可愛いだけじゃない式守さん 第12話 夢よりも とまとめ △++
「ラブコメ」っちゅーのは「くっつく」までが華で
その後のただれた関係は最低限描くのみ。。。っちゅうのが
定番のあり方なんだけど、こうなんでかね
「恋愛」で人が「つよくなる」というのを描くのはむつかしいのだろうか。
さて、当作品は「オトコノコより強いオンナノコ」が
出てくるのが最初の議題だったわけだけどこの逆転劇は
いろいろジェンダーなお約束とか、「不幸属性」とかを中和して
夢のような「清さ」を提示してきたかとおもう
たしかに恋人とかよい友達とかが周りにいると薫陶があって
自身も「清廉」に近づくってのはあるかもしれないわけで
この単純当たり前な人間関係がいわゆるボクら「平民」には
意外と理解できないわけで、そういう「きれいなもの」に
対する妬み嫉みを当作品は「格好良いヒロイン」といううまい
隠れ蓑で見事にかわしてきたとおもう、こう「刺激」でなく
「いいものみれた」っちゅう感想は貴重だ。
異世界おじさん 第1話
異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきた、ぞ △+
17年、か、人が成長するにはじゅうぶんな時間ですわな
そしてその間がすっぽり抜け落ちた人は何者になれるのか
っちゅう「喪失」を描くにはあまりにも「異世界」ものなんで
おかしな補償が事態をややこしくしているね。
「セガマニア」とかおっさんが揶揄することでたぶん
若人は「セガ」なんてただのUFOキャッチャーの中堅ゲーム会社
ぐらいにしか思っていないのだろうね、なんでこのおじさんは
宗教のように信仰しているのかがわからない、ってのが
隔世の感で、「ツンデレ」がその姿を定義づけられる以前の
時代の宗教だったことを理解していないわけで
まあこのおはなしはボクらおっさんにはいろいろ「ささる」
オハナシであることは間違いないわけだ
「異世界冒険譚」すら「過去の記憶」でしか確認できない
そういう「過去」にまみれているのがこのおはなしの見所だ。
よふかしのうた 第1話 ナイトフライト △++
これは「中坊の夜の夢」やね、圧倒的に自由で
それでいてなんもなくて、叫び出したい気持ちだけあるっちゅう。
その向こう側に「恋愛、なにそれ食えるの」っつう
中坊の男子がギリギリ限界の恋愛観が向こうにあるわけだ
この「恋愛モラトリアム期間」が貴重でかつ
「吸血鬼」っちゅう究極の「しるしつき」にレベルアップ
したいという「平凡」とのギリギリの対峙が当作品は
見物だとおもう、でも肝心の吸血鬼のほうはのんきなんだよなあ。
それでも歩は寄せてくる 第1話 センパイは可愛いので △+
この恋、詰むや詰まざるや
「オトコノコ」が天然なんで駆け引きもへったくれもないわなあ
「盤面」はコントロールできても、関係はまったくの無調で
そのあたりのギャップがおもしろみだわな、なんで「ガチ将棋もの」
みたいなら他作品がおすすめ、こいつは違う種類の「勝負」だ。
そうやって考えると「高木さん」 とは性別を逆にして
気持ちよく「負ける」ことをたのしんでいるのかもしらんね
あるいはいつもどおり「バカップル」を視聴するたのしみか。
(現実の只の馬鹿カップルは迷惑なんでたのしくないが)
惑星のさみだれ 第1話 雨宮夕日とトカゲの騎士 △+
このおはなしはこう「SF」やりたいんでなるべく
いろいろ「壊して」おいているようにかんじるね
「従者」とか「トカゲ」にしてなるべく可愛くしないでおいてあるし
「姫」とか受動型でなく攻撃力過多だし
「能力」とか自分のでも振り回されているのとか
いろいろ「うまくいかない」ことをたっぷり配置して
その間に「侵略者との戦い」とかやばい無茶ぶりに巻き込んでいるかと。
そういう「目の前のトラブル」でわちゃわちゃしながら
現実味のなさすぎる「惑星破壊ガジェット」をちらつかせるのが
「SF」てきな虚構とのよい距離感だとおもう。