シャドーハウス 2nd Season 第12話 抗う者たち とまとめ △++
黒い家
視聴者からすると「この家はヤバイ」ってのは明々白々なのよね
ところが「その家のこども」ってのはそれに気づきにくいわけで
そう考えると「お花畑」のエミリコちゃんはうまい設定だったね
違和感なく最初は受け入れていてかつ疑問に気づくという設定で
かつ「人間と人形」っちゅう大定番の境界設定が
この「きわめて狭い社会」で力強く提示されてずんずん
進んでいるのが魅力だったかとおもう。
うまいのはただ単に「酷い世界」ってだけじゃないのね
それなら誰でも文句を言うわけで
この中にもよろこびや仲間、階層とかがあり実によく出来た
「箱庭」だったかとおもう、そしてこの明白な箱庭を
「壊す」こともそのあまりの端正さにまた必定ともいえよう。
リコリス・リコイル 第13話 Recoil of Lycoris とまとめ △++
命の無駄遣い
もともとは「暗殺者」っちゅう「歯車」の最たる存在が
才能と幸運が突出して「ふつうのJK」をするっちゅうわけで
お相手は「現世」っちゅう一番なじみのあるマトモな相手で
しかも「隠蔽」が端的に提示されているのが「設定」として
マトモでやりがいのある相手だとおもう。くりかえしだけど
「設定」としては「JK」ってのは年間1000キャラもいるのよね
しかし彼女を取り巻く環境をぜんぶ「先端」にすると
こんだけみずみずしいハナシになるわけだ
そしてその「贅沢な使いつぶし」は1クールで片がつく
「深夜アニメ」の本来有するべき「刹那性」で
そしてここまでやってようやくボクらのような凡俗も
「何かを視ている」と眼がちょっとは醒めるのだろう。
Engage Kiss 第13話 未解決で大団円 とまとめ △++
「抜本的」に「解決(殺害)」しようとすると
街ごと消し飛びかねないのだから、まあしょうがないねw
しかしあれすよね「記憶」を代償にしながら妹をはじめとして
女性どもを利用しつつ渡り歩くのだから、なんてうらやま
もといいやらしいのだろうかね。
すごいのは見世物としての「いやらしさ」ではなくて(それも良質だが)
「設定」として「女性」を蕩尽するそういう「いやらしさ」やね
そしてそんなヒデー男にもなんか尽くしてしまう女性の
心理っちゅうか弱さが当作品の特性だったかとおもう
いっておくとこれは極めてオトコ共にとって都合のよい
「女性像(あるいは淫魔)」であって、それがはっきりと
確認できるぐらいに浮かびあがっているのが他の無意識クズどもより
認められるところだとおもうとおもう、と同時に女性は
「感情」さえ許せば何もかも消し飛ばしてもいい破壊性を
もっているとすれば、おそろしいことではある。
プリマドール 第12話 この想い、響かせて とまとめ △++
「AI」が「記憶」を「忘却」することを令和のわれわれは
どう考えるか、という問い。ぼくらおっさんは死ぬにしろ死なぬしろ
「忘却」を主軸にすえた「悲劇」の物語をたっぷりと享受してきたわけで
この「戦争」っちゅう最も「きたない」話題のきれいなハナシを
どう「消化」するかって思考になっているわけね
そう考えると1クールでめんどうな「戦争」の話題をやっつけるには
「機械人形」ってのはぴったりなアイデアで、そして実際彼女たちは
そのタスクを見事にやってのけたとおもう、丁度桜花や菊花や
そして灰桜のように。
それでよかったのかな
きれいな娘がきれいな歌うたってそしてきれいに記憶から消えていく
それに抗うよすがもない、だって私は「人間」のやくにたつ機械だから
人間なら存在すべてをかけて「いやだ」と言えるところも
それすら許されていないなら、たしかに「人形」はまことの
「悲劇」を演じることができるのかもしれんね。
黒の召喚士 第12話 もう一人の転生者 とまとめ △
ユージさんが異世界でも淡々とブラックなクエストを
こなしていたのとは対照的に、当作品は少年誌てきな「雑さ」で
ハナシを展開していたかとおもう。
まずは「前世の記憶」とか「転生に協力した女神を仲間にする」
とか「ハーフエルフのヒロイン」とか「スライムのおとも」とか
「亡霊騎士」とか「魔王の娘」とかなんというか、すごいw
一番やりたかったところはたぶん「勇者の稽古づけ」のとこだろうけどね
ほんらいは「大魔王」や「師匠」がやる役目を「主人公」に
やらせてみた、という試みやね、まあこのチート転成ものでの
「修行」に果たしてどれくらい意義があるか疑問だけんどもね。
とまあどの要素もとっくに「ありふれた」モノではあるわけで
それをどう取り扱うかが残された課題であるはずなのに
その「あらすじ」を「そのまま」に提示してくるという
ノーガード戦法なのか嘗めてるのかようわからんハナシだったとおもう
あああと1つだけ「バトルジャンキー」って言うたびに笑いが
こみあげてきたんだけど確かに令和じゃ「クールな主人公像」がモードで
「戦闘大好き」ってのは流行じゃないのだろうね、つまり
「やれやれ」って言いながら極大魔法で敵を屠っておいしい
ごはんを食べるのが今風なのだろう、ん、何の作品の感想を
だったのだっけ、まあいいか、大して違いはないしなw