ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【食】長ちゃんラーメン 北斗店 [ラーメン@千歳]

2010年10月28日 22時04分24秒 | 外食記録2010
長ちゃんラーメン 北斗店(ながちゃんらーめん ほくとてん)[ラーメン@千歳][食べログ]
2010.9.22(水)18:05入店(初)
注文 味噌カツラーメン 980円

 
・千歳市の中心部を通る国道36号線そばにあるラーメン店。恵庭側にある、国道と駅前に続く幹線道路との二股の合流点より2km弱、千歳の中心部寄りで、黄色に赤字の看板が目をひく建物です。
   
・店内は厨房をL字型に取り囲むカウンター席が約10席に、こあがり席が4卓。ガラス張りの厨房の奥に、店の主と思しきおじさん(この方が "長ちゃん" ?)が一人いるのが見えましたが、私の入店に気づかぬらしく、放置されることしばし。店を出ようとした他の客の呼びかけにより、ようやく「いらっしゃいませー!」の声が。

・メニューは各種ラーメンのほか、丼物、定食、ギョウザなどかなり豊富です。店舗入口の『本日のお薦めのめにゅー』看板にあった『味噌カツラーメン』を注文。ラーメンは模様の擦り切れた、やたらと年期の入った丼で登場。
  
・その品名よりなんとなく『味噌カツの乗ったラーメン』を想像していたのですが、出てきたのは『カツの乗った味噌ラーメン』でした。よく考えれば後者が当り前ですが、ちょっと紛らわしいネーミング。ラーメンの具は味付きチャーシュー1枚、長ネギ、もやし、メンマ、ゴマなど。チャーシューまで乗っているところを見ると、単純に通常の味噌ラーメン(780円)にトンカツが乗っているだけのようです。トンカツは目測100g弱と想像したよりも小さく、ガリガリとした豪快な食感の衣です。スープは昔ながらの懐かしい味ですが、後味が最悪。唐辛子でもニンニクでもショウガでもない不快な刺激がジンジンと、食後しばらく口内に残り、ヒドイ目に遭いました。いわゆる化学調味料の効果でしょうか。

・まるは製麺製の太めの縮れ麺。

  
  
[Canon PowerShot S90]
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【本】悪人正機

2010年10月28日 19時06分53秒 | 読書記録
悪人正機, 吉本隆明 糸井重里, 新潮文庫 よ-20-2(7586), 2004年
・吉本隆明と糸井重里の対談集、というよりはインタビュー集。南伸坊の『個人授業』シリーズとよく似た構成です(『生物学個人授業』、『心理療法個人授業』、『解剖学個人授業』、)。糸井氏から「「生きる」ってなんだ?」、「「宗教」ってなんだ?」、「「ネット社会」ってなんだ?」などの素朴な疑問を投げかけ、それに対して吉本氏がその持論をズバリと展開。その回答はあくまでも平易な言葉で語られ、哲学的な難しげな議論とは無縁の内容です。
・議論の内容が一般的で、専門的議論を期待して読んだ自分としては肩の力が抜けすぎていて、やや物足りない内容。そのぶん気楽に吉本氏の思想に触れるには向いているでしょう。
・「ほんとのことを言うのは、いちばん簡単なことなのに、それができなくなっているからことばがどんどん腐って死んでいく。死んだことばで書かれた説教も処方箋も、役には立たないし、生きていくにはじゃまなものだ。  この本は、人生相談のかたちを借りているくせに、あらゆる「うその考え」をまる裸にする社会とか人間とかいうものの「解体新書」みたいなものとしてできあがってしまった。」p.4
・「それで結局、生きる価値はどこにあるんだ? それはちょっとね、本当にわかんないですね。わからないでしょう。何で価値があるかなんて、わかんないですよね。」p.23
・「要するに、手を使わなければ何もできないんですよ。頭だけ使って、手で考えてないようなのはだめなんだってことはわかるんです。」p.25
・「人助けってことに関してなら、それはやっぱり、親鸞の言っていることが完璧じゃねえかと思ってますね。親鸞は、いかに人間が善意を持って目の前の人を助けようとしても、助けおおせるもんじゃない、と言ってるんです。」p.33
・「よく「俺、友だちたくさんいるよ」なんて言うヤツいるけど、そんなの大部分はウソですよ(笑)。結局、ほとんど全部の人が本当は友だちがゼロだと思うんです。  もちろん、人間には性格的に社交家の人とそうじゃない人もいますよ。でも、社交家だからいいとか、そうじゃないと損でポツンとしてるってことはないんですよ。  結局、どっちだって同じ、どうせひとりよ、ということなんです。月並みだけれども人生というのは孤独との闘いなんですから。」p.42
・「まあ、挫折を知らないからダメだって言われても、どうすることもできないわけだからね。挫折なんて、しないならしなくていいですよね。というかできないですからね。」p.45
・「僕ら日本人っていうのは、過剰に気を遣い過ぎる。だから、こう言っちゃ悪いんだ、みたいになっちゃうんですね。人それぞれ違う考えがあるっていう、相容れない者同士のルールってのが、できてないんじゃないかな。」p.60
・「なんで仕事ってするんだろう  結論から言ったら、人間というのは、やっぱり二四時間遊んで暮らせてね、それで好きなことやって好きなとこ行って、というのが理想なんだと、僕は思うんだけど。」p.65
・「その点でいけば、例えば出版だったら、そういう校正の名手になるとか、自分の機能を高めていくってのを、さしあたって問題にしていくのがいいんじゃないでしょうか。  そうすれば、つまんねえ職場だとか、給料が安い、上司がどうだってことがあっても、自分のテーマを考えてやってるあいだは、緩和したり忘れたりできるんですね。」p.70
・「その点で、本当のプロの詩人と言える人は、谷川俊太郎と、吉増剛造と、この前死んだ田村隆一と、この三人しかいねえかな。あとはみんなプロじゃねえよと思っていますね。」p.76
・「僕が会社勤めやなんかで体得したことでは、会社において、上司のことより重要なのは建物なんだってことです。明るくって、気持ちのいい建物が、少し歩けばコーヒーを飲めるとか盛り場に出られるような場所にあるっていう……そっちのほうが重要なんだってことなんです。」p.86
・「これは僕の独自の解釈だったり理解だったりするんですけども、オウムは、戦後の日本の反体制的な動きの集大成だと思うんですね。だからこそ、善いも悪いも、偶然の契機も全部ひっくるめたところで、あの一連の事件を起こすことができたんです。  ですから、一度「集大成」をやってしまったオウムには、何もできませんよ。仮に「もう一回やれ!」って言われたところで、それこそ偶然がいろいろ重ならなきゃ、絶対にできないと思います。」p.118
・「本当に戦争が起こるっていうのは、ここまでになったらあると思ったほうがいいってのは、ただひとつしかないんです。それは要するに、国家と国家が対立してるところで、一方の国がこれ以上追いつめられたら食べていけねえし、国家としてもやっていけねえってところまで行ったら仕方ねえなってことで戦争になる。そう思ったほうがいいでしょうね。」p.133
・「大学は、まあ、国立公園みたいなところなんですよ。  学生の身分があるとアルバイトもしやすいし、あくせくしながら目的に向かって一直線に行くより、国立公園で一休みしながら考える場所ってことでいいんじゃないでしょうか。」p.147
・「だいたいの感じで言えば、知識なんて四世紀くらいのね、日本国家の始まりのあたり、古墳時代くらいまでに出尽くしているんです。(中略)人間が、人類として出てきてから、まあ百万年くらい経っているわけですが、人間らしさってなんなんだというような重要なことについての変化は、もう四世紀くらいから、身体と同じように、ないんだと言っていいと思います。」p.152
・「ある期間だけを見ればうまくいってるようでも、もう次の瞬間には全部がぶっ壊れそうな争いが起るかもしれないし、永続的に円満な家庭なんてものはないんですよ。みんな、しょうがないからウソついて体裁よくしてるんです。」p.157
・「僕は、自分でもあんまり好きじゃねえなってところは、もうほっていていいと思うんですよ。  それで、ちょっとでもいいから「これは長所だ」と思えるところだけ、伸ばしていけばいいんじゃないかと思いますね。」p.171
・「いつも言うことなんですが、結局、靴屋さんでも作家でも同じで、一〇年やれば誰でも一丁前になるのです。だから、一〇年やればいいんですよ。それだけでいい。」p.171
・「素質とか才能とか天才とかっていうことが問題になってくるのは、一丁前になって以降なんですね。けど、一丁前になる前だったら、素質も才能も関係ない。「やるかやらないか」です。そして、どんなに素質があっても、やらなきゃダメってことですね。」p.172
・「素質がないといえば、三島由紀夫がそうですよ。この人にはもう、文学の素質なんかないと思いますね(笑)。ないけど、やっぱり天才的な人だな、天才的な作品だなと思うんですけどね。  そのことを見破っていたのは武田泰淳なんですけど、三島由紀夫が市ヶ谷で自決しちゃった時の追悼の中で「この人は刻苦勉励の果てに死んだ」ってあからさまに書いてるんです。」p.174
・「情報科学系の人たちっていうのはマルチメディア関係のいろいろなことが発達してきたら、要するに人間の精神もそれにあわせて発達するって言ってるんですね。本を読んでいると全部が全部っていうくらい、そういうことを言ってるんです。  そりゃおかしいんじゃねえかって僕は思うわけです。そういうものが発達すると感覚も発達するっていうだけのことで、精神が発達することとは違うよねって。」p.241
・「最後に、まとめて、ひとつだけ言うと、人間のいちばん重要な精神の問題ってのは、情報科学の発達で届くようなことではないということですね。感覚の発達っていうのは、大いにあるんだろうし、それはいいことなんだ、というのが僕の立場です。」p.247
・「僕の場合、情報は新聞でだいたい間に合います。例えば経済問題を例にとれば、僕は新聞の経済記事しか、分析するのに使っていないんです。というか、新聞以外は考える材料にも使ってませんね。」p.251
・「「酸素と水素」を見つければ、「水」ができる。  どういうことかというとですね、要するに、水が「酸素と水素からできている」ように、分析したい問題を「水」として、「酸素と水素」にあたる情報が何なのかをうまく見つけることができれば、どこの国のどんな問題だって、だいたい当たるんじゃないかっていうことなんです。」p.252
・「フランスにソシュールっていう、本当に偉い言語学者がいたんですけど、この人はそれで頭がおかしくなっちゃったんですからね。つまり、こんなに根拠がない、もうどうしようもないっていうことを考え詰めていってね。何もしゃべらないっていうのと、しゃべるっていうのとどこが違うんだとかね。もうそうなって、ちょっとおかしくなっちゃったんですよ。だから、それぐらい、言葉っていうのは根拠がないんですよ。  人間そのものが持っている根拠のなさと同じでね。生まれたことっていうのには根拠がないんですね。生まれたことには根拠がなくて、それで親の方からいえば、産んだことにも根拠がないってなるんですよ(笑)。」p.268
・「文学では、作者の創作上の秘密がよくわからないという、これは天才だ……っていう人は、そんなにいなくてさ。もしいるとすれば、それはやっぱり、宮沢賢治なんですね。彼の創作物の中には、知識で辿っていけないところがあるんですよ。これはもう、本人に説明してもらわんとわからんぜっていうところが、どうしても残るんです。」p.276
・「本当は自分らが考えてたようなもんじゃなくて、全部借金でもいいから、できる限りお金をかき集めて、何か事業しちゃって、金儲けしちゃってさ。借金を返す返さないなんてのは二の次三の次、どうでもいいんだっていうのが、資本主義の非常に大きな特徴なんだって。」p.303
・「自分でも、やっぱり意識的なものは、力にはならないなぁと考えているし、無意識のうちにやれるようになれば、それはもう、ちょっとしめたものなんだと思っているから、」p.311
・「未開社会の人にいくら話を聞いても、宗教家から言葉でいくら解説を受けたとしても、そこに生きていた時の精神内容は依然としてわからない。それをわかるには、そこに生きていた人とおなじことをやるよりしょうがねえ、みたいなね。」p.333
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【写】キリンビアパーク千歳 トロピカルドーム(千歳)前編

2010年10月28日 08時03分42秒 | 撮影記録2010
キリンビアパーク千歳 トロピカルドーム(千歳)前編 撮影日 2010.3.22(月) [HomePage][Yahoo!地図]
 
・こちらは千歳市街の西の外れの上長都地区に位置する、キリンビール工場の駐車場。一般客用のゲート前より撮影。この日は定休日で工場見学は行われていませんでした。

・駐車場脇にある、出来たてのビールが味わえるという『レストラン「ハウベ」』。いつかビールを飲みに来てみたいところですが、運転手の調達の必要有り。こちらもこの日は定休日。

・人気のないゲートをくぐって園内へ。
 
・ゲートの向こうは広い庭園になっています。右は『キリンビアパーク千歳』案内図。

・まだ雪の残る園内を奥へ。
 
・園内に展示された蒸気機関車『D511052』。きちんと屋根が設置されています。
 
・機関車の部分。

・説明板。『総運転距離 1,929,652,4km(地球約48周)』というのがびっくり。
 
・さらに先へ進む。林の向こうには大きな工場が見えます。

・先に見えてきたガラス張りの円形ドームが、今回の目的地の『トロピカルドーム(熱帯植物園)』です。実はこちらはつい先日(2010年9月末)閉館してしまいましたが、まだこの時は閉館については知る由もありませんでした。
 
・植物園の入口。
 
・館内に一歩足を踏み入れたところでトラブル発生。その温度と湿度でレンズが曇って真っ白に。外と内の温度差が激し過ぎるらしく、レンズを拭いても拭いても曇りが収まる気配がありません。
 
・撮影はあきらめてしばらく撮影無しで花を見て周り、二階のテーブルで缶コーヒーを飲みつつ休憩。
 
・レンズが温まり、そろそろ曇りも収まったかなというところで撮影再開。
 
・二階の休憩所より緑で囲まれたスロープを降りる。館内は車椅子での散策も可能なように工夫されています。
 
・ガラスのドーム内には背の高いヤシの木も生えています。
  
・カラフルな花の鉢植えいろいろ。上を見上げるとヤシの葉の向こうに青空が見え、南国気分に。
 
・たくさん並んだランの鉢植え。
 
・こちらの植物園は特にランの花を多く取り揃えているのが特徴です。
(中編へ続く)

[Canon EOS 50D + EF-S17-55IS, EF-S10-22, EF-S55-250IS + クローズアップレンズ]
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