意志のなかにいる

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年越しアニメ祭(アニメ感想)

2007-12-28 08:00:11 | アニメ感想(07・08・09年)
BLUE DROP ~天使達の戯曲~
第13話「Rosmarinus」と総括



いきなり絞殺されかけたのも今では
いい思い出。




この話はちょっと捻くれたマリって
女の子と、いわくつきの女の子萩乃が
いろんなことを通して仲良くなってくって
話しで、その途中でまた別のいろいろな
お友達ができたりしてって感じのまあ
これだけなら悪くはないけど手垢つきまくりの
月並みな少女漫画だったのだけど。


その萩野って女の子は異星人で艦長でした。


結局その「宇宙人艦長」ってのは話しに
推進力を与えるために必要ないわゆる
「機械仕掛けの神」だったわけで、しかも
本当にただ純粋に話しを進めるためだけに
存在していたっていうのは(マリと萩之の
関係を深めるのには少し関わったが)
さすがにちょっと珍しいかもしれない。

まあ、この話しのいちばん楽しい見方は
その設定のアンバランスさを笑いながら
すぐ顔を赤らめる女の子達の学園パートを
ほほえましく見る、ってのではなかったのでは
なかろうか。実際マリがみんなと仲良しさんに
なっていくのはそう悪くはなかったと思うし。
ただ、話しに一貫性を求める人はちょっと
呆れてしまったかもしれないカナ。





Myself;Yourself 第13話「きずな」
と総括



麻緒衣とか雛子とかと戯れてた頃は「未来」
―新しい関係性を取り結んでいく可能性
があったような気がして、それこそが
逃げるように転校してきた佐菜も望んでいた
ことであったろうし、また視聴者もそれを
暖かく見守っていたのだと思う。


が、話しが終わってみれば結局、ある
どうしようもない「残酷な事態」によって
傷ついた物同士が「楽しかった過去」にすがって
傷を舐めあうようにくっついたってオチだった
わけだ。


私はある傷ついた人が「生きていくために」
恋愛にすがるっていうのを完全に否定している
わけではない。
ただ、その「残酷で悲しい世界」が誠実にかつ
強力に描写されているのではなく、ただただ
ドラマを盛り上げるために存在している
っていうのならこちらも相応に嫌う権利が
あるだろうと思うのだ。

最終話を見ていて、佐菜が菜々香の家に
犬ころみたいに通い詰めるのは誠実という
より、あまりにも無力なように思えたし
プロポーズをするところも意図的であったか
どうかは知らないけれども割愛されていた
それはつまり彼らには「自分自身の意志や行為」で
世界を切り拓く可能性が取り上げられてしまった
のだともいえるわけで、それこそは本当に悲劇的
とよべばそういえるのかもしれない。
コメント
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