼女のお祝いだと思うからこそ、参列者は万障繰り合わせて「出てあげて」いるのである。  どれほど演出が優れていても、アットホームな雰囲気でも、結婚式は疲れる。どんなに二人を祝福していてもそうなわけ。結婚は「性と生殖の社会化」だから、そもそもが小っ恥かしいものなのだ。そこんとこだけ、どうぞお忘れなく。」p.129
・「ここ数年分の統計を見ても、婚約・挙式・新婚旅行までにかかる費用はざっと370万円。新生活の準備金にざっと150万円、合計して約520万円。首都圏の場合はさらにかさんで600万円以上(表2-1参照)。それが今の結婚の「相場」である。」p.130
・「勘違いしちゃいけないのは、あくまでも二人の新しい戸籍を「つくる」のであって、一方から一方の戸籍(家)に吸収合併されるわけではないってことだ。明治民法下の結婚じゃないんだから「入籍」という言葉を使うのは、そろそろやめろと申し上げたい。なんといってもこの言葉が誤解と混乱の元なのだ」p.132
・「法律婚の最大のメリットは、法的な保証を受けられること、そして「世間並み」であることだろう。」p.132
・「「結婚+養子縁組」のメリットは、夫婦ともに親の財産を相続できることである(逆にいえば結婚しても相手の親の相続権はない)。」p.142
・「――これがいわゆる「世間並みの葬儀」である。  日本消費者連名の2003年のアンケート調査では、総費用の全国平均が328.6万円だった。東京都生活文化局の2003年のアンケート調査では345万円。目安はざっと300万円。「ドッヒェー、そんなに?」というほどの金額である。」p.155
・「現代の葬儀は、どんな形で行うにせよ、葬儀社の手を借りずに行うのは不可能だ。つまり葬儀社選びで葬儀のすべてが決まると思っていい。  その意味でも、自分のため、家族のため、あらかじめ「かかりつけの葬儀社」を探しておくのは、危機管理上、必要なことに思われる。」p.175
・「話し合うべきは、喪主を誰にするかと、葬儀の規模と場所、遺影をどれにするか、そしてだいたいの予算である。」p.192
・「葬儀社との打ち合わせは、あとでトラブルにならないよう複数で行うこと。寺院へのお布施や飲食費も含めた総予算を伝え、詳細な見積もりを取ることが大切だと、葬儀のプロは口をそろえる。セット内容をよく見て、わからないことは質問し、要らないものは要らないと、もっとお花を多くしたいなどの希望があれば、その旨もはっきりと。」p.192
・「あとは、「故人の遺志」を使い倒す。「故人に派手なことはするなといわれていますので」「故人の遺志で院号は要らぬといわれていますので」  「故人の遺志」は伝家の宝刀。これでたいがいのことは押し通せる。」p.193
・「死をケガレと考える「清めの塩」に違和感を感じる人も今は多いし、ひたいに三角形の布(天冠)をつける幽霊のコスプレみたいな死装束がイヤという人もいる。良心的な葬儀社はみな、要らないものは断っていいと述べている。不要と思うなら、全て削るべし。」p.194
・「結婚費用に驚愕し、葬儀の費用に言葉を失い、最後は墓の値段を知って卒倒する。冠婚葬祭とは、なんと物入りなものだろう。」p.201
・「こうして見てくると、骨とはなかなか厄介なしろものである。死んだ本人は無縁になることを心配し、遺骨を抱えた人は安置場所を求めて悩む。」p.208
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【写】オホーツクタワー(紋別)中編

2010年10月21日 08時01分47秒 | 撮影記録2010
オホーツクタワー(紋別)中編 撮影日 2010.3.6(土) [HomePage][Yahoo!地図]
・紋別の港の沖合いに突き出た観光施設見学の続き。

・コンクリートの防波堤を約500m歩いてたどり着いたオホーツクタワーの見取図。一階の受付で入場料を払い、まずはエレベーターで地下へ。
 
・エレベーターの扉が開くと、まず目の前に現れたのは『金魚展』のコーナー。
 
・金魚はさておき、吸いよせられるように窓際へ。海中を覗ける窓の向こうは緑がかった乳白色できれいな色をしています。海の中はもっと暗いのかと思っていましたが、ほとんど視界は利かないながらも意外に明るいものです。窓の縁にはイソギンチャクや海草が所狭しとひっついています。
  
・海中の展示室は小さな水槽が並び、ちょっとした水族館になっています。『タッチプール』や『ドクターフィッシュ』のコーナーなども設置。
 
・かわいらしい手のひらサイズのタコ。

・奇妙な形のホヤやナマコ。
 
・地階はドーナツ状になっており、いろいろな水槽が並んでいます。
 
・壁や天井のあちこちに開いている窓。魚でも通りかからないかとしばらく見ていましたが、結局何も見えませんでした。しかし、館内には窓辺に遊びに来た魚たちの写真がいろいろと展示してあったので、運がよければ魚が現れるようです。

・海の水を通した光をあてると、赤やオレンジ色は違った色に見えます。
 
・展示室の片隅にあった『水中展望窓』の窓ガラス模型。実際はガラスではなくアクリル製で、厚さ12cmもあります。
 
・こちらはクリオネの展示。その小ささと活発さから、やはり撮影は困難。
 
・『紋別ホワイトビーチの生き物』コーナー。この近くに人工の白い砂浜があるようです。
 
・洞窟のようなイメージの展示室。人が誰も居ないように見えますが、実際は家族連れなどでそこそこ賑わっていました。
 
・こちらにもあったクリオネコーナー。
  
・帰りはエレベーターではなく、階段で登ってみる。一階まで127段でビル5~6階相当だそうです。らせん状にグルグルとひたすら登る。
(後編へ続く)

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS, EF-S10-22]
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