迷家‐マヨイガ‐ 第12話 ナナキは心の鏡 とまとめ △+
まあそうですよねえ、なにがっつーと
「とめどなくいっぱいいろんな人を出す」ってこと
世間的には何十人もいて結局2・3人しか覚えてもらえない
アイドルグループ的「商法」だねえ。
ただまあ出す側もよくわかっていて、「メイン」がいないことを
利用して「不愉快」な言動をキャラクターにあえてさせていたような気がする。
まあそんな感じで「集団」っちゅーもののイヤらしさ・不安定さを
この都市伝説をベースにしたいかがわしい逃避劇はリアルに描いていた気がする
「ナナキ」っちゅうガジェットはおまけみたいなものだろうねえ
ただ、「だめだめ」な人達もそれだけで集めると優秀な人もいるし
勇気を手に入れる人もいるっていうのが「救い」かもしれないね
だからこそ嫌なことだらけなのに人はより集まろうとするのかもしれない
ではそこでもやっぱり「だめ」な人達はどうするのか
そういう人達は「ナナキ」にいらっしゃい、ということだ
「七つの岐(わかれみち)」、調度人間がもつ大罪の数と同じくするその村に。
甲鉄城のカバネリ 第12話 甲鉄城 とまとめ ○
最初の悲劇は「自然的」な理不尽によってもたらされて
お終いの悲劇は「人間」によってもたらされるの2分法が美しい。
2分法といえば「人間」と「カバネ」、「駅(金剛郭)」と「駿城(はやしろ)
とかいろいろなものがスッパリと「生」と「死」で分かたれているね
そのわかりのよさがこれだけの速力を1クールで生み出したのだろうねえ。
なんもかんも曖昧に済ますのや、あるいは設定地獄みたいなくどいやつ
ばっかりになった当邦のアニメ事情においてこの「シンプルさ」ってのは
映像技術をためすよい機会になっていたとおもう。
でもまあ私が本当に評価するとこは7話目の「休憩」のとこなのよね
あそこの弛緩がなかったらこの作品はもうちょっと評価が落ちていたとおもうのね
あそこがこの地獄のあわいの一時の奇跡で、そして人はそういう一瞬の
思い出を糧に「生きて」いるのかもしれない、とおもわされる。
坂本ですが? 第12話 さよなら坂本君 とまとめ △+
さいしょは坂本くんの「スタイリッシュさ」でドぎもを抜いてきたね
それが1話2話でその後が「クラスメイツ(とその母親)」から見た
「坂本くん」というやり方にもっていくのが秀逸だったね
珍妙なものもすぐに見慣れるから、「普通」の視点も混ぜていくのが
リアリティ(笑)も保証できて、いい感じだ。
「斜め上の解答」ですよね、それがつまらない日常をブチ壊す
生身の人間だったら「イヤミなやっちゃなー」って嫉妬を受けるとこだ
(坂本くんもそうだったが、それすら斜め上に解答するからなあ)
それが漫画だと成立してそしてアニメーションとしても成立していた
「まあアニメだからな」なんて評価、最高に近い評価なんじゃないだろうか。
久保田母子がでてくる回が秀逸だったね、彼等こそがもっとも
「みじめな一般人」としての代表的な人等で、そして中の人の語りが
ずば抜いてすばらしかったとおもう、その「普通さ」を活かすこと
それこそが最も「COOLEST」なことだったのだ
そしてそのことを坂本くんはよく知っているのだとおもう。