ラクエンロジック 第9話 敵か 味方か Enemy or Friend △+
フレネミー
オズマさんの自尊心の喪失につけこんでくるあたりは
さすが「傲慢」の堕天使ルシフェルさんというとこやねえ。
このお話は味方が人格者なんで皆さんお優しいのね
ところがそれがまた堪えるのがまあ人間の心理のむつかしさよな
「道化役」に徹することができるならオズマさんも楽だったろうに
何か人間らしいココロが残っていたから大変なことになってますな。
「トランス(合体)」することによってインスタントに「力」を
手に入れることができる、そういう「ゲーム」的な「善悪の彼岸」的な
ありかたに対して、「タダで手に入るわけないだろ」って
異議申し立てをするのが「カードゲーム」を取り扱った作品の
物語的「理性」になってきているね、さもなくば馬鹿になりきるか、どちらかだ。
少女たちは荒野を目指す 第10話 タイフーン襲来 △+
初対面の高校生に対して引き抜きとか我利我利してるねえ
戦術としても有効ではないからまあ引く抜きをかけてきてる方も「若い」ということだ
一個人のスタンドプレーともとれるけど「カネ」がからんでくると
こういう「厚かましさ」を目にする機会が増えるのも事実なのよねえ
善し悪しはともかく「そういう世界(荒野)」であることを
実地に確認できたことが「いい経験」になったといえるかもな。
ここにきて「カネ」の問題が持ち上がってきたのは大きい
今までも「同人」にあるまじき厳しさが黒田さんによってもたらされていたけど
それを支える前提「カネ」の存在が今になって明らかになったという
「部活もの」としてはまことに邪魔なものではあるけれど
「ドージンワーク」とはいえ「カネ」がからむことを描くのは
「~をつくろうモノ」として真面目な態度といえよう。
だがしかし 第9話
わたパチとうんチョコと…/さくら大根とたまごアイスと… △+
ほたるさん「汚れる」のがうまいんですよねえ
「口内炎」とか「うんチョコ」とか「おっぱいアイス」とか
美人なのに子供のようにどっか残念なので、困るw
しかしまあ「駄菓子」なんでお上品に食べるすべがないから
実にまあ合法的によごれることができるのよね
終わらない夏でただひたすらに駄菓子好きな女の子が
オトコノコをつかまえてうんちく語りながら駄菓子をほおばりまくるとか
実にうまい設定をこしらえたもんだよなあ、駄菓子だけに。
昭和元禄落語心中 第10話 ○!
「子別れ」に「死神」ですか、いささかきまりが良すぎて
なんか白けるねえ、とか通ぶってみせても
いざ実際に見てしまうと見入ってしまうボクw
でもまあこのおはなし「作り話」の落語に叶うぐらいの「物語」が
菊・助・師匠達のあいだに成立しているからこその「劇内劇」なわけで
そこでは仮構と現実の境がいよいよ曖昧になって
それを演じるものや見るものにとっては至境の境地であるわけだ
そしてそれを見ている僕達も当然その境地に近づくわけで
「落語⇔(作中の)現実⇔漫画⇔アニメ⇔(視聴者の)現実」という
もの凄い多層の境界を石田さんをはじめとする声優さんの熱演と
落語をよすがとした人間ドラマが数珠みたいにつないでいる
その危なき、そして面白き噺よな。